27 / 39
第3章
第27話 シェリア・ブラエ
しおりを挟む
「クリスの言っていた彼女だろ!? どうして操るんだ!」
「あなたの知ることではないです。早く死んでください! 私達の幸せのために!」
「勝手なことを言うな! あんたら二人のために死ぬわけないだろうが! こっちこそルナを洗脳するな!」
「必要なことです。あなたを殺したら、あの子には奴隷のように使います!」
シェリアが奴隷と言った言葉をノアは聞き逃さなかった。
洗脳をして、さらに奴隷にもすると言っている。ありえない。ただただありえないことだ。大切な妹を奴隷にはさせられない。
「俺は初めて心から殺したいと思っているよ。容赦はしない」
「大罪人の癖に調子に乗らないで! 悪は悪らしく正義の前に滅びてよ!」
「勝手なことを言うな! 他人の命で得た幸せは不幸だ! そんなことクリスだって望んでいないだろうに!」
シェリアに向けて叫びながらノアは勢いよく駆け出す。
右手に持つ剣を水平に振るうが、その攻撃は黒い靄が形成した黒剣によって軽々と防がれてしまった。ガキンと金属音がしたので、構成は金属物質だと判断ができる。しかし黒い靄がどうして金属になったのかが理解できない。
「その黒い靄はなんだ? マグナ達が使っている不思議な魔法の類なのか?」
剣を押し込みながら情報を引き出そうとするが、シェリアは口を開かない。
「黙ってるか。なら、無理にでも情報を引き出すまでだ!」
未だに分からない不可思議な魔法を警戒しつつ、連続で斬撃を放ち続ける。
周囲に金属音を響かせながら横目でルナを見ると、剣を握ったまま呆然と立っているようだ。指示がなければ動かない様が、まさしく人形といえる。
「シェリアが指示をしていないから動かないか……」
やはり洗脳は指示があってこそ動くようだ。
このまま何も指示しないでいてくれるとありがたいと考えていると、ノアの視線に気が付いたシェリアが「二対一が基本よね」と最悪な言葉を発した。
「せっかく道具がいるのだから、ちゃんと使わないとね。教えてくれてありがとう」
「なっ!? もうルナに酷いことをするな! どれほど馬鹿にすれば気が済むんだ!」
「私達が救われるまでよ。あなたと頭がお花畑なステラを殺せば、私達は解放されるのよ!」
言葉を発、シェリアは力強く剣を打ち込む。
さすがはクリスの身体だ。意識が乗っ取られているとはいえ、騎士として修練した技術が凄まじい。しかし――それはノアも同じだ。
「俺だって伊達に大罪人をやってるわけじゃない! シェリア! お前を倒して、クリスもルナも解放してもらうぞ!」
「意気込んでいるけど、既にボロボロな状態で勝てるのかな?」
シェリアが言うことは正しい。
満足に休めておらず、傷は一つも癒えていない。だが、弱音は吐けない。
ステラも倒れ、ルナはシェリアの横で剣を構えている。誰かが救うのではなく、今この瞬間、ノア自身が戦って救わなければならない。
「可能性は低くてもやるしかない。俺は救うためにここにいるんだ!」
ルナがシェリアと共に襲い掛かってくる。
初撃はルナが縦に鋭い一撃を振り下ろすが、その攻撃を身体を逸らすことで躱す。続けてシェリアが斬撃を横に放ってくるが、剣に左手を添えて態勢を崩さずに防ぐことができた。
「よく避けるけど、次はどうかな?」
シェリアは刀身を右手でなぞると、黒い靄が光り輝く。
その光はさながらマグナ達が使っていた聖なる光のようで、黒と光の相反する色が神々しくも思える。
「やっぱり道具なのにいい動きね。そのまま合わせなさい」
「――――」
ルナが何を言っているのか分からないが、命令に従う他ないという感じだろうか。
シェリアは剣を眩く光らせ、連続で剣を振るって斬撃を飛ばしてきた。
「飛ぶ斬撃!? どういうことだ!」
ノアは見たことがない攻撃に驚きを隠せないが、受けたら危険だと思い炎壁を出現させて防ぐことにした。
「これでどうだ!」
「そんなちゃちな魔法で防げるわけないわ!」
シェリアの言葉通り炎壁を突き抜けて斬撃がノアに迫る。
身の丈程ある光輝く斬撃を防ぐために構えた剣に触れた瞬間、巨大な鉄球が衝突したかのような錯覚に陥ってしまう。
「お、重い!? な、なんだこれは!?」
「秘密なんて言うわけないでしょ! そのまま斬撃に切り刻まれろ!」
後方に押されてしまう。
地面にめり込むほどに踏ん張っているのにもかかわらず、押され続ける。
どういう原理かは分からないが、聖属性という不可思議な属性が強化していると見て間違いない。
「このままじゃサレア村に入っちまう! この斬撃を消すにはこれしかない!」
ノアは炎剣を激しく燃え上がらせると業炎一閃を放ち、辛くも斬撃を消すことに成功した。
「その技って必殺技らしいわね。でも、それ一つでどれくらい持つのかしらね」
戦場でしか使っていないから、騎士が記録でもつけていたのだろうか。
技を知られているとしたらかなり分が悪い。シェリアにどう打ち勝てばいいのか、ノアには答えが分からないでいた。
「終わらせましょう。これ以上戦っていても時間の無駄よ」
「俺にとっては無駄じゃない! お前を倒す時間だ!」
「あなたは私を倒せない。理由を教えてあげようか? あなたが私より弱いからよ」
その言葉と共に斬撃を二つ飛ばしてくる。
ノアは先ほどと同じように業炎一閃で消すが、斬撃の背後からシェリアが突っ込んで来る姿が目に入った時には既に左肩が剣で貫かれていた。
「このまま死んで! 私達の未来のために!」
勢いよく左肩から剣を引き抜いたシェリアによって、斜めに身体を斬られてしまった。
「そのまま私達の幸せの糧になって」
その言葉も耳に入らず、言葉を発することなくノアは地面に力なく倒れてしまった。
「やっぱり弱い。あとはステラを殺して終わりね。これでクリスとの幸せな生活が送れるわ」
勝手な事ばかりを言うシェリアの声は既にノアには届かない。
大量の血が地面に溢れ、今にも失血死をしてしまいそうだ。またしても勝てない。今までの大罪人として勝ってきたことは何だったのか。井の中の蛙とでもいうべきだろうか。
「まだ生きてる。早く死んで!」
言葉と共にノアの背中に剣が突き刺さる。
「あなたの知ることではないです。早く死んでください! 私達の幸せのために!」
「勝手なことを言うな! あんたら二人のために死ぬわけないだろうが! こっちこそルナを洗脳するな!」
「必要なことです。あなたを殺したら、あの子には奴隷のように使います!」
シェリアが奴隷と言った言葉をノアは聞き逃さなかった。
洗脳をして、さらに奴隷にもすると言っている。ありえない。ただただありえないことだ。大切な妹を奴隷にはさせられない。
「俺は初めて心から殺したいと思っているよ。容赦はしない」
「大罪人の癖に調子に乗らないで! 悪は悪らしく正義の前に滅びてよ!」
「勝手なことを言うな! 他人の命で得た幸せは不幸だ! そんなことクリスだって望んでいないだろうに!」
シェリアに向けて叫びながらノアは勢いよく駆け出す。
右手に持つ剣を水平に振るうが、その攻撃は黒い靄が形成した黒剣によって軽々と防がれてしまった。ガキンと金属音がしたので、構成は金属物質だと判断ができる。しかし黒い靄がどうして金属になったのかが理解できない。
「その黒い靄はなんだ? マグナ達が使っている不思議な魔法の類なのか?」
剣を押し込みながら情報を引き出そうとするが、シェリアは口を開かない。
「黙ってるか。なら、無理にでも情報を引き出すまでだ!」
未だに分からない不可思議な魔法を警戒しつつ、連続で斬撃を放ち続ける。
周囲に金属音を響かせながら横目でルナを見ると、剣を握ったまま呆然と立っているようだ。指示がなければ動かない様が、まさしく人形といえる。
「シェリアが指示をしていないから動かないか……」
やはり洗脳は指示があってこそ動くようだ。
このまま何も指示しないでいてくれるとありがたいと考えていると、ノアの視線に気が付いたシェリアが「二対一が基本よね」と最悪な言葉を発した。
「せっかく道具がいるのだから、ちゃんと使わないとね。教えてくれてありがとう」
「なっ!? もうルナに酷いことをするな! どれほど馬鹿にすれば気が済むんだ!」
「私達が救われるまでよ。あなたと頭がお花畑なステラを殺せば、私達は解放されるのよ!」
言葉を発、シェリアは力強く剣を打ち込む。
さすがはクリスの身体だ。意識が乗っ取られているとはいえ、騎士として修練した技術が凄まじい。しかし――それはノアも同じだ。
「俺だって伊達に大罪人をやってるわけじゃない! シェリア! お前を倒して、クリスもルナも解放してもらうぞ!」
「意気込んでいるけど、既にボロボロな状態で勝てるのかな?」
シェリアが言うことは正しい。
満足に休めておらず、傷は一つも癒えていない。だが、弱音は吐けない。
ステラも倒れ、ルナはシェリアの横で剣を構えている。誰かが救うのではなく、今この瞬間、ノア自身が戦って救わなければならない。
「可能性は低くてもやるしかない。俺は救うためにここにいるんだ!」
ルナがシェリアと共に襲い掛かってくる。
初撃はルナが縦に鋭い一撃を振り下ろすが、その攻撃を身体を逸らすことで躱す。続けてシェリアが斬撃を横に放ってくるが、剣に左手を添えて態勢を崩さずに防ぐことができた。
「よく避けるけど、次はどうかな?」
シェリアは刀身を右手でなぞると、黒い靄が光り輝く。
その光はさながらマグナ達が使っていた聖なる光のようで、黒と光の相反する色が神々しくも思える。
「やっぱり道具なのにいい動きね。そのまま合わせなさい」
「――――」
ルナが何を言っているのか分からないが、命令に従う他ないという感じだろうか。
シェリアは剣を眩く光らせ、連続で剣を振るって斬撃を飛ばしてきた。
「飛ぶ斬撃!? どういうことだ!」
ノアは見たことがない攻撃に驚きを隠せないが、受けたら危険だと思い炎壁を出現させて防ぐことにした。
「これでどうだ!」
「そんなちゃちな魔法で防げるわけないわ!」
シェリアの言葉通り炎壁を突き抜けて斬撃がノアに迫る。
身の丈程ある光輝く斬撃を防ぐために構えた剣に触れた瞬間、巨大な鉄球が衝突したかのような錯覚に陥ってしまう。
「お、重い!? な、なんだこれは!?」
「秘密なんて言うわけないでしょ! そのまま斬撃に切り刻まれろ!」
後方に押されてしまう。
地面にめり込むほどに踏ん張っているのにもかかわらず、押され続ける。
どういう原理かは分からないが、聖属性という不可思議な属性が強化していると見て間違いない。
「このままじゃサレア村に入っちまう! この斬撃を消すにはこれしかない!」
ノアは炎剣を激しく燃え上がらせると業炎一閃を放ち、辛くも斬撃を消すことに成功した。
「その技って必殺技らしいわね。でも、それ一つでどれくらい持つのかしらね」
戦場でしか使っていないから、騎士が記録でもつけていたのだろうか。
技を知られているとしたらかなり分が悪い。シェリアにどう打ち勝てばいいのか、ノアには答えが分からないでいた。
「終わらせましょう。これ以上戦っていても時間の無駄よ」
「俺にとっては無駄じゃない! お前を倒す時間だ!」
「あなたは私を倒せない。理由を教えてあげようか? あなたが私より弱いからよ」
その言葉と共に斬撃を二つ飛ばしてくる。
ノアは先ほどと同じように業炎一閃で消すが、斬撃の背後からシェリアが突っ込んで来る姿が目に入った時には既に左肩が剣で貫かれていた。
「このまま死んで! 私達の未来のために!」
勢いよく左肩から剣を引き抜いたシェリアによって、斜めに身体を斬られてしまった。
「そのまま私達の幸せの糧になって」
その言葉も耳に入らず、言葉を発することなくノアは地面に力なく倒れてしまった。
「やっぱり弱い。あとはステラを殺して終わりね。これでクリスとの幸せな生活が送れるわ」
勝手な事ばかりを言うシェリアの声は既にノアには届かない。
大量の血が地面に溢れ、今にも失血死をしてしまいそうだ。またしても勝てない。今までの大罪人として勝ってきたことは何だったのか。井の中の蛙とでもいうべきだろうか。
「まだ生きてる。早く死んで!」
言葉と共にノアの背中に剣が突き刺さる。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
悪役令嬢は高らかに笑う
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
婚約者に愛想を尽かされる為、これから私は悪役令嬢を演じます
『オーホッホッホッ!私はこの度、婚約者と彼に思いを寄せるヒロインの為に今から悪役令嬢を演じようと思います。どうかしら?この耳障りな笑い方・・・。きっと誰からも嫌われるでしょう?』
私には15歳の時に決まった素敵な婚約者がいる。必ずこの人と結婚して幸せになるのだと信じていた。彼には仲の良い素敵な幼馴染の女性がいたけれども、そんな事は私と彼に取っては何の関係も無いと思っていた。だけど、そんなある日の事。素敵な女性を目指す為、恋愛小説を読んでいた私は1冊の本に出合って気付いてしまった。何、これ・・・この小説の展開・・まるで今の自分の立ち位置にそっくりなんですけど?!私は2人に取って単なる邪魔者の存在なの?!だから私は決意した。小説通りに悪役令嬢を演じ、婚約者に嫌われて2人の恋を実らせてあげようと—。
※「カクヨム」にも掲載しています
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる