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第22話 喫茶猫娘での癒し
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美桜は出雲に何を食べるのかと聞いて、メニューを見せた。そのメニューには炒飯やオムライス焼きそばなど多種多様な食べ物があり、飲み物はジュースからお酒までラインナップがあった。
出雲は何を食べようか悩んでいると、美桜がこの焼きそばが美味しいわよと教えてくれた。そして、続いて近辺ではここにしかない抹茶さらしな茶が美味しいわよと言う。
「なら、それで! 美桜は?」
出雲が聞くと、美桜も同じやつでいいかなと言った。
「あ、注文お願いしまーす」
出雲がそう言うと、今行きますと聞いたことがある声が聞こえた。
「お待たせしましたー」
そう声が聞こえた方向を向くと、そこにはメイド服を着て頭にカチューシャを付けている琴音の姿があった。
「こ、琴音さん!? 凄い似合ってる!」
そう出雲に言われると、照れるからやめてよと言ってきた。美桜はこの琴音凄い可愛いわよねと席から立ち上がって琴音の服装を見始めていた。
「私の家の使用人の服をカスタマイズしているけど、それでも琴音に似合いすぎだわ!」
美桜は何度も見ているであろう琴音のメイド姿を見て目を輝かせていた。
「私の家で働いて!」
そう言いながら琴音に抱き着くと、琴音が離れてと言って引き剥がそうとする。その様子を周囲の男性客が見て抱き着けていいなと呟いていた。出雲も楽しそうだと思いながら見ていると、遠くにいた男性客が美桜のことを見て伝説の美空だと指をさした。
「伝説の美空? 美桜のこと?」
出雲はそう言えば美桜も働いていたなと納得した。
「美桜は凄いのよ! 指名を沢山もらったり、この店が満員過ぎて外にも長蛇の列が出来るくらいに人気が出て、月に百万円以上稼いでいたらしいわ!」
琴音がそう説明をすると、美桜が少し違うわと訂正をする。
「実際は月に百二十万円で指名と長蛇の列はあってるわ」
金額を訂正するも、出雲はそれでも凄いと驚いていた。
「人気になるのは辛いものよ? 同僚からは苛めがあったり、粘着質な客がいてストーカーとかもあったし、雫に何とかしてもらったけどね」
雫に何とかしてもらったと聞いた出雲は、あの人ならやりかねないと思ってしまう。
「あぁ……ストーカー事件聞いたことある! すぐに犯人捕まったけど、なんか犯人がもっと踏んでと言っていた変な事件になってた!」
どんな事件だと出雲は引きながら聞いていると、美桜は今は不定期でここで働いている程度だから大丈夫よと言う。
「なら良かったけど、変な奴がいたら俺が守るから!」
そう言う出雲の頭を優しく撫で始める。
「はいはい、ありがとう」
美桜に撫でられている出雲はとても嬉しそうであった。周囲の男たちは出雲を見ていいなと思い、近くにいる店員に撫でてと言って断られていた。
「あ、注文だったね! 何だっけ?」
琴音が注文のために呼ばれたことを思い出して、改めて注文を聞いてきた。
「焼きそばと抹茶さらしな茶を二つずつ下さい」
そう注文をする出雲に、琴音がかしこまりましたと言った。美桜はお願いねと言ってスマートフォンを見始めた。出雲は美桜にもらっているスマートフォンを見て、これもいた世界と似ているなと思った。アプリやメールなど似ているものばかりで、すぐに慣れることが出来た。
「何かいいアプリとかないかなー。 操作に慣れたけど、あまり使用率低しなー」
出雲がそう呟くと、美桜が私のアドレス入れてなかったわと思い出したかのように出雲に言った。
「そ、そうなの!?」
出雲がそう驚いていると、美桜が出雲に貸してと言ってスマートフォンを手に取って自身のスマートフォンのアドレスを入力した。
「ありがとう! やっと一人目!」
出雲が喜んでいると、琴音が二人分の焼きそばと抹茶さらしな茶を持ってきた。
「はい、これが当店特性の焼きそばと抹茶を混ぜた日本有数のお茶であるさらしな茶です!」
そう言い出雲と美桜が座るテーブルに料理を置いていく。その際に出雲に小さな手紙を琴音が渡した。
「これ私のアドレスよ。 これで二人目だね!」
こと眼がウィンクをして出雲に言うと、美桜が良かったわねと喜んでいた。
「うん! ありがとう!」
出雲も笑顔でありがとうと言うと、美桜が食べましょうと言う。出雲はそれに同意をして食べようと言い、箸を持った。
出雲は何を食べようか悩んでいると、美桜がこの焼きそばが美味しいわよと教えてくれた。そして、続いて近辺ではここにしかない抹茶さらしな茶が美味しいわよと言う。
「なら、それで! 美桜は?」
出雲が聞くと、美桜も同じやつでいいかなと言った。
「あ、注文お願いしまーす」
出雲がそう言うと、今行きますと聞いたことがある声が聞こえた。
「お待たせしましたー」
そう声が聞こえた方向を向くと、そこにはメイド服を着て頭にカチューシャを付けている琴音の姿があった。
「こ、琴音さん!? 凄い似合ってる!」
そう出雲に言われると、照れるからやめてよと言ってきた。美桜はこの琴音凄い可愛いわよねと席から立ち上がって琴音の服装を見始めていた。
「私の家の使用人の服をカスタマイズしているけど、それでも琴音に似合いすぎだわ!」
美桜は何度も見ているであろう琴音のメイド姿を見て目を輝かせていた。
「私の家で働いて!」
そう言いながら琴音に抱き着くと、琴音が離れてと言って引き剥がそうとする。その様子を周囲の男性客が見て抱き着けていいなと呟いていた。出雲も楽しそうだと思いながら見ていると、遠くにいた男性客が美桜のことを見て伝説の美空だと指をさした。
「伝説の美空? 美桜のこと?」
出雲はそう言えば美桜も働いていたなと納得した。
「美桜は凄いのよ! 指名を沢山もらったり、この店が満員過ぎて外にも長蛇の列が出来るくらいに人気が出て、月に百万円以上稼いでいたらしいわ!」
琴音がそう説明をすると、美桜が少し違うわと訂正をする。
「実際は月に百二十万円で指名と長蛇の列はあってるわ」
金額を訂正するも、出雲はそれでも凄いと驚いていた。
「人気になるのは辛いものよ? 同僚からは苛めがあったり、粘着質な客がいてストーカーとかもあったし、雫に何とかしてもらったけどね」
雫に何とかしてもらったと聞いた出雲は、あの人ならやりかねないと思ってしまう。
「あぁ……ストーカー事件聞いたことある! すぐに犯人捕まったけど、なんか犯人がもっと踏んでと言っていた変な事件になってた!」
どんな事件だと出雲は引きながら聞いていると、美桜は今は不定期でここで働いている程度だから大丈夫よと言う。
「なら良かったけど、変な奴がいたら俺が守るから!」
そう言う出雲の頭を優しく撫で始める。
「はいはい、ありがとう」
美桜に撫でられている出雲はとても嬉しそうであった。周囲の男たちは出雲を見ていいなと思い、近くにいる店員に撫でてと言って断られていた。
「あ、注文だったね! 何だっけ?」
琴音が注文のために呼ばれたことを思い出して、改めて注文を聞いてきた。
「焼きそばと抹茶さらしな茶を二つずつ下さい」
そう注文をする出雲に、琴音がかしこまりましたと言った。美桜はお願いねと言ってスマートフォンを見始めた。出雲は美桜にもらっているスマートフォンを見て、これもいた世界と似ているなと思った。アプリやメールなど似ているものばかりで、すぐに慣れることが出来た。
「何かいいアプリとかないかなー。 操作に慣れたけど、あまり使用率低しなー」
出雲がそう呟くと、美桜が私のアドレス入れてなかったわと思い出したかのように出雲に言った。
「そ、そうなの!?」
出雲がそう驚いていると、美桜が出雲に貸してと言ってスマートフォンを手に取って自身のスマートフォンのアドレスを入力した。
「ありがとう! やっと一人目!」
出雲が喜んでいると、琴音が二人分の焼きそばと抹茶さらしな茶を持ってきた。
「はい、これが当店特性の焼きそばと抹茶を混ぜた日本有数のお茶であるさらしな茶です!」
そう言い出雲と美桜が座るテーブルに料理を置いていく。その際に出雲に小さな手紙を琴音が渡した。
「これ私のアドレスよ。 これで二人目だね!」
こと眼がウィンクをして出雲に言うと、美桜が良かったわねと喜んでいた。
「うん! ありがとう!」
出雲も笑顔でありがとうと言うと、美桜が食べましょうと言う。出雲はそれに同意をして食べようと言い、箸を持った。
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