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第5話 迫る死と変わる日常
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「生きたい……生きて皆を助けたい! 花音も、家族の皆も……救うんだ!」
桜が声を上げて守りたいと声を上げると空から一振りの剣が現れ、桜の前に突き刺さる。 その剣は青色と白色を基調とした桜の身長より少し短い程の長さがあった。 桜は突然の出来事に思考が追い付かなかったが、この剣を手にすれば目の前の敵性生物を倒すことが出来ると直感で感じることができた。
「この剣で皆を守るんだ!」
地面に刺さっている剣を引き抜いた桜は、持っている右腕に白とピンクを基調とした小手が出現した。
「これは……小手? もう何が何やら分からないわ……でも、目の前の敵を倒せばいいことは分かってる!」
桜は目の前の適性生物に向かって剣を構える。 その構えはテレビで見たことがある剣道の持ち方を思い出しながら構えた。
「負けない、絶対に倒す!」
そう言葉を発した瞬間、横から刀を振るうのが見えたので剣で防御をしたのだが、力が違いすぎるので吹き飛ばされてしまう。 そして、公園内にある草むらに突撃して呻き声を上げた。
「今の攻撃を防げたのは奇跡だわ……」
桜は手にもつ剣を改めて怪人に構える。 見よう見真似の剣の振り方では怪人にダメージを与えることは出いないと感じて、怪人を見据えていかに倒すかを考えることにした。 しかし大立ち回りをすると、近くの地面に伏している花音に危険が及ぶ可能性があるので、花音を傷つけないように動かないとと考えてもいた。
「このまま死ねない……死なないし、守るんだ!」
剣を怪人に突き刺そうと突進するも、軽々と武器を吹き飛ばされてしまう。
「ごめんね……花音……ごめんねパパ、ママ、奏……」
桜が目をつむって諦めていると、武器と武器がぶつかる音が聞こえた。 その武器の持ち主は内宿町の駅前で戦っていた少女であった。 その少女は、桜の目の前で二つの短剣で怪人の攻撃を防いでいた。
「あなた達はなんでこんな場所にいるんですか! 早く逃げてください!」
怯える桜と息絶えそうな花音に少女が逃げろと言うと、増援で来た特殊救援隊に花音が抱えられて治療のために病院に運ばれた。
「もう持たない! あなたも早く逃げて!」
短剣で防ぎ切れなくなり、怪人の蹴りにて少女は桜の後ろまで後退してしまう。
「私も戦う……大切な人達が苦しむなら、私がそれを背負うんだ!」
桜が叫び手を前に出すと、吹き飛ばされた剣が手の前に飛んでくる。 その剣を再度手に取ると、少女は目を見開いてその剣は何なのと驚いていた。
「この剣で皆を守るんだ!」
剣を構えて握る力を籠めると、剣全体が淡く光り始めた。 桜はその剣で攻撃をすると、怪人が今までと違い、簡単に切り裂くことができた。
怪人を倒すことができた桜は、立ったまま目が虚ろになって倒れてしまう。 倒れた桜を見た少女は、この子があの見たことがない剣に選ばれたのかと呟き、特殊救援隊の隊員に本部に連れて行ってと命じた。
救援隊に桜が連れていかれた場所はリーベであり、花音はリーベ直轄の病院に連れていかれ、二人は離れ離れになってしまう。 目を閉じて倒れた桜が次に目を覚ますと、そこには白を基調とした大部屋の病室を個室に変えたほどの広さに、見たことがない大人が数名いた。
「うっ……ここはどこ……」
頭を押さえながら起き上がる桜に、ベットの横にいた大きな体躯に短髪を立たせている男性が君のおかげで怪人を倒せたと言ってきた。
「怪人を私が倒した……あっ……あの不思議な剣で倒せたんだ……」
桜が不思議な剣と言うと、短髪の男性が長方形のロングケースを開けて先ほど桜が使っていた剣を見せた。
「これは私が使っていた不思議な剣……ていうか、皆さんは誰ですか?」
不思議な剣よりこの大人達の方が気になる桜だったが、その言葉と共に、短髪の男性が名刺を渡してきた。
「これは申し遅れた、私は政府直轄の国防組織リーベの所長を務めている石動龍と言う者だ」
石動と言う国家機関リーベの所長が目の前にいることに驚きを隠せない桜だったが、ついリーベって存在したんだと口走ってしまい、慌てて口に手を当てて謝った。
桜が声を上げて守りたいと声を上げると空から一振りの剣が現れ、桜の前に突き刺さる。 その剣は青色と白色を基調とした桜の身長より少し短い程の長さがあった。 桜は突然の出来事に思考が追い付かなかったが、この剣を手にすれば目の前の敵性生物を倒すことが出来ると直感で感じることができた。
「この剣で皆を守るんだ!」
地面に刺さっている剣を引き抜いた桜は、持っている右腕に白とピンクを基調とした小手が出現した。
「これは……小手? もう何が何やら分からないわ……でも、目の前の敵を倒せばいいことは分かってる!」
桜は目の前の適性生物に向かって剣を構える。 その構えはテレビで見たことがある剣道の持ち方を思い出しながら構えた。
「負けない、絶対に倒す!」
そう言葉を発した瞬間、横から刀を振るうのが見えたので剣で防御をしたのだが、力が違いすぎるので吹き飛ばされてしまう。 そして、公園内にある草むらに突撃して呻き声を上げた。
「今の攻撃を防げたのは奇跡だわ……」
桜は手にもつ剣を改めて怪人に構える。 見よう見真似の剣の振り方では怪人にダメージを与えることは出いないと感じて、怪人を見据えていかに倒すかを考えることにした。 しかし大立ち回りをすると、近くの地面に伏している花音に危険が及ぶ可能性があるので、花音を傷つけないように動かないとと考えてもいた。
「このまま死ねない……死なないし、守るんだ!」
剣を怪人に突き刺そうと突進するも、軽々と武器を吹き飛ばされてしまう。
「ごめんね……花音……ごめんねパパ、ママ、奏……」
桜が目をつむって諦めていると、武器と武器がぶつかる音が聞こえた。 その武器の持ち主は内宿町の駅前で戦っていた少女であった。 その少女は、桜の目の前で二つの短剣で怪人の攻撃を防いでいた。
「あなた達はなんでこんな場所にいるんですか! 早く逃げてください!」
怯える桜と息絶えそうな花音に少女が逃げろと言うと、増援で来た特殊救援隊に花音が抱えられて治療のために病院に運ばれた。
「もう持たない! あなたも早く逃げて!」
短剣で防ぎ切れなくなり、怪人の蹴りにて少女は桜の後ろまで後退してしまう。
「私も戦う……大切な人達が苦しむなら、私がそれを背負うんだ!」
桜が叫び手を前に出すと、吹き飛ばされた剣が手の前に飛んでくる。 その剣を再度手に取ると、少女は目を見開いてその剣は何なのと驚いていた。
「この剣で皆を守るんだ!」
剣を構えて握る力を籠めると、剣全体が淡く光り始めた。 桜はその剣で攻撃をすると、怪人が今までと違い、簡単に切り裂くことができた。
怪人を倒すことができた桜は、立ったまま目が虚ろになって倒れてしまう。 倒れた桜を見た少女は、この子があの見たことがない剣に選ばれたのかと呟き、特殊救援隊の隊員に本部に連れて行ってと命じた。
救援隊に桜が連れていかれた場所はリーベであり、花音はリーベ直轄の病院に連れていかれ、二人は離れ離れになってしまう。 目を閉じて倒れた桜が次に目を覚ますと、そこには白を基調とした大部屋の病室を個室に変えたほどの広さに、見たことがない大人が数名いた。
「うっ……ここはどこ……」
頭を押さえながら起き上がる桜に、ベットの横にいた大きな体躯に短髪を立たせている男性が君のおかげで怪人を倒せたと言ってきた。
「怪人を私が倒した……あっ……あの不思議な剣で倒せたんだ……」
桜が不思議な剣と言うと、短髪の男性が長方形のロングケースを開けて先ほど桜が使っていた剣を見せた。
「これは私が使っていた不思議な剣……ていうか、皆さんは誰ですか?」
不思議な剣よりこの大人達の方が気になる桜だったが、その言葉と共に、短髪の男性が名刺を渡してきた。
「これは申し遅れた、私は政府直轄の国防組織リーベの所長を務めている石動龍と言う者だ」
石動と言う国家機関リーベの所長が目の前にいることに驚きを隠せない桜だったが、ついリーベって存在したんだと口走ってしまい、慌てて口に手を当てて謝った。
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