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第13話 入職後
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桜が目を閉じて数秒後に、手に持っていた剣が発光してその姿がピンク色のシュシュに変化した。 桜は可愛いと言って自身の右腕に装着をする。
「可愛いシュシュです! 私はネックレスです!」
茉莉は鼻息を荒くして桜のシュシュに飛びつき、自身の武器が変化したネックレスを見せた。 これならどこでも持ち運べて、どこで怪人が出ても武器で対応ができるので最高である。 桜はその武器が変化したシュシュを何度も触って、その感触を確かめていた。 これから自身が戦っていく怪人や日常や友達を守るために戦っていく決意をしていた。
それから桜は職員たちに挨拶をして、リーベを後にした。 ビルを出た桜はそのまま家に帰ることにして、電車を乗り継いで地元の駅に到着した。 地元に着くころには既に午後十九時を回っており、周りが学校帰りの学生や主婦ばかりであった。 桜はこれからの多忙になる生活を考えつつも、未だに体験をしていないので実感が湧いていなかった。
甘い考えのまま、家に到着していつも通り家族と夕食を食べてスマートフォンを自室で操作してその日は眠ることにした。 そして、リーベに入職してから一週間が経過したころ、桜は筋肉痛の痛みで目が覚めた。 ベットから起き上がろうとするも、腕や足が思うように動かずに呻き声を上げならベットから這い出るしかなかった。
「訓練ばっかで体中が痛い……怪人が出ないことだけが幸いだけど、服で見えないところに痣とか酷いわ……」
自室にある鏡の前で服を捲って痣を確かめる。 濃い痣や薄い痣など多種多様な痣が確認できて、少しショックを感じていた。
「うっわー昨日より痣増えてる……剣術も難しいなー」
剣術の殺法を学ぶにつれて、知っている剣道との違いが明白で相手を確実に倒す方法が沢山あると驚くばかりであった。 親にはアルバイトを始めたとしか伝えておらず、いつも帰宅が遅いことを怒られている。 しかし身体を使うアルバイトと言い、仕方なく納得してもらったと言う感じである。
「奏は筋肉痛なのにいつも突っついてきて困るわ……」
溜息をつきながら制服に着替えていくと、突然部屋の扉が開いた。 そこには不適な笑顔を浮かべながら手をワキワキとしている奏の姿があった。
「お姉ちゃん! 起きてる!?」
奏はそう言いながら不適な笑顔で筋肉痛の桜の身体を触りまくる。 桜は触られるたびに痛いと叫び、奏を突き飛ばした。
「突き飛ばさないでよ! 最近お姉ちゃんアルバイトで身体使ってばかりなの?」
再度触ろうと手を動かしてると、もうやめてと涙目で言う桜に奏はやめてあげようと偉そうに言う。
「こんなことしてるんじゃなかった! 朝ごはんだってお母さんが言ってたよ!」
そう言うと奏が下に降りていくも、桜は身体が痛くて少し動けなかった。 そして、奏が下りて数分後にやっと動けるようになって服を着替えて下に降りていく。 リビングでは既に父親と奏が朝食を食べ終わってテレビを見ていた。 桜の姿を見た二人は早く食べなよと笑いながら言い、それに対して頬を膨らませる桜を母の楓が笑っていた。
「朝から賑やかね。 筋肉痛なら湿布張ったほうがいいわよ」
そういう楓の手には朝食と共に湿布も握られており、桜は右腕にだけ張ると言って楓に張ってもらう。
「可愛いシュシュです! 私はネックレスです!」
茉莉は鼻息を荒くして桜のシュシュに飛びつき、自身の武器が変化したネックレスを見せた。 これならどこでも持ち運べて、どこで怪人が出ても武器で対応ができるので最高である。 桜はその武器が変化したシュシュを何度も触って、その感触を確かめていた。 これから自身が戦っていく怪人や日常や友達を守るために戦っていく決意をしていた。
それから桜は職員たちに挨拶をして、リーベを後にした。 ビルを出た桜はそのまま家に帰ることにして、電車を乗り継いで地元の駅に到着した。 地元に着くころには既に午後十九時を回っており、周りが学校帰りの学生や主婦ばかりであった。 桜はこれからの多忙になる生活を考えつつも、未だに体験をしていないので実感が湧いていなかった。
甘い考えのまま、家に到着していつも通り家族と夕食を食べてスマートフォンを自室で操作してその日は眠ることにした。 そして、リーベに入職してから一週間が経過したころ、桜は筋肉痛の痛みで目が覚めた。 ベットから起き上がろうとするも、腕や足が思うように動かずに呻き声を上げならベットから這い出るしかなかった。
「訓練ばっかで体中が痛い……怪人が出ないことだけが幸いだけど、服で見えないところに痣とか酷いわ……」
自室にある鏡の前で服を捲って痣を確かめる。 濃い痣や薄い痣など多種多様な痣が確認できて、少しショックを感じていた。
「うっわー昨日より痣増えてる……剣術も難しいなー」
剣術の殺法を学ぶにつれて、知っている剣道との違いが明白で相手を確実に倒す方法が沢山あると驚くばかりであった。 親にはアルバイトを始めたとしか伝えておらず、いつも帰宅が遅いことを怒られている。 しかし身体を使うアルバイトと言い、仕方なく納得してもらったと言う感じである。
「奏は筋肉痛なのにいつも突っついてきて困るわ……」
溜息をつきながら制服に着替えていくと、突然部屋の扉が開いた。 そこには不適な笑顔を浮かべながら手をワキワキとしている奏の姿があった。
「お姉ちゃん! 起きてる!?」
奏はそう言いながら不適な笑顔で筋肉痛の桜の身体を触りまくる。 桜は触られるたびに痛いと叫び、奏を突き飛ばした。
「突き飛ばさないでよ! 最近お姉ちゃんアルバイトで身体使ってばかりなの?」
再度触ろうと手を動かしてると、もうやめてと涙目で言う桜に奏はやめてあげようと偉そうに言う。
「こんなことしてるんじゃなかった! 朝ごはんだってお母さんが言ってたよ!」
そう言うと奏が下に降りていくも、桜は身体が痛くて少し動けなかった。 そして、奏が下りて数分後にやっと動けるようになって服を着替えて下に降りていく。 リビングでは既に父親と奏が朝食を食べ終わってテレビを見ていた。 桜の姿を見た二人は早く食べなよと笑いながら言い、それに対して頬を膨らませる桜を母の楓が笑っていた。
「朝から賑やかね。 筋肉痛なら湿布張ったほうがいいわよ」
そういう楓の手には朝食と共に湿布も握られており、桜は右腕にだけ張ると言って楓に張ってもらう。
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