13 / 26
内緒のドリンクファイト 5
しおりを挟む
画面上のアイコンが、すべて歪んで見える。発注書は知らない言語で書かれていて、中途半端なデザインはいつも以上に何が正解か分からない。
自分の思考は、尿意一つでこんなにおかしくなるなんて知らなかった。
「主藤さん、大丈夫ですか?」
「ひぁっ!?」
背後から声を掛けられ、堰き止める力が一瞬緩まり、変な声が出た。言い聞かせるように腹部を撫でると、彼に遊ばれている瞬間の温度を思い出して、違う部分まで疼いてくる。腰をずらして、尿意を逃がすようなちょうど良い位置を探した。
上司である山内さんが眉間に皺を寄せて、俺の顔をのぞき込んだ。逸らしたい、彼のせいで欲情し始めた馬鹿な自分がバレてしまう。
ほら、おれ達のこと、見せつけて。
なのに、脳内に巣食う彼がそれを許さない。太股を情けなく擦り合わせ、どうにか平静な表情を保てるように必死になった。
山内さんの瞳が、疑っている。
「主藤さん」
「は、はい……」
「もしかして、熱でもありますか? 顔も赤いですし、仕事の進みも午後から急に悪くなってきてますよね」
「あ、いや、えっと」
隣のデスクの林さんも、こちらに身を乗り出して、そう思ってたんすよ、と加勢した。
「ほら、いつも主藤さんが頑張ってくれてるじゃないすか。だから、きっと言えなかったんですよね」
なにか、都合良く話が進んでしまっている。全然そんなことはないし、むしろ年下の男に遊ばれているのが原因なので人に言う内容じゃない。
「早退した方が」
「いや、大丈夫です! その、本当に、大丈夫です!」
心配そうにこちらを見て、それからデスク周りに視線を移した。
「じゃあ、定時退社出来るように仕事を振り分けて行きましょうか。急ぎで回ってきたものがあれば、すぐに教えてね」
「あ、ありがとう、ございます」
「じゃあ、俺からも!」
林さんが鞄からペットボトルを取り出して、俺の手に乗せた。元気づけるように強く渡されたせいで膀胱が押され、気がおかしくなりそうだった。
「お茶飲んで! これ、キャンペーンで大量に買ったやつだから、気にしなくていいよ!」
申し訳ないけれど、絶対に飲めない。見なくても分かるほどぎこちなく笑顔を浮かべ、二人にお礼を言った。山内さんの背中の時計は、定時までまだ三時間もあると示している。
足を地面に落とすたびに、この振動が体内に伝わって膀胱を刺激しているような気がする。幼少期ですらこんなに我慢したことはなかった。
一度だけ、定時退社してあの店に行ったことがある。定時に直行しても開いていないのは分かっている。でも、早く解放されたくて、頼りない足取りで彼の元へ向かっていた。
雑居ビルの前までたどり着いたが、やはりブラックボードは『CLOSE』の看板がナースデーを覆い隠していた。
どうすることも出来なくて、看板の前でうずくまる。足に押されて、ちょっとだけ、気持ちが良い。
「んっ、だめだ、ほんとうにまずい……」
まだ、我慢できるはずだ。耐えないと。
太股が切なく擦れ合い、彼に付けられたものが振動した。彼を思い出した途端、弄ばれた部分が好き勝手に熱を持ち、全身が燃えるように苦しい。
ビルの方から音がして、反射的に顔を上げた。
「あれ、今日は早いっすね」
み~くんさんが不思議そうにこちらまで来て、目線を合わせるようにしゃがんだ。じっと顔を覗かれて、恥ずかしさから身を揺らすと、また股間を塞ぐピンクが俺にだけ分かるように主張する。
「大丈夫っすか? 立てます? それとも担ぎましょうか?」
担がれたら、お腹に身体の重みが掛かってしまう。それって、……いや、駄目だって! それに、めいくん以外にバレるわけにはいかない。彼以外にそういう部分を握られるのは嫌だと思った。
「た、立ちます……」
平行目はじっと俺の身体を眺めていた。探る視線から逃げるように、ゆっくりと立ち上がる。追いかけるように彼も足を伸ばし、一瞬にして見下ろされた。
「じゃあ、行きましょっか」
歩幅も、進む速度も、すべて俺を労るようなゆったりとした動きだった。大丈夫すかー、と緩い声が、階段に響く。
「あー、でも、今日はご主人クンサンには、都合が悪い日かもすね」
「都合が悪い日?」
「こういうのは阿左美が言いたがるだろうから、本人から聞いて欲しいす。で、そのついでに、オレの昇給とボーナスをやんわりと進言して下さい」
「はあ」
調子を崩さない会話のおかげで、尿意が遠ざかったような気がした。頼みますよー、と念押しされたと同時に、店前までたどり着く。
先導していた彼は開けるや否や、阿左美ー、と叫んだ。
「なにー、だとさ」
背中越しに店内を覗くが、呼ばれた本人の姿は見当たらず、代わりにりっちゃんさんが返事をしていた。
「ご主人クンサンが来たっすよー!」
カウンター奥から顔を覗かせ、そのままこちらまで早足で向かってきた。
「何してるの、癸」
「入り口でうずくまってたから、早めに連れてきてあげたんすよ。体調悪そうにしてたんで」
ほら、と彼が背中をどかすとすぐに、めいくんに抱きしめられた。彼の匂いが鼻腔を擽り、下腹部全体が彼を求めてくっついた。
耳元に顔が近付き、甘ったるい声が俺の脳を溶かしていく。
「外でもそんな調子だったの? 恥ずかしいね、有クン。ねえ、ちゃんとおれのメスだって教えてあげた? 他の奴に可愛いところだけ見せてたら、怒るからね」
「阿左美?」
「あはは、ちょうど良いじゃん。癸に教えてあげてみて、おれの可愛いご主人クン」
強制的にみ~くんさんと向き合わされ、めいくんの手が腹部に回った。その動きに誘導され、彼の視線が下に行くのが分かる。溜まった水分で膨らんだ俺のお腹を、じっと見られている。
「ほら、大丈夫だよ、って言ってあげなよ」
弱く押されて、腰が跳ねた。今朝隠された部分が苦しいと主張していた。
「んっ、み~くんさっ、だいじょっぶ、なので」
「はー、なるほど。阿左美エグいっすねー」
恐らくこの行為の意味に気付いているのに、彼は止める気配がない。面白がって、いつからなんです、今朝だよ~、自発的すか、一応道具付けてる~、なんて雑談まで始めてしまっていた。その間もずっと刺激するのを止めてくれない。
何やってるんだ、とメイド長の声が飛んで来て、二人の声色は変わった。
「癸、教科書代支給」
「ご主人クンサンに感謝すね」
双方合意となり、み~くんさんは水色のスカートを揺らしてりっちゃんさんの方へ進んでいく。今日のおさげ似合ってるすね、幅の狭いリボンで正解すよ、と急に口説き始め、彼も満更でもない様子で解説している。
「癸はヒモで女の家を転々としてるから、りっちゃん煽てるの上手いんだよね~」
小馬鹿にするように言い放ち、俺の背中を押してカウンターへ誘導した。
「早く、外してっ」
「いいの?」
彼の手が離れ不思議に思い振り向けば、彼も同じように驚いた表情をしている。
「ご主人クン、本当は我慢して気持ちよくなってたでしょ。いいの? もっと我慢した方が、も~っと気持ち良いよ?」
思わず、唾を飲み込む。こんな些細な水分も膀胱に溜まって、今朝以上の快感に変換されるのだとしたら。
「おれにぎゅ~って押されながら出すの、癖になるほど気持ち良いんじゃない? トイレ行くたびに、おれのことを思い出しちゃって、今付けてる貞操帯がなくても勝手に我慢しちゃうかも。あ、今想像したでしょ。可愛いご主人クンのとろとろ発情顔、りっちゃんにも見せてあげる?」
「だめ……っ」
「もう一回聞くね、ご主人クン。本当に外していいの?」
うっとりとした笑みは、もう俺がなんて答えるか分かっている。
「我慢、する」
「偉~い!」
めいくんは俺の髪をかき混ぜるように撫でた。どことなく慣れていない手付きだった。
「じゃあ、頑張ろっか! 閉店まで!」
自分の思考は、尿意一つでこんなにおかしくなるなんて知らなかった。
「主藤さん、大丈夫ですか?」
「ひぁっ!?」
背後から声を掛けられ、堰き止める力が一瞬緩まり、変な声が出た。言い聞かせるように腹部を撫でると、彼に遊ばれている瞬間の温度を思い出して、違う部分まで疼いてくる。腰をずらして、尿意を逃がすようなちょうど良い位置を探した。
上司である山内さんが眉間に皺を寄せて、俺の顔をのぞき込んだ。逸らしたい、彼のせいで欲情し始めた馬鹿な自分がバレてしまう。
ほら、おれ達のこと、見せつけて。
なのに、脳内に巣食う彼がそれを許さない。太股を情けなく擦り合わせ、どうにか平静な表情を保てるように必死になった。
山内さんの瞳が、疑っている。
「主藤さん」
「は、はい……」
「もしかして、熱でもありますか? 顔も赤いですし、仕事の進みも午後から急に悪くなってきてますよね」
「あ、いや、えっと」
隣のデスクの林さんも、こちらに身を乗り出して、そう思ってたんすよ、と加勢した。
「ほら、いつも主藤さんが頑張ってくれてるじゃないすか。だから、きっと言えなかったんですよね」
なにか、都合良く話が進んでしまっている。全然そんなことはないし、むしろ年下の男に遊ばれているのが原因なので人に言う内容じゃない。
「早退した方が」
「いや、大丈夫です! その、本当に、大丈夫です!」
心配そうにこちらを見て、それからデスク周りに視線を移した。
「じゃあ、定時退社出来るように仕事を振り分けて行きましょうか。急ぎで回ってきたものがあれば、すぐに教えてね」
「あ、ありがとう、ございます」
「じゃあ、俺からも!」
林さんが鞄からペットボトルを取り出して、俺の手に乗せた。元気づけるように強く渡されたせいで膀胱が押され、気がおかしくなりそうだった。
「お茶飲んで! これ、キャンペーンで大量に買ったやつだから、気にしなくていいよ!」
申し訳ないけれど、絶対に飲めない。見なくても分かるほどぎこちなく笑顔を浮かべ、二人にお礼を言った。山内さんの背中の時計は、定時までまだ三時間もあると示している。
足を地面に落とすたびに、この振動が体内に伝わって膀胱を刺激しているような気がする。幼少期ですらこんなに我慢したことはなかった。
一度だけ、定時退社してあの店に行ったことがある。定時に直行しても開いていないのは分かっている。でも、早く解放されたくて、頼りない足取りで彼の元へ向かっていた。
雑居ビルの前までたどり着いたが、やはりブラックボードは『CLOSE』の看板がナースデーを覆い隠していた。
どうすることも出来なくて、看板の前でうずくまる。足に押されて、ちょっとだけ、気持ちが良い。
「んっ、だめだ、ほんとうにまずい……」
まだ、我慢できるはずだ。耐えないと。
太股が切なく擦れ合い、彼に付けられたものが振動した。彼を思い出した途端、弄ばれた部分が好き勝手に熱を持ち、全身が燃えるように苦しい。
ビルの方から音がして、反射的に顔を上げた。
「あれ、今日は早いっすね」
み~くんさんが不思議そうにこちらまで来て、目線を合わせるようにしゃがんだ。じっと顔を覗かれて、恥ずかしさから身を揺らすと、また股間を塞ぐピンクが俺にだけ分かるように主張する。
「大丈夫っすか? 立てます? それとも担ぎましょうか?」
担がれたら、お腹に身体の重みが掛かってしまう。それって、……いや、駄目だって! それに、めいくん以外にバレるわけにはいかない。彼以外にそういう部分を握られるのは嫌だと思った。
「た、立ちます……」
平行目はじっと俺の身体を眺めていた。探る視線から逃げるように、ゆっくりと立ち上がる。追いかけるように彼も足を伸ばし、一瞬にして見下ろされた。
「じゃあ、行きましょっか」
歩幅も、進む速度も、すべて俺を労るようなゆったりとした動きだった。大丈夫すかー、と緩い声が、階段に響く。
「あー、でも、今日はご主人クンサンには、都合が悪い日かもすね」
「都合が悪い日?」
「こういうのは阿左美が言いたがるだろうから、本人から聞いて欲しいす。で、そのついでに、オレの昇給とボーナスをやんわりと進言して下さい」
「はあ」
調子を崩さない会話のおかげで、尿意が遠ざかったような気がした。頼みますよー、と念押しされたと同時に、店前までたどり着く。
先導していた彼は開けるや否や、阿左美ー、と叫んだ。
「なにー、だとさ」
背中越しに店内を覗くが、呼ばれた本人の姿は見当たらず、代わりにりっちゃんさんが返事をしていた。
「ご主人クンサンが来たっすよー!」
カウンター奥から顔を覗かせ、そのままこちらまで早足で向かってきた。
「何してるの、癸」
「入り口でうずくまってたから、早めに連れてきてあげたんすよ。体調悪そうにしてたんで」
ほら、と彼が背中をどかすとすぐに、めいくんに抱きしめられた。彼の匂いが鼻腔を擽り、下腹部全体が彼を求めてくっついた。
耳元に顔が近付き、甘ったるい声が俺の脳を溶かしていく。
「外でもそんな調子だったの? 恥ずかしいね、有クン。ねえ、ちゃんとおれのメスだって教えてあげた? 他の奴に可愛いところだけ見せてたら、怒るからね」
「阿左美?」
「あはは、ちょうど良いじゃん。癸に教えてあげてみて、おれの可愛いご主人クン」
強制的にみ~くんさんと向き合わされ、めいくんの手が腹部に回った。その動きに誘導され、彼の視線が下に行くのが分かる。溜まった水分で膨らんだ俺のお腹を、じっと見られている。
「ほら、大丈夫だよ、って言ってあげなよ」
弱く押されて、腰が跳ねた。今朝隠された部分が苦しいと主張していた。
「んっ、み~くんさっ、だいじょっぶ、なので」
「はー、なるほど。阿左美エグいっすねー」
恐らくこの行為の意味に気付いているのに、彼は止める気配がない。面白がって、いつからなんです、今朝だよ~、自発的すか、一応道具付けてる~、なんて雑談まで始めてしまっていた。その間もずっと刺激するのを止めてくれない。
何やってるんだ、とメイド長の声が飛んで来て、二人の声色は変わった。
「癸、教科書代支給」
「ご主人クンサンに感謝すね」
双方合意となり、み~くんさんは水色のスカートを揺らしてりっちゃんさんの方へ進んでいく。今日のおさげ似合ってるすね、幅の狭いリボンで正解すよ、と急に口説き始め、彼も満更でもない様子で解説している。
「癸はヒモで女の家を転々としてるから、りっちゃん煽てるの上手いんだよね~」
小馬鹿にするように言い放ち、俺の背中を押してカウンターへ誘導した。
「早く、外してっ」
「いいの?」
彼の手が離れ不思議に思い振り向けば、彼も同じように驚いた表情をしている。
「ご主人クン、本当は我慢して気持ちよくなってたでしょ。いいの? もっと我慢した方が、も~っと気持ち良いよ?」
思わず、唾を飲み込む。こんな些細な水分も膀胱に溜まって、今朝以上の快感に変換されるのだとしたら。
「おれにぎゅ~って押されながら出すの、癖になるほど気持ち良いんじゃない? トイレ行くたびに、おれのことを思い出しちゃって、今付けてる貞操帯がなくても勝手に我慢しちゃうかも。あ、今想像したでしょ。可愛いご主人クンのとろとろ発情顔、りっちゃんにも見せてあげる?」
「だめ……っ」
「もう一回聞くね、ご主人クン。本当に外していいの?」
うっとりとした笑みは、もう俺がなんて答えるか分かっている。
「我慢、する」
「偉~い!」
めいくんは俺の髪をかき混ぜるように撫でた。どことなく慣れていない手付きだった。
「じゃあ、頑張ろっか! 閉店まで!」
13
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
人気アイドルが義理の兄になりまして
雨田やよい
BL
柚木(ゆずき)雪都(ゆきと)はごくごく普通の高校一年生。ある日、人気アイドル『Shiny Boys』のリーダー・碧(あおい)と義理の兄弟となり……?
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【続編】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
酔った俺は、美味しく頂かれてました
雪紫
BL
片思いの相手に、酔ったフリして色々聞き出す筈が、何故かキスされて……?
両片思い(?)の男子大学生達の夜。
2話完結の短編です。
長いので2話にわけました。
他サイトにも掲載しています。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる