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第33話 融合
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一体の武者の怪人の頭部に桜花が突き刺さると桜を振り落とそうと左右に身体を揺らすが、救援隊の人が銃で怪人の動きを止めることができたので、桜は桜花で頭部を切り落とすことが出来た。
「あと四体! このままならいける!」
桜がそう宣言した瞬間、四体のうちの三体の武者の怪人が素早く動いて救援隊の数人を数人切りつけた。
切りつけられた救援隊の人は銃で攻撃を防いでも、銃を破壊されるほどの威力で切りつけられており、そのまま身体を斜めに切り裂かれていた。 桜は桜花で地面を抉ってコンクリートの欠片を武者の怪人に浴びせると、こっちに来なさいと言って救援隊の人達から離れようとした。
「救援隊の人達は態勢を整えてください! 今のままだとみんな死んじゃう!」
桜が叫びながら場所を移すと、それに釣られて武者の怪人達も場所を移動した。 そんな桜をテレビカメラは依然として撮影しており、日本中の国民が桜を応援していた。
応援されていることなど桜は知らないので、がむしゃらに行動をして、がむしゃらに戦って生き残ることしか考えていなかった。
桜が戦っている姿が全国に流れている中で、茉莉や日本の支援に来てくれた他国の人達が街頭テレビやビルに備え付けられている巨大テレビに映る桜を見ていた。
「あれが日本にある武器を持った少女か……戦い方が素人みたいだ」
金髪の体格の良い男性が素人と言うと、その横にいる銀髪の色白の女性が若いなりに頑張っていると思うわと笑っていた。
茉莉は傷つきながら救援隊のことも心配して戦う姿を見て、桜の成長を喜ぶと共に心の中に嫉妬心が芽生えているのを感じて悲しい気持ちになっていた。
「あんなに強くなってる……少し前まで剣も握ったことがない素人だったのに……」
茉莉は唇を噛み締めながら桜は素人だったと呟くも、その次には頑張れと呟いていた。 茉莉は頑張れと言いつつも桜のもとに駆け付けられないので、もどかしい気持でもいた。
様々な思いが取り巻く中で、桜は一人で武者の怪人と戦い続けていた。 駅前の人がいる場所から離れて、内宿駅前から少し進んだところにあるスクランブル交差点の中心部に辿り着いていた。
「ここなら人に被害は出ないはず! あと四体すぐに倒してやる!」
桜が叫ぶと、三体の武者の怪人が一体の武者の怪人の周りに集まって黒い光を出しながら一つに融合をし始めた。
「四体の怪人が一つに融合をしてる……どんな怪人になるの……」
桜は桜花を構えて戦闘態勢を整えていく。 黒い光を出している武者の怪人は、次第にその光が消えていき、黒い光があった場所にいたのは両手に黒い剣を持ち、赤い兜に黒い般若のお面を装着し、赤い鎧を着ている二メートルの身長をした筋骨隆々の怪人になっていた。
「よ、四体が合体したくらいで恐れるものか!」
桜が桜花を構えて怪人に突っ込むと、腹部に目に見えない速度で蹴りを入れられた。 そのまま桜はスクランブル交差点から駅前の入り口まで吹き飛ばされてしまう。
咳きこむと共に血を吐き出したのに気付いた桜は、それほどまで威力が上がりっているのかと伊達に合体したわけじゃないのねと桜花を地面に刺して立ち上がる。
「強くなったからって、調子に乗らないでよね……生きて私は勝つ!」
その言葉を発した瞬間、目の前に突如怪人が現れる。
「は、早い!?」
怪人は右手に持っている剣に力を込めて、勢いよく横から攻撃を繰り出してきた。 桜はその攻撃を辛うじて防ぐことができたが、今までのダメージの蓄積によって防ぐだけで精一杯であった。
「あと四体! このままならいける!」
桜がそう宣言した瞬間、四体のうちの三体の武者の怪人が素早く動いて救援隊の数人を数人切りつけた。
切りつけられた救援隊の人は銃で攻撃を防いでも、銃を破壊されるほどの威力で切りつけられており、そのまま身体を斜めに切り裂かれていた。 桜は桜花で地面を抉ってコンクリートの欠片を武者の怪人に浴びせると、こっちに来なさいと言って救援隊の人達から離れようとした。
「救援隊の人達は態勢を整えてください! 今のままだとみんな死んじゃう!」
桜が叫びながら場所を移すと、それに釣られて武者の怪人達も場所を移動した。 そんな桜をテレビカメラは依然として撮影しており、日本中の国民が桜を応援していた。
応援されていることなど桜は知らないので、がむしゃらに行動をして、がむしゃらに戦って生き残ることしか考えていなかった。
桜が戦っている姿が全国に流れている中で、茉莉や日本の支援に来てくれた他国の人達が街頭テレビやビルに備え付けられている巨大テレビに映る桜を見ていた。
「あれが日本にある武器を持った少女か……戦い方が素人みたいだ」
金髪の体格の良い男性が素人と言うと、その横にいる銀髪の色白の女性が若いなりに頑張っていると思うわと笑っていた。
茉莉は傷つきながら救援隊のことも心配して戦う姿を見て、桜の成長を喜ぶと共に心の中に嫉妬心が芽生えているのを感じて悲しい気持ちになっていた。
「あんなに強くなってる……少し前まで剣も握ったことがない素人だったのに……」
茉莉は唇を噛み締めながら桜は素人だったと呟くも、その次には頑張れと呟いていた。 茉莉は頑張れと言いつつも桜のもとに駆け付けられないので、もどかしい気持でもいた。
様々な思いが取り巻く中で、桜は一人で武者の怪人と戦い続けていた。 駅前の人がいる場所から離れて、内宿駅前から少し進んだところにあるスクランブル交差点の中心部に辿り着いていた。
「ここなら人に被害は出ないはず! あと四体すぐに倒してやる!」
桜が叫ぶと、三体の武者の怪人が一体の武者の怪人の周りに集まって黒い光を出しながら一つに融合をし始めた。
「四体の怪人が一つに融合をしてる……どんな怪人になるの……」
桜は桜花を構えて戦闘態勢を整えていく。 黒い光を出している武者の怪人は、次第にその光が消えていき、黒い光があった場所にいたのは両手に黒い剣を持ち、赤い兜に黒い般若のお面を装着し、赤い鎧を着ている二メートルの身長をした筋骨隆々の怪人になっていた。
「よ、四体が合体したくらいで恐れるものか!」
桜が桜花を構えて怪人に突っ込むと、腹部に目に見えない速度で蹴りを入れられた。 そのまま桜はスクランブル交差点から駅前の入り口まで吹き飛ばされてしまう。
咳きこむと共に血を吐き出したのに気付いた桜は、それほどまで威力が上がりっているのかと伊達に合体したわけじゃないのねと桜花を地面に刺して立ち上がる。
「強くなったからって、調子に乗らないでよね……生きて私は勝つ!」
その言葉を発した瞬間、目の前に突如怪人が現れる。
「は、早い!?」
怪人は右手に持っている剣に力を込めて、勢いよく横から攻撃を繰り出してきた。 桜はその攻撃を辛うじて防ぐことができたが、今までのダメージの蓄積によって防ぐだけで精一杯であった。
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