219 / 248
第219話
しおりを挟む
どちらの学校が優勝するのか、誰が勝つのかなどの話を決勝が始まるまでの間していたアルたちだったが、いよいよ貴族学院VS騎士学園のクリスタル王国トーナメント大会学生部門決勝戦が始まる。
試合舞台には貴族学院一年生先鋒のオズマ・カーターと騎士学園一年生先鋒のリリが上がり、審判員の合図で試合が始まった。
一年生の先鋒戦は事前に話していた時には雷魔法を使えるリリが勝つのでは無いかと、アランたちと話していたが果たしてどうなるのか気になるな。
両選手試合開始と同時に闘気を纏い、身体強化を施すと、お互いに向かって行き、互いに攻撃をする。
持っている武器は大剣と長剣の違いがあるが、お互いに武器のぶつかり合いや防ぎ、回避し、受け流したりと、攻防が続いていく。
武器の扱いはオズマ・カーターの方が上手だったが、リリは巧みに盾を使って大剣の一撃一撃を凌ぐ。
試合はリリが魔法を使い始めてから変わった。
雷魔法を武器に付与した攻撃がオズマ・カーターの闘気の守りを突破したからだ。
雷属性を受けて怯むオズマ・カーターにリリは乱撃を行ない、オズマ・カーターに何もさせずに審判員が止めに入るまで攻撃を行ない、騎士学園一年生先鋒のリリが先鋒戦を勝利した。
予想通りにリリが勝利したことで次の試合はどうなるのか、アランたちと話し合いながら試合舞台の修復を待つことになった。
試合舞台の修復が終わり、貴族学院一年生副将のニール・ドイルと騎士学園一年生副将のヨーゼフが試合舞台に上がる。
この二人のどちらが勝つのか、事前の話し合いだとニール・ドイルが勝つのでは無いかと話し合っていた。
試合が始まり、ニール・ドイルが風魔法を複数の風の刃をヨーゼフに向かって放った。
闘気を武器と全身に纏って、ヨーゼフは風の刃の迎撃を行なった。
次々に放たれる風の刃を長剣で切り裂き、回避もしながらニール・ドイルにヨーゼフは接近するが、それはニール・ドイルの罠だった。
ヨーゼフがニール・ドイルに近付けば近付くほどに風の刃の弾幕は激しくなり、更に試合舞台の石畳からも石の槍が生え、片足サイズの小さな落とし穴が作られる。
それにヨーゼフは苦戦しながらも進むが、ニール・ドイルが大気を圧縮した玉をヨーゼフに当てて吹き飛ばした。
ニール・ドイルに向かうのは、これで難しくなり、更にヨーゼフの飛ばす魔法や闘気の斬撃はニール・ドイルには届かない。
この攻防により、ヨーゼフはニール・ドイルに近寄ること無く敗北した。
予想ではヨーゼフがニール・ドイルに接近戦を仕掛けていたが、実際にはニール・ドイルの圧勝と言えるだろう。
この次に行なわれる一年生大将戦の予想だと貴族学院のショーン・トートが勝つと予想していた。
果たして試合結果はどうなるのかと、試合舞台に注目する。
修復された試合舞台には貴族学院一年生大将のショーン・トートと騎士学園のメリッサ・フランソワの大将戦が始まった。
試合開始と同時にメリッサ・フランソワが剣に闘気を纏わせ、光魔法を付与して斬撃を飛ばし終わると、闘気を全身に纏う。
ショーン・トートは向かって来る斬撃を避けながら闘気を纏い身体強化を行なうが、その一手のせいで身体強化の終わったメリッサ・フランソワが放つ光広範囲の魔法の直撃を受ける。
闘気の守りもあり、ショーン・トートにはダメージはなかったがメリッサ・フランソワが追撃の斬撃を飛ばして命中する。
今度の一撃は重く、ショーン・トートの身に着ける皮の鎧を切り裂き、鎧の下からは血が流れる。
そして、試合はメリッサ・フランソワ有利のままで進んで行った。
血を流しながらもショーン・トートはメリッサ・フランソワとお互いの武器を振るい合って戦闘を続けるが、ショーン・トートの傷は深く、血を失い過ぎたショーン・トートが倒れることで試合は騎士学園一年生大将のメリッサ・フランソワの勝利で終わった。
試合舞台には貴族学院一年生先鋒のオズマ・カーターと騎士学園一年生先鋒のリリが上がり、審判員の合図で試合が始まった。
一年生の先鋒戦は事前に話していた時には雷魔法を使えるリリが勝つのでは無いかと、アランたちと話していたが果たしてどうなるのか気になるな。
両選手試合開始と同時に闘気を纏い、身体強化を施すと、お互いに向かって行き、互いに攻撃をする。
持っている武器は大剣と長剣の違いがあるが、お互いに武器のぶつかり合いや防ぎ、回避し、受け流したりと、攻防が続いていく。
武器の扱いはオズマ・カーターの方が上手だったが、リリは巧みに盾を使って大剣の一撃一撃を凌ぐ。
試合はリリが魔法を使い始めてから変わった。
雷魔法を武器に付与した攻撃がオズマ・カーターの闘気の守りを突破したからだ。
雷属性を受けて怯むオズマ・カーターにリリは乱撃を行ない、オズマ・カーターに何もさせずに審判員が止めに入るまで攻撃を行ない、騎士学園一年生先鋒のリリが先鋒戦を勝利した。
予想通りにリリが勝利したことで次の試合はどうなるのか、アランたちと話し合いながら試合舞台の修復を待つことになった。
試合舞台の修復が終わり、貴族学院一年生副将のニール・ドイルと騎士学園一年生副将のヨーゼフが試合舞台に上がる。
この二人のどちらが勝つのか、事前の話し合いだとニール・ドイルが勝つのでは無いかと話し合っていた。
試合が始まり、ニール・ドイルが風魔法を複数の風の刃をヨーゼフに向かって放った。
闘気を武器と全身に纏って、ヨーゼフは風の刃の迎撃を行なった。
次々に放たれる風の刃を長剣で切り裂き、回避もしながらニール・ドイルにヨーゼフは接近するが、それはニール・ドイルの罠だった。
ヨーゼフがニール・ドイルに近付けば近付くほどに風の刃の弾幕は激しくなり、更に試合舞台の石畳からも石の槍が生え、片足サイズの小さな落とし穴が作られる。
それにヨーゼフは苦戦しながらも進むが、ニール・ドイルが大気を圧縮した玉をヨーゼフに当てて吹き飛ばした。
ニール・ドイルに向かうのは、これで難しくなり、更にヨーゼフの飛ばす魔法や闘気の斬撃はニール・ドイルには届かない。
この攻防により、ヨーゼフはニール・ドイルに近寄ること無く敗北した。
予想ではヨーゼフがニール・ドイルに接近戦を仕掛けていたが、実際にはニール・ドイルの圧勝と言えるだろう。
この次に行なわれる一年生大将戦の予想だと貴族学院のショーン・トートが勝つと予想していた。
果たして試合結果はどうなるのかと、試合舞台に注目する。
修復された試合舞台には貴族学院一年生大将のショーン・トートと騎士学園のメリッサ・フランソワの大将戦が始まった。
試合開始と同時にメリッサ・フランソワが剣に闘気を纏わせ、光魔法を付与して斬撃を飛ばし終わると、闘気を全身に纏う。
ショーン・トートは向かって来る斬撃を避けながら闘気を纏い身体強化を行なうが、その一手のせいで身体強化の終わったメリッサ・フランソワが放つ光広範囲の魔法の直撃を受ける。
闘気の守りもあり、ショーン・トートにはダメージはなかったがメリッサ・フランソワが追撃の斬撃を飛ばして命中する。
今度の一撃は重く、ショーン・トートの身に着ける皮の鎧を切り裂き、鎧の下からは血が流れる。
そして、試合はメリッサ・フランソワ有利のままで進んで行った。
血を流しながらもショーン・トートはメリッサ・フランソワとお互いの武器を振るい合って戦闘を続けるが、ショーン・トートの傷は深く、血を失い過ぎたショーン・トートが倒れることで試合は騎士学園一年生大将のメリッサ・フランソワの勝利で終わった。
32
お気に入りに追加
625
あなたにおすすめの小説
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる