36 / 120
第36話 昼と突然の爆発
しおりを挟む翌日からジョージも参加した。
レコードから楽譜を起こす作業から開始する。元々楽譜もあるのだがアレンジもしたい。全部の楽器用の楽譜が揃ったら合わせて調整をしていく。
楽器は音出しから入る。声楽は発声から。
キャサリンは元々の声が良いから発声をもっとやった方が良いな。
身体が楽器の私達はストレッチなども行う。
「王子、発声練習お願いしまーす」
ドレミの音階を1音ずつ上げて声を出す基本練習
「キャサリン喉開いて」
まだ硬いなあ。
「ちょっと失礼」
キャサリンのお腹に手を当てる。腹筋はぼちぼちだな。
クライスとカインが羨ましそうに見るのでサービスでガン飛ばしといた。嬉しそうなのが気持ち悪い。
「王子、ロングトーンもお願いしやーす」
「はいはい」
王子嬉しそうだなあ。
なるほどファからソ辺りがブレるね。丁度裏声との境目なんだな。
「キャサリンはファからソ辺りを家で自主発声ね。アルトはその辺の音階多いから」
「解ったわ!歌うの楽しい!」
嬉しそうで良かった。アルトはこのくらいの年齢ではなかなか大人っぽい声がいない。キャサリンは良い声だ。
「それから!カイン!クライス!何時に起きた?」
不服そうな顔をするとすまなさそうな顔をしながらも嬉しそう。
「声が起きてない」
睨むとやはり嬉しそう。キャサリンは横で苦笑している。
「やっぱドMって本当なのね」
と耳打ちして来た。私は困り顔で頷いた。
エミリアは出だしが他の管楽器が居ないのでほぼソロに近い。一生懸命練習している。上手いよなあ。
一方でジョージとルイスの弦楽器コンビ!上手い!
攻略対象者ハイスペック。ピアノ以外も行けるのか。
眺めて居るとルイスが不快そうにガン飛ばして来た。此奴は庶民が嫌いなんだろうか?私もついつい睨み返してしまう。
火花散りそうなのでこの辺で止めとこう。
今日の練習は1回合わせて終わった。何だかんだで途中休憩もしたけど6時間くらい学校に居た。
前世はアレだっただけど今世の歌を歌う生活も楽しい
帰りはお金持ち達はクラシックカー(この時代のこの世界では最先端)で御帰宅だ。
お迎えが来ている。
ルイスがふらっと車と逆方向へ歩いて行った。
ん?!んんんんん!!?
「単車だぁ!!」
テンションが一気に駆け上がる
「凄い凄い凄い!」
ルイスの方へ猛ダッシュ!
皆もどうした?と着いて来ている
「ルイス、買ったんだ?」
クライスが珍しそうにモーターサイクル(日本語ではオートバイ)を眺めている。
「乗りたい!乗りたい!お願いしやす!」
私はルイスに頭を下げる
「流石に女性には危ないですよ」
カインが宥めてくる。いやいや乗れるんだよ!
「ルナリー、これ高いですわよ」
キャサリンは気持ちは解ってくれているのだろうが確かに高いんだよなあ
「因みにおいくらくらい?」
単車をペタペタ触りながらルイスの方を見ると少し嫌そうな顔をしていた。
「ウェールズ家の年収くらい?か、それ以上?」
さらっと言いやがる。クソ!買えねえ!
「お願いします。乗せて下さい。ルイス様」
懇願してみる。
「乗せてあげれば?」
王子がルイスに声をかける。
「後ろになら。事故起こされても困るから」
ルイスは不服そうに言った。
「いいの?!それでも嬉しい!」
「学校の周り1周だけな」
ヘルメットをポンと渡される。この世界で乗れると思わなかったなあ。単車ぁぁ!
ルイスの後ろに乗る。テンションが上がり過ぎる。ワクワク。
エンジンがかかるとこの感覚!懐かしい!
「しっかり捕まってろ!」
ルイスに言われて、慌てて腰に手を回す。
風が気持ち良い!この流れる感覚!
「ひゃっほー」
声が漏れる!
「たーのしーい!」
身体が覚えてるなあ。カーブ曲がる感触。
「お前さあ!、、、」
ルイスが何か言った
「何ー?聞こえない!」
大声で叫ぶ
結局、何を言ったか解らず学校1周はあっという間に終わってしまう。
ルイスの背中が何だか懐かしい感じがした。
レコードから楽譜を起こす作業から開始する。元々楽譜もあるのだがアレンジもしたい。全部の楽器用の楽譜が揃ったら合わせて調整をしていく。
楽器は音出しから入る。声楽は発声から。
キャサリンは元々の声が良いから発声をもっとやった方が良いな。
身体が楽器の私達はストレッチなども行う。
「王子、発声練習お願いしまーす」
ドレミの音階を1音ずつ上げて声を出す基本練習
「キャサリン喉開いて」
まだ硬いなあ。
「ちょっと失礼」
キャサリンのお腹に手を当てる。腹筋はぼちぼちだな。
クライスとカインが羨ましそうに見るのでサービスでガン飛ばしといた。嬉しそうなのが気持ち悪い。
「王子、ロングトーンもお願いしやーす」
「はいはい」
王子嬉しそうだなあ。
なるほどファからソ辺りがブレるね。丁度裏声との境目なんだな。
「キャサリンはファからソ辺りを家で自主発声ね。アルトはその辺の音階多いから」
「解ったわ!歌うの楽しい!」
嬉しそうで良かった。アルトはこのくらいの年齢ではなかなか大人っぽい声がいない。キャサリンは良い声だ。
「それから!カイン!クライス!何時に起きた?」
不服そうな顔をするとすまなさそうな顔をしながらも嬉しそう。
「声が起きてない」
睨むとやはり嬉しそう。キャサリンは横で苦笑している。
「やっぱドMって本当なのね」
と耳打ちして来た。私は困り顔で頷いた。
エミリアは出だしが他の管楽器が居ないのでほぼソロに近い。一生懸命練習している。上手いよなあ。
一方でジョージとルイスの弦楽器コンビ!上手い!
攻略対象者ハイスペック。ピアノ以外も行けるのか。
眺めて居るとルイスが不快そうにガン飛ばして来た。此奴は庶民が嫌いなんだろうか?私もついつい睨み返してしまう。
火花散りそうなのでこの辺で止めとこう。
今日の練習は1回合わせて終わった。何だかんだで途中休憩もしたけど6時間くらい学校に居た。
前世はアレだっただけど今世の歌を歌う生活も楽しい
帰りはお金持ち達はクラシックカー(この時代のこの世界では最先端)で御帰宅だ。
お迎えが来ている。
ルイスがふらっと車と逆方向へ歩いて行った。
ん?!んんんんん!!?
「単車だぁ!!」
テンションが一気に駆け上がる
「凄い凄い凄い!」
ルイスの方へ猛ダッシュ!
皆もどうした?と着いて来ている
「ルイス、買ったんだ?」
クライスが珍しそうにモーターサイクル(日本語ではオートバイ)を眺めている。
「乗りたい!乗りたい!お願いしやす!」
私はルイスに頭を下げる
「流石に女性には危ないですよ」
カインが宥めてくる。いやいや乗れるんだよ!
「ルナリー、これ高いですわよ」
キャサリンは気持ちは解ってくれているのだろうが確かに高いんだよなあ
「因みにおいくらくらい?」
単車をペタペタ触りながらルイスの方を見ると少し嫌そうな顔をしていた。
「ウェールズ家の年収くらい?か、それ以上?」
さらっと言いやがる。クソ!買えねえ!
「お願いします。乗せて下さい。ルイス様」
懇願してみる。
「乗せてあげれば?」
王子がルイスに声をかける。
「後ろになら。事故起こされても困るから」
ルイスは不服そうに言った。
「いいの?!それでも嬉しい!」
「学校の周り1周だけな」
ヘルメットをポンと渡される。この世界で乗れると思わなかったなあ。単車ぁぁ!
ルイスの後ろに乗る。テンションが上がり過ぎる。ワクワク。
エンジンがかかるとこの感覚!懐かしい!
「しっかり捕まってろ!」
ルイスに言われて、慌てて腰に手を回す。
風が気持ち良い!この流れる感覚!
「ひゃっほー」
声が漏れる!
「たーのしーい!」
身体が覚えてるなあ。カーブ曲がる感触。
「お前さあ!、、、」
ルイスが何か言った
「何ー?聞こえない!」
大声で叫ぶ
結局、何を言ったか解らず学校1周はあっという間に終わってしまう。
ルイスの背中が何だか懐かしい感じがした。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

異世界に来たからといってヒロインとは限らない
あろまりん
ファンタジー
※ようやく修正終わりました!加筆&纏めたため、26~50までは欠番とします(笑)これ以降の番号振り直すなんて無理!
ごめんなさい、変な番号降ってますが、内容は繋がってますから許してください!!!※
ファンタジー小説大賞結果発表!!!
\9位/ ٩( 'ω' )و \奨励賞/
(嬉しかったので自慢します)
書籍化は考えていま…いな…してみたく…したいな…(ゲフンゲフン)
変わらず応援して頂ければと思います。よろしくお願いします!
(誰かイラスト化してくれる人いませんか?)←他力本願
※誤字脱字報告につきましては、返信等一切しませんのでご了承ください。しかるべき時期に手直しいたします。
* * *
やってきました、異世界。
学生の頃は楽しく読みました、ラノベ。
いえ、今でも懐かしく読んでます。
好きですよ?異世界転移&転生モノ。
だからといって自分もそうなるなんて考えませんよね?
『ラッキー』と思うか『アンラッキー』と思うか。
実際来てみれば、乙女ゲームもかくやと思う世界。
でもね、誰もがヒロインになる訳じゃないんですよ、ホント。
モブキャラの方が楽しみは多いかもしれないよ?
帰る方法を探して四苦八苦?
はてさて帰る事ができるかな…
アラフォー女のドタバタ劇…?かな…?
***********************
基本、ノリと勢いで書いてます。
どこかで見たような展開かも知れません。
暇つぶしに書いている作品なので、多くは望まないでくださると嬉しいです。

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる