6 / 18
第1章 運命の歯車が動く時
第6話 悲惨な戦場
しおりを挟む
「ここで降りるんですか!? 戦場はもう少し先ですよ!」
御者の男性が出雲達二人に言うと、それでもここから行きますと出雲が返答をし、久遠は先に行くわと言いながら荷台から飛び降りた。
「待ってよ姉さん! 俺も行くから!」
荷台から飛び降りた出雲は、戦場に走っている久遠の背中を追いかけていく。
二人は数十分走り続けると、次第に騎士や魔獣の姿が見えてきていた。
「戦場が見えたよ! 気合を入れてよね出雲!」
「分かった!」
二人は戦場に向かって走って行くと、途中まで綺麗な平原であった場所が戦闘によって地面が陥没していたり、綺麗な花が踏み潰されているのが見えていた。
出雲はこれが戦場なのかと雰囲気に押し潰されそうになるも、久遠がまだ戦場に入ってないわよと隣を走る出雲に話しかける。
「そうなの!? ここで戦った跡があるけど?」
「戦場が移動したんでしょうね。もっと先に行くわよ!」
久遠の言葉と共に出雲も走る速度を上げていく。
綺麗な平原に生えている花々が次第に無くなっていき、そこには荒れた大地だけが残っていた。
「綺麗な平原だったのに……」
荒れた平原を見て出雲は悲しいと呟いていると、久遠が戦場に入っているから気を付けてと力が入っている声で出雲に言う。
出雲はいつの間に戦場に入ったんだと驚いていると、前方から槍が吹き飛んできた。
「危な!? 何で槍が!?」
左の岩壁に突き刺さった槍を見ると、久遠が騎士が吹き飛んでくるわと出雲に避けてと声を上げて言う。
「うわあ!?」
出雲は右に勢いよく避けると、元居た場所に白銀の鎧を着ている大和国の騎士が地面に力なく倒れてしまっている。
驚いている出雲を横目で見た久遠が騎士に近寄ると、もう死んでいるわと小さな声で呟く。
「死んでるって……」
出雲も倒れている騎士に近づくと騎士の腹部が鋭い何かで抉られており、吐き気に襲われてしまっていた。
「うぐ……気持ち悪い……」
「出雲にはまだ刺激が強すぎたかしら? 戦場だと怪我をしている人や死んでいる人など様々よ。その中を私達は走り回って配達をしてたり、時には共に戦って魔物を倒しているわ」
走り回って時には戦う。そのために魔法や剣術を教えてくれていたのかと考えていると、久遠が先に行くわよと先に走り出してしまう。
「この先には地獄がありそうだ……」
辛いと言いながらも仕事を全うしなくちゃと自身を奮い立たせようとするも、簡単には奮い立つことはなかった。
出雲と久遠が先を走っていると、前方から無数の獣の雄叫びが聞こえてくる。
それと共に複数の人間の叫び声もきこえてくる。
「見えた! 沢山の騎士が戦ってる! 早く支援しないと!」
「そうね! 私は左に行くから、出雲は右から行って! この戦場には他の配達人もいるから気をつけてね!」
他の配達人もいると聞いて、出雲は武器とかを配っているのかなと考えた。久遠と別れると目の前で繰り広げられている戦いを見て、戦場の空気を全身で感じていた。
「これが戦場……騎士が迫ってくる魔物と戦ってる……」
剣や槍などの多種多様な武器を手に、騎士達が魔物と戦っている姿が出雲の目に入る。迫る魔物には様々な種類がおり、出雲は初めて見る魔物の姿を見てその種類の多様さにも驚いた。
「鳥形の魔物や、美桜と戦った狼型。それに人型の鱗が体に生えていて太い尻尾が腰の部分から生えている魔物までいる……あんなのに勝てるのか?」
初めて見る魔物の異様さに驚くも、出雲は仕事をしなきゃと戦場を走る。
出雲は魔物を切り裂いた騎士や、後退をしている騎士に話しかけて補給物資を渡していくことにした。出雲は目の前を歩く騎士がいたので、話しかけることにした。
「すみません! 配達人です! 補給物資をお持ちしました!」
「配達人か、助かる」
出雲はリュックサックから、固形で出来ている長方形の栄養価の高い戦闘糧食である。糧食は摂取カロリーが高く、お腹にも溜まるので、戦闘時に重宝される。
「次の人に渡しに行きます!」
その言葉を騎士に言うと、騎士は助かったと出雲に言って戦いを再開する。
俺に出来ることはこれだけだと思うも、多くの人がいるから戦えているんだと考えることにした。
「危ない!」
「え!?」
出雲が考え事をしながら戦場を走っていると、危ないと叫んでいる野太い男性の声が出雲の耳に入った。
野太い声の男性は出雲の身の丈ほどの大きさの盾を持っており、鳥型の魔物から放たれた火炎を防いでくれていた。
「君は配達人だな? 戦場は初めてか? 油断をすると即死ぬぞ?」
野太い声をしているその男性は無精髭が生えており、他の騎士と同じく白銀の鎧を着ていた。
「気を抜くな。ここは戦場だぞ? 鎧も着ていないんだから、一撃でも受けたら致命傷になる」
「ご、ごめんなさい……」
40代に見える男性に謝ると、謝るより生きてくれと出雲は言われた。
「ありがとうございます! あ、これ受け取ってください!」
「補給物資か! 助かる!」
「俺も頑張ります!」
出雲はそう言うと、その場を後にした。
走りながら補給物資を手渡していると、他の町で働いている配達人とすれ違った。その配達人は複数の武器を持っており、破損した武器を持っている騎士達に渡しているようである。
「あの人は武器を渡しているのか。どこかに待たせている馬車に武器を保管して、その都度手渡しているのかな?」
武器は重いから担当じゃなくて良かったと思うも、いつかは武器も担当してみたいと考えてリュックサックから糧食を取り出して走り続ける。
出雲は戦場を走り回って糧食を手渡し続けると、久遠の姿が出雲の目に入った。
久遠は既に配っている人にも渡してしまうミスをしながらも、素早く糧食を配っているようである。
「流石姉さんだ。時折配った人にも渡しそうになっているけど、無駄なく的確に配ってる。俺もまだ残りがあるから、配り終えないと!」
出雲はリュックサックに入っている残量を確認し始める。
「結構配ったと思うけど、リュックサックにはまだ沢山入っているな。糧食が小さいから敷き詰められているようだ」
リュックサックを出雲が揺らすと、ガサガサと糧食同士がぶつかっている音が聞こえる。その音を聞いていると戦場を改めて走り回ることにした。
走り出すと、戦場の地面に付着している騎士か魔物か分からない血液が視線の先に見えたり、魔物の死に際の雄叫びなどが聞こえる。
なかなか慣れないこの戦場という空間は、悲惨だと思い知らされる。
「早く配ってここから出ないと、いつ魔物に襲われるかわからない……」
戦地の中心部に移動をした出雲は、苛烈な戦いを目にした。
そこでは金色の鎧を着ている複数の騎士が、黒い鎧を全身に纏っている敵と戦っている姿が見えてくる。
「黒い鎧を着ている敵と騎士が戦っている? 黒い鎧は誰なんだ? 魔族なのか?」
どういった敵なのか理解が出来ない出雲は、人類を襲っている魔族なのではないかと騎士と戦っているその姿を見て考えていた。
すると、近くを走っていた他の配達所の配達人が何をしているんだと出雲に声を上げて怒鳴った。
「お前そこで何をしているんだ! 中心部には魔族がいるから立ち入らないと言われているんだろう!」
「そうなんですか!?」
出雲は立ち入らない場所なんて聞いていないと思いつつ、やはり黒い鎧を纏っている敵は魔族なのかとその姿を見て考えていた。
「あれが魔族……あれが……」
目の前で繰り広げられている戦いを見て、レベルの高さに驚いていた。 騎士が剣を持ち、魔族と思われる黒い鎧の敵と戦っていた。
黒い鎧の敵は騎士と同じく剣も右手に持ち、騎士と斬り合っている。
騎士は何度も鍔ぜり合ったり、攻撃を避けて鎧に剣を当てている。騎士は体を捻じって黒い鎧の敵に体当たりを浴びせるなど、攻勢に出ているように見える。
「凄い……あそこだけ戦闘のレベルが段違いだ……大規模な魔法じゃなくて、武器に魔法を纏わせて戦ってる……あんな戦い方もあるんだな……」
戦闘を立ち止まって見ていると、久遠が離れてと突然話しかけてきた。
出雲は現れた久遠に驚きつつ、分かったと言いその場から離れようとする。
「ほら! 早く離れよう! 戦闘の邪魔をしたら所長に怒られちゃう!」
「それはヤバイ! おやっさんはネチネチと怒るから、面倒になる!」
そう言った瞬間、黒い鎧の敵が放った魔法が出雲に迫ってきていた。
「出雲、危ない!」
「え?」
久遠に突き飛ばされた出雲だったが、すぐにその行動を理解することとなる。
なぜなら出雲がいた場所に黒い鎧の敵が放った魔法が迫っており、久遠は出雲が立っていた場所で優しい笑みを浮かべていた。
「弟を守るのは姉として当然でしょ?」
「姉さん!」
出雲が姉さんと叫ぶと、黒い鎧の敵が放った黒い火炎が久遠に衝突した。
黒い火炎が衝突するとその威力が高く、久遠は後方に吹き飛んでしまう。
御者の男性が出雲達二人に言うと、それでもここから行きますと出雲が返答をし、久遠は先に行くわと言いながら荷台から飛び降りた。
「待ってよ姉さん! 俺も行くから!」
荷台から飛び降りた出雲は、戦場に走っている久遠の背中を追いかけていく。
二人は数十分走り続けると、次第に騎士や魔獣の姿が見えてきていた。
「戦場が見えたよ! 気合を入れてよね出雲!」
「分かった!」
二人は戦場に向かって走って行くと、途中まで綺麗な平原であった場所が戦闘によって地面が陥没していたり、綺麗な花が踏み潰されているのが見えていた。
出雲はこれが戦場なのかと雰囲気に押し潰されそうになるも、久遠がまだ戦場に入ってないわよと隣を走る出雲に話しかける。
「そうなの!? ここで戦った跡があるけど?」
「戦場が移動したんでしょうね。もっと先に行くわよ!」
久遠の言葉と共に出雲も走る速度を上げていく。
綺麗な平原に生えている花々が次第に無くなっていき、そこには荒れた大地だけが残っていた。
「綺麗な平原だったのに……」
荒れた平原を見て出雲は悲しいと呟いていると、久遠が戦場に入っているから気を付けてと力が入っている声で出雲に言う。
出雲はいつの間に戦場に入ったんだと驚いていると、前方から槍が吹き飛んできた。
「危な!? 何で槍が!?」
左の岩壁に突き刺さった槍を見ると、久遠が騎士が吹き飛んでくるわと出雲に避けてと声を上げて言う。
「うわあ!?」
出雲は右に勢いよく避けると、元居た場所に白銀の鎧を着ている大和国の騎士が地面に力なく倒れてしまっている。
驚いている出雲を横目で見た久遠が騎士に近寄ると、もう死んでいるわと小さな声で呟く。
「死んでるって……」
出雲も倒れている騎士に近づくと騎士の腹部が鋭い何かで抉られており、吐き気に襲われてしまっていた。
「うぐ……気持ち悪い……」
「出雲にはまだ刺激が強すぎたかしら? 戦場だと怪我をしている人や死んでいる人など様々よ。その中を私達は走り回って配達をしてたり、時には共に戦って魔物を倒しているわ」
走り回って時には戦う。そのために魔法や剣術を教えてくれていたのかと考えていると、久遠が先に行くわよと先に走り出してしまう。
「この先には地獄がありそうだ……」
辛いと言いながらも仕事を全うしなくちゃと自身を奮い立たせようとするも、簡単には奮い立つことはなかった。
出雲と久遠が先を走っていると、前方から無数の獣の雄叫びが聞こえてくる。
それと共に複数の人間の叫び声もきこえてくる。
「見えた! 沢山の騎士が戦ってる! 早く支援しないと!」
「そうね! 私は左に行くから、出雲は右から行って! この戦場には他の配達人もいるから気をつけてね!」
他の配達人もいると聞いて、出雲は武器とかを配っているのかなと考えた。久遠と別れると目の前で繰り広げられている戦いを見て、戦場の空気を全身で感じていた。
「これが戦場……騎士が迫ってくる魔物と戦ってる……」
剣や槍などの多種多様な武器を手に、騎士達が魔物と戦っている姿が出雲の目に入る。迫る魔物には様々な種類がおり、出雲は初めて見る魔物の姿を見てその種類の多様さにも驚いた。
「鳥形の魔物や、美桜と戦った狼型。それに人型の鱗が体に生えていて太い尻尾が腰の部分から生えている魔物までいる……あんなのに勝てるのか?」
初めて見る魔物の異様さに驚くも、出雲は仕事をしなきゃと戦場を走る。
出雲は魔物を切り裂いた騎士や、後退をしている騎士に話しかけて補給物資を渡していくことにした。出雲は目の前を歩く騎士がいたので、話しかけることにした。
「すみません! 配達人です! 補給物資をお持ちしました!」
「配達人か、助かる」
出雲はリュックサックから、固形で出来ている長方形の栄養価の高い戦闘糧食である。糧食は摂取カロリーが高く、お腹にも溜まるので、戦闘時に重宝される。
「次の人に渡しに行きます!」
その言葉を騎士に言うと、騎士は助かったと出雲に言って戦いを再開する。
俺に出来ることはこれだけだと思うも、多くの人がいるから戦えているんだと考えることにした。
「危ない!」
「え!?」
出雲が考え事をしながら戦場を走っていると、危ないと叫んでいる野太い男性の声が出雲の耳に入った。
野太い声の男性は出雲の身の丈ほどの大きさの盾を持っており、鳥型の魔物から放たれた火炎を防いでくれていた。
「君は配達人だな? 戦場は初めてか? 油断をすると即死ぬぞ?」
野太い声をしているその男性は無精髭が生えており、他の騎士と同じく白銀の鎧を着ていた。
「気を抜くな。ここは戦場だぞ? 鎧も着ていないんだから、一撃でも受けたら致命傷になる」
「ご、ごめんなさい……」
40代に見える男性に謝ると、謝るより生きてくれと出雲は言われた。
「ありがとうございます! あ、これ受け取ってください!」
「補給物資か! 助かる!」
「俺も頑張ります!」
出雲はそう言うと、その場を後にした。
走りながら補給物資を手渡していると、他の町で働いている配達人とすれ違った。その配達人は複数の武器を持っており、破損した武器を持っている騎士達に渡しているようである。
「あの人は武器を渡しているのか。どこかに待たせている馬車に武器を保管して、その都度手渡しているのかな?」
武器は重いから担当じゃなくて良かったと思うも、いつかは武器も担当してみたいと考えてリュックサックから糧食を取り出して走り続ける。
出雲は戦場を走り回って糧食を手渡し続けると、久遠の姿が出雲の目に入った。
久遠は既に配っている人にも渡してしまうミスをしながらも、素早く糧食を配っているようである。
「流石姉さんだ。時折配った人にも渡しそうになっているけど、無駄なく的確に配ってる。俺もまだ残りがあるから、配り終えないと!」
出雲はリュックサックに入っている残量を確認し始める。
「結構配ったと思うけど、リュックサックにはまだ沢山入っているな。糧食が小さいから敷き詰められているようだ」
リュックサックを出雲が揺らすと、ガサガサと糧食同士がぶつかっている音が聞こえる。その音を聞いていると戦場を改めて走り回ることにした。
走り出すと、戦場の地面に付着している騎士か魔物か分からない血液が視線の先に見えたり、魔物の死に際の雄叫びなどが聞こえる。
なかなか慣れないこの戦場という空間は、悲惨だと思い知らされる。
「早く配ってここから出ないと、いつ魔物に襲われるかわからない……」
戦地の中心部に移動をした出雲は、苛烈な戦いを目にした。
そこでは金色の鎧を着ている複数の騎士が、黒い鎧を全身に纏っている敵と戦っている姿が見えてくる。
「黒い鎧を着ている敵と騎士が戦っている? 黒い鎧は誰なんだ? 魔族なのか?」
どういった敵なのか理解が出来ない出雲は、人類を襲っている魔族なのではないかと騎士と戦っているその姿を見て考えていた。
すると、近くを走っていた他の配達所の配達人が何をしているんだと出雲に声を上げて怒鳴った。
「お前そこで何をしているんだ! 中心部には魔族がいるから立ち入らないと言われているんだろう!」
「そうなんですか!?」
出雲は立ち入らない場所なんて聞いていないと思いつつ、やはり黒い鎧を纏っている敵は魔族なのかとその姿を見て考えていた。
「あれが魔族……あれが……」
目の前で繰り広げられている戦いを見て、レベルの高さに驚いていた。 騎士が剣を持ち、魔族と思われる黒い鎧の敵と戦っていた。
黒い鎧の敵は騎士と同じく剣も右手に持ち、騎士と斬り合っている。
騎士は何度も鍔ぜり合ったり、攻撃を避けて鎧に剣を当てている。騎士は体を捻じって黒い鎧の敵に体当たりを浴びせるなど、攻勢に出ているように見える。
「凄い……あそこだけ戦闘のレベルが段違いだ……大規模な魔法じゃなくて、武器に魔法を纏わせて戦ってる……あんな戦い方もあるんだな……」
戦闘を立ち止まって見ていると、久遠が離れてと突然話しかけてきた。
出雲は現れた久遠に驚きつつ、分かったと言いその場から離れようとする。
「ほら! 早く離れよう! 戦闘の邪魔をしたら所長に怒られちゃう!」
「それはヤバイ! おやっさんはネチネチと怒るから、面倒になる!」
そう言った瞬間、黒い鎧の敵が放った魔法が出雲に迫ってきていた。
「出雲、危ない!」
「え?」
久遠に突き飛ばされた出雲だったが、すぐにその行動を理解することとなる。
なぜなら出雲がいた場所に黒い鎧の敵が放った魔法が迫っており、久遠は出雲が立っていた場所で優しい笑みを浮かべていた。
「弟を守るのは姉として当然でしょ?」
「姉さん!」
出雲が姉さんと叫ぶと、黒い鎧の敵が放った黒い火炎が久遠に衝突した。
黒い火炎が衝突するとその威力が高く、久遠は後方に吹き飛んでしまう。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
追放された無能テイマーの英雄譚〜騎士団に雇われてスライム無双を始めたら落ちぶれた元仲間が戻ってこいと言ってきたので、返り討ちにしてやります〜
無名 -ムメイ-
ファンタジー
「アルト。お前のような役立たずは俺のパーティーには必要ない。出て行ってくれ」
俺とカインは昔からの友人で、ともに冒険者になろうと誓い合った仲だ。しかしFランク冒険者である俺は若くしてSランクに昇格したカインにパーティーから追い出されることになる。
故郷に帰った俺だったが何もかもが嫌になり、家に引きこもるようになっていた。数ヶ月のときが経ち、俺の前に女騎士が姿を現す。
「――勇者アルト! キミにはぜひとも私たちと一緒に、魔物と戦ってもらいたい」
「あなたにしか出来ないことです。どうか、私たちに力を貸してはもらえませんか?」
ん? 俺が勇者だって? 何のことか分からないまま、俺は女騎士に戦場へ連れて行かれてしまう。
だが、俺には【魔物生産】というスキルがあった。冒険者時代にはまともに使わせてもらえなかったスキルだが、引きこもっている間にひっそりと練習していた。
「……アルトさん。これ、気のせいかもしれないんですけど、スライムたち連携して戦っていませんか?」
「よく分かったな。あいつらには役割があって、主に四つに分かれてる。陽動・防御・攻撃。そして、司令塔。まあ、司令塔が居なくてもあいつらは意識的に繋がってるから何の問題もないけど」
「アルトさん。もしかしてあのスライムの群れ、私たち騎士団より強いのではないでしょうか?」
「かもしれないな。あいつら、魔物を倒すたびに強くなってるし」
俺は自分の魔力を消費して千に迫る数のスライムを作り出し、数百を超える魔物の群れを一気に殱滅する。そして俺は女騎士たちと行動をともにするようになった。
そんな俺とは裏腹に、俺をパーティーから追放したカインは、暴力事件を起こしたせいで牢屋に収監されていた。
これは役立たずだとパーティーから追放された俺が女だらけの騎士団に雇われて、魔物に日常を脅かされている人々を助ける英雄譚。
この作品は小説家になろうにも投稿しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる