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第245話
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ボスの鉄槍ネズミの討伐を終えたアルは、ユキたち召喚獣に魔石とドロップアイテムの回収をするように指示を出すと、一ヶ所に固まっている三人の冒険者の元に向かった。
「た、助けてくれて、ありがとう。」
「気にしないでください。それで今回の魔石やドロップアイテム、宝箱はこちらが全て貰って構いませんよね。」
アルたちが鉄槍ネズミたちと戦闘を行なっている最中に、助けは無用だと伝えたのにも関わらず、戦いに参戦しようとした際にサフィが妨害したからか、冒険者たちは怯えていた。
(サフィは当たらないようにしていたのに、そんなに怯えるのか?)
怯えている冒険者たちを見て、アルはそんなことを思いながらも、今回の取り分の話を続けて行った。
「い、命が助かっただけでも良かったから、それでいいよ。」
金属鎧を纏う冒険者の後ろに隠れていた僧侶姿の冒険者がそう言うと、話は少しずつ纏っていく。
そして、取り分は全てアルたちが貰うことになった。
「じゃ、じゃあ、俺たちは先に向かうよ。」
「助けてくれてありがとうございました。」
「助かった。」
三人の冒険者たちが頭を下げると、すぐに四十一階層への階段に向かって去って行った。
(結局、なんであの三人が置いていかれたのかは聞けなかったな。)
あまりの怯えように取り分の話だけで会話が終わってしまったが、気にしないことにしたアルは、ユキたちの元に向かって、残りは魔法で魔石もドロップアイテムも引き寄せることになった。
そして、現れていた宝箱の元に向かって行き、宝箱をサフィが開けたいと言うので、サフィに開けさせると、宝箱にはグローブが入っていた。
「一応、調べるから触るなよ。」
『わ、分かってのです!!』
開いた宝箱を覗いて、グローブに触りそうになっていたユキを注意すると、早速、鑑定魔法を使って調べる。
すると、鑑定はキチンと発動して、このグローブの正体が判明した。これは浸透衝撃のグローブというようだ。
闘気、魔力を浸透衝撃のグローブに送って相手を殴ると、内部に衝撃を浸透させる一撃が気軽に放つことの出来る装備だと分かった。
「なかなか良さそうな装備だな。」
『あるじ様、どう言った装備なのですか?』
シェーレが質問をして来て、ユキやサフィも気になっているのか、アルを見つめて来るので、先ほど鑑定した結果を三匹に教えてあげた。
『それはすごい装備のようですね。』
『アル!使うのです?』
「悩み中だな。普通に剣で切った方が威力があるだろうし……でも、硬いモンスター相手なら役に立ちそうなんだよな。」
装備して使うかどうかを悩んでいたが、何回か使用してみてからどうするのかを決めることにした。
「じゃあ、ちょっと使ってみるか……。」
腕の装備を一時的に外してから浸透衝撃のグローブと交換すると、手をグーパーと繰り返し握り開いて、手頃なサイズの岩の元に向かった。
「ふぅーー……はぁあっ!!!」
闘気を浸透衝撃のグローブに送ると、気合を込めてアルの身長を超える大きな岩に正拳突きを行なった。
そして、ドンッと言う音がすると、岩の真ん中から破裂するかのように岩が破壊された。
「これは……すごい、な。」
大きな岩があった場所には大小様々な石が転がっている。自分でやったなのに唖然としてしまう光景がそこにはあった。
「これなら使おうかな?」
身に着けている浸透衝撃のグローブを見ながら呟いていると、ユキたちがアルの元にやって来る。
『アル!凄かったのです!!』
『これ、衝撃を内部に浸透させたのですよね。私もハサミで出来るようになれば硬いモンスターにも有効な技になりそうです。』
『……すごい……アル、ぼくに……ちょっと……それ、貸して。』
「これをか?」
『……うん。』
「分かった。」
「た、助けてくれて、ありがとう。」
「気にしないでください。それで今回の魔石やドロップアイテム、宝箱はこちらが全て貰って構いませんよね。」
アルたちが鉄槍ネズミたちと戦闘を行なっている最中に、助けは無用だと伝えたのにも関わらず、戦いに参戦しようとした際にサフィが妨害したからか、冒険者たちは怯えていた。
(サフィは当たらないようにしていたのに、そんなに怯えるのか?)
怯えている冒険者たちを見て、アルはそんなことを思いながらも、今回の取り分の話を続けて行った。
「い、命が助かっただけでも良かったから、それでいいよ。」
金属鎧を纏う冒険者の後ろに隠れていた僧侶姿の冒険者がそう言うと、話は少しずつ纏っていく。
そして、取り分は全てアルたちが貰うことになった。
「じゃ、じゃあ、俺たちは先に向かうよ。」
「助けてくれてありがとうございました。」
「助かった。」
三人の冒険者たちが頭を下げると、すぐに四十一階層への階段に向かって去って行った。
(結局、なんであの三人が置いていかれたのかは聞けなかったな。)
あまりの怯えように取り分の話だけで会話が終わってしまったが、気にしないことにしたアルは、ユキたちの元に向かって、残りは魔法で魔石もドロップアイテムも引き寄せることになった。
そして、現れていた宝箱の元に向かって行き、宝箱をサフィが開けたいと言うので、サフィに開けさせると、宝箱にはグローブが入っていた。
「一応、調べるから触るなよ。」
『わ、分かってのです!!』
開いた宝箱を覗いて、グローブに触りそうになっていたユキを注意すると、早速、鑑定魔法を使って調べる。
すると、鑑定はキチンと発動して、このグローブの正体が判明した。これは浸透衝撃のグローブというようだ。
闘気、魔力を浸透衝撃のグローブに送って相手を殴ると、内部に衝撃を浸透させる一撃が気軽に放つことの出来る装備だと分かった。
「なかなか良さそうな装備だな。」
『あるじ様、どう言った装備なのですか?』
シェーレが質問をして来て、ユキやサフィも気になっているのか、アルを見つめて来るので、先ほど鑑定した結果を三匹に教えてあげた。
『それはすごい装備のようですね。』
『アル!使うのです?』
「悩み中だな。普通に剣で切った方が威力があるだろうし……でも、硬いモンスター相手なら役に立ちそうなんだよな。」
装備して使うかどうかを悩んでいたが、何回か使用してみてからどうするのかを決めることにした。
「じゃあ、ちょっと使ってみるか……。」
腕の装備を一時的に外してから浸透衝撃のグローブと交換すると、手をグーパーと繰り返し握り開いて、手頃なサイズの岩の元に向かった。
「ふぅーー……はぁあっ!!!」
闘気を浸透衝撃のグローブに送ると、気合を込めてアルの身長を超える大きな岩に正拳突きを行なった。
そして、ドンッと言う音がすると、岩の真ん中から破裂するかのように岩が破壊された。
「これは……すごい、な。」
大きな岩があった場所には大小様々な石が転がっている。自分でやったなのに唖然としてしまう光景がそこにはあった。
「これなら使おうかな?」
身に着けている浸透衝撃のグローブを見ながら呟いていると、ユキたちがアルの元にやって来る。
『アル!凄かったのです!!』
『これ、衝撃を内部に浸透させたのですよね。私もハサミで出来るようになれば硬いモンスターにも有効な技になりそうです。』
『……すごい……アル、ぼくに……ちょっと……それ、貸して。』
「これをか?」
『……うん。』
「分かった。」
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