和菓子屋たぬきつね

ゆきかさね

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《第1期》 ‐餡の香りと夏の暮れ、彼岸に咲いた約束の花。‐

   『この右肩に遺されたもの』

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 顔だけ出してタオルケットを頭から被せられたひづりは、リビングであぐらをかいた幸辰の足の間で子供のように座り込んで鼻を啜っていた。背中からゆるく抱きしめている父の手をひづりの手がぎゅっと握っていた。そこら中にひづりの顔面から溢れた涙やら鼻水やらを拭ったティッシュが転がっている。
 尊敬する天井花イナリを前にそれはあまりにも情けない無様な姿だったが、泣き止まない次女に父がこうしたのを、ひづりは無抵抗で受け入れていた。
『よい。見ての通り、ひづりは此度のことでその心に相当な負担が掛かっておる。故にわしから説明する。お主はそのままひづりを抱いて聞け』
 天井花イナリは隣のソファに掛け、ひづりの代わりに事の顛末を父に語ってくれていた。
「そんなことが……。……ひづりがこんなになるなんて、本当に、小さい頃以来のことですから、本当につらい思いをしたのだろう、とは思いましたが……ええ、納得がいきました……。……ひづり、大変な思いをしたんだね。つらかったね。痛かったよね。怖かったよね……」
 そう言って父はひづりの頭をまた抱き込むようにして優しく撫でた。依然としてひづりは無言無抵抗のまま、撫でる父の反対側の腕を掴んで放さなかった。
 憶えている。小学校の高学年の頃、こんな風にもう何もかも胸のうちが駄目になって、今と同じように頭からタオルを被って父に抱きしめて慰めてもらったのを。よもやこの歳になって同じ事をするとはひづりも思っていなかったが、それほどまでにその精神は限界を迎えていた。尊敬していて、また失望されたくないと思っている天井花イナリの前であろうと、それでも駄目だった。官舎ひづりを普段のしゃんとした少女たらしめている部分が、今回の事でひどい消耗をしてしまっていた。立ち直るにはきっともう数日必要だと自身でも分かるほどだった。
「ひづり」
 話を一通り終えたところで、にわかに天井花イナリが声を投げた。びくり、と肩を震わせて息を呑み、ひづりは恐る恐る振り返った。
 ただ、精神的に駄目になっているとは言え自分はもう天井花イナリと和鼓たぬこの《契約者》なのだ。こんなことではいけない。こんな無様なナリではこの尊大な王様に合わせる顔がない。それが分かっていたから、ひづりは恐れていた。
 こんなところを見せてしまったら、もう見限られてしまうんじゃないか、と。ひづりはまた動悸がし始めていた。彼女に失望される。それが今は何より怖かった。
 しかし視線を合わせた彼女はその相変わらずどこで見ても美しい、周りの他の何より光彩を放つ朱色の瞳にいつもの物ぐさな雰囲気を湛え、静かに語った。
「……よく、泣いておけ。父に甘えておけ。お主が特別、その心根の強い童であることは充分にこの一月で見て来た。……じゃが、昨日の事はあまりに度が過ぎた。加えて、今後の事を考え《ベリアル》の処刑も見せたが、少々わしもあの時は興が乗り過ぎておった。良き機会であったとは言え、我が《契約者》に相応しき人間とは言え、お主はまだ万里子どころかちよこほどにも《魔術》の世界への心得が無い……それをわしは失念しておった。許せ。此度失態を犯し、恥を晒したはむしろわしの方である。故に、お主への評価、この程度の事で下がったなどとは思うてくれるな。わしは人間を見る眼はあるつもりじゃ。じゃから安心して、今は父に甘えよ。……そうじゃ、何ならたぬこ、お主もひづりの元へ行って抱きしめるなり、手を握るなりしてやってはくれぬか。縮んだわしの身より、お主の体の方がひづりも安心しよう」
 そう言って彼女は傍らに良い子して座っていた和鼓たぬこをひづりの元へと向かわせた。
 彼女はそろりとひづりの正面に正座すると、しかしどうしたものかという顔をした。けれどにわかに何か思いついた顔をすると、一歩前へ出てひづりの頬に両手を添え、それから互いの額と額を触れ合わせた。
 目の前に可愛らしい和鼓たぬこの顔が来たかと思うなり、にわかにひづりの脳に変化が起こった。髪も頭蓋骨も貫いて脳に直接触れてくるその独特な感覚は以前一度味わったものだったため思わず少し驚いたが、しかしそれはあの日新宿で感じたものとはずいぶんと異なっていた。
 脳がゆっくりとやさしく柔らかく包まれ重力から解き放たれるような感覚に覆われると、次には心地良い涼しい風やそれに乗ったおそらく何かの花の香りのようなものがふわりふわりと意識の中を流れていき、やがてそれは首から背筋を通って緊張しきっていた肩に、臓腑に、四肢に、ゆるやかな安心感を届けてくれた。
 《サキュバス》の能力の一つなのだろう。こんな、こんな優しい力があるなんて、どうして記録に残されていなかったんだろう……。そんな事を考えられるようになるくらい、ひづりの心はその効能によってずいぶんと落ち着きを取り戻していた。
 やがてひづりの体の内側が全て綺麗な水でさっぱりと洗い上げられたように解かされると、和鼓たぬこは触れていた額をそっと離して眼を見開き、その燐葉石のように薄い緑の瞳にいつもの優しい微笑みを浮かべた。
「……ありがとうございます、和鼓さん……」
 帰宅してから一時間。ようやくひづりの喉が言葉らしい言葉を発した。背中の父が驚いたのが分かった。
「ほう。でかしたぞたぬこ。さすがはわしのたぬこじゃ」
 天井花イナリに褒められて振り返ると彼女はそのまま顔を赤くして微笑み、照れていた。かわいい。
「……父さん。もう良い。大丈夫……」
 ひづりは被っていたタオルケットをそっと取るとゆっくりと父の足元から這い出し、それを綺麗に畳んだ。
「い、良いのか? もう少し休んでおいた方が良いんじゃないか!?」
 心配五割、もう少し娘に甘えて貰いたい気持ち五割、といった顔で父は立ち上がったひづりを見上げて言った。それが少し可笑しくてひづりはクスリと笑ってしまった。
 ……ああ。笑える。なら大丈夫。もう、きっと大丈夫だ。
「平気。ありがと」
 ただ、心が落ち着きを取り戻すなり先ほどの事が急に恥ずかしくなってきてひづりは思わず顔を背けて赤面した。確かに精神的にやられていたとはいえ、やはりシラフになると、高校生にもなって父親にあんな風に甘えるなんて……と思わずにはいられなかった。
 父はしばらく少々残念そうにしていたが、しかし和鼓たぬこの行った何かによって次女が無事元気を取り戻したことを理解するとその顔はやはり安堵の笑顔に染まった。



 ひづりがタオルケットと父に抱かれていた間、天井花イナリが今回の出来事について語ってくれていた時、父は一度も天井花イナリに対して非難の言葉を口にしなかった。足元にしょぼくれた次女を抱えているからというのもあっただろうが、そもそも天井花イナリを呼び出したのは彼の妻なのだ。元凶であり事の発端は官舎幸辰の妻、官舎万里子なのだ。そして父は娘達が死の危険にあったその時、何も出来なかった。そうしてすべてが終わった今、彼に出来る事はただ次女を慰めることくらいだった。
『幸辰よ。誇りに思うが良い。お主のあのぐうたらでどうにもならん長女は昨日、一生分の根性を見せ、ひづりたちの命を守った。あとでそれなりに褒めてやれ。そして今お主が抱いておる次女には、比較にもならぬほど充分な褒美と賞賛と愛情をくれてやれ。此度、あの場に於いて、あの狂人、《ベリアル》を前に誰一人として死なずに生きて帰ることが出来たこの《未来》を作ったのは、他でもないお主の自慢のその賢き次女の功績に他ならんのじゃからな』
 そんな父に、天井花イナリはまさに厳格な王の声音で以ってそう話してくれていた。ひづりはその時何も言えない状態だったが、父の抱きしめる腕が少しだけ強く、また後頭部にその頬がぎゅっと押し付けられるのを感じていた。
「……母さんの事、恨んでいるかい……?」
 改めて四人、ソファに掛けたところで父はひづりにそう訊ねた。その眼を見返して、けれどひづりは少し唇の端を上げて答えた。
「ううん。悪いけど、母さんへの評価は、私の中で今でも変わってない。自分勝手で、快楽主義者で、父さんに育児を全部押し付けて…………でも」
 ひづりは正面に座る二人の《悪魔》の顔を見た。すると自然と胸から暖かい気持ちが湧き上がって来てその顔には柔らかい笑みも浮かんだ。だからひづりはそれをそのまま父の方へと向け、言った。
「この二人に出会わせてくれたことには、本当にとても感謝してる」
 その一言に父は驚いたような、切なげなような、そんな顔をして、それからにわかにうつむくと苦しげな顔をして零すように言った。
「……すまない……何も出来ない父親で……すまない……助けてやれなくて……私は……」
 その父の横顔が《後悔》に染まっていることに気づき、ひづりは咄嗟に立ち上がった。
 父は不意を衝かれた様子でその今にも泣きそうだった顔を上げ、ひづりを見た。
 ひづりは父の顔を真っ直ぐに見つめてはっきりと言った。
「父さんは家で待っていてくれた」
 そして父の、その髭で少々ジョリジョリしている両頬を掴み、続けた。
「帰って来た時、父さんの顔を見て、私は……私は、本当に生きて帰って来られてよかった、って思えた。だから、充分にしてくれたよ。充分に私のためにしてくれたよ、父さんは。私が帰る場所で、待っててくれたよ。だから何も出来ないなんて……言わないでよ……」
 思い出してしまって、ひづりはまた眼と鼻が赤くなって視界が滲んでしまった。
 父はそんな次女の顔を見て我に返ったように眼を見開くと立ち上がり、またひづりをぎゅっと抱きしめた。
「……そうか。父さん、ちゃんと出来てたか……。ひづりのパパ、出来てたか……」
 涙声で父は独り言のように呟いた。
「……自分が一体、誰の父親だと思ってるのさ……。信じてくれてるんでしょ。だったら、胸を張っててよ。……それから、ごめんね」
 ひづりはやんわりと父の腕を解いて一歩離れると、天井花イナリたちのそばまで歩み寄り、改めるような口調になって、続けた。
「旅行、一緒に行こうねって言ったけど、それ、きっともっと先になると思う」
 しっかりと胸を張ってひづりはその決意を語った。
「父さん。私、母さんが姉さんに譲ったって言う《魔術》の本、全部読む気でいるんだ。天井花さんと和鼓さんの《契約者》は昨日、私になったから。だからせめて昨日の姉さんと同じくらい……あれくらい立派にみんなを守れるようにならないといけない、って、そう思ったんだ」
 父はひづりを真っ直ぐに見つめたままその決心を聞いてくれた。
「私は、天井花さんたちと一緒に生きていくって決めたから。だから、私が立派に父さんも自分も守れるようになるまで、旅行は少しだけ待ってて」
 安心させるようにひづりは微笑んで言ったが、父は悲しげで、苦しげで、けれどやはり次女がどういう娘に育ったかを理解しているその頭で、彼は精一杯の笑顔で返事をしてくれた。
「……ああ。楽しみにしてるよ……。――愛しているよ、ひづり……」
 知ってるよ。ひづりはそう返して、再び父と抱きしめあった。


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