180 / 248
第180話
しおりを挟む
三年生先鋒戦は第一育成校が勝利した。これであと一勝でも第一育成校がすれば、第一試合の勝利学校は第一育成校になるだろう。
かなりの怪我を負ったサイモンは闘技場のスタッフに担架を使い運ばれて行くと、試合舞台の修復をするスタッフが現れた。
闘技場のスタッフにより、試合舞台が修復されると、次は副将戦が始まる。
実況や控え室でも、この副将戦の勝敗の結果次第だと言う話が出ているほどだ。
そして、試合舞台の修復が終わり、両校の三年生副将が試合舞台に上がってくると、実況が上がって来た両副将たちの紹介を始めた。
第一育成校の副将はキース・ギュンターと言う男子生徒で副会長を務めている。武器は長剣を持ち、防具に皮の鎧と盾を持っている。
第五育成校の副将はゲルダ・トルートと言う女子生徒でこちらも副会長を務めているようだ。武器はハルバードを持ち、防具に皮の鎧を身に付けている。
両者が構えながら審判員の試合開始の合図を待っている。そんな状態の中、いよいよ試合開始の合図が審判員によって行なわれた。
(三年生になると、魔闘気を使える生徒もここまで多いんだな。でも、クリスタル王国トーナメント大会選手だから何だろうけどな。)
第一育成校の副将のキース・ギュンターも第五育成校の副将のゲルダ・トルートも魔闘気を全身に纏い、武器にも纏わせていく。
更に両者選手は武器に魔法も纏わせ始めた。キース・ギュンターは水魔法をゲルダ・トルートは火魔法を纏わさる。
そして、両選手たちはお互いに向かい走り出して行くと、先制の攻撃はゲルダ・トルートから行なった。
長物のハルバードを振るい攻撃した。ハルバードの先端は纏った炎が残光を描きながらキース・ギュンターに迫る。
キース・ギュンターは魔闘気と水魔法を纏わせた盾をハルバードの攻撃に構えて防ぐ。
盾とハルバードの衝突音が控え室まで聞こえる中でキース・ギュンターは踏ん張ることでハルバードの一撃で吹き飛ばずに防ぐことが出来たようだ。
そして反撃に長剣を縦にゲルダ・トルートに振るう。ゲルダ・トルートはハルバード引きながら後方に回避しようとする。
長剣の攻撃範囲から逃れられたゲルダ・トルートだったが、なんと長剣に纏わせた魔闘気と水魔法の水が延長したことで攻撃を受けてしまう。
延長した魔闘気と水魔法に途中から気が付いたようだが、回避が遅れてダメージを受けたゲルダ・トルートは腕を半ばまで深く切られ、腕をハルバードを持たない手で押さえている。
(あの切り傷、結構深く見えるな。)
ハルバードを持つ腕を切られたゲルダ・トルートが腕を押さえた手を離すと、出血が止まっていた。
「なんで?」
それを見て、つい口に出してしまうと、その解説をアスランが教えてくれた。
どうやら魔闘気を使い、腕の切り傷を覆っているようで、そのお陰で出血をしていないだけでは無く、切れた神経の代わりも魔闘気で出来るようだ。
それのお陰でハルバードをすぐに手放すことが無かったのだろう。
それでもゲルダ・トルートに取っては、かなりのダメージになったようで、試合はキース・ギュンターの優勢になったと、アスランに教えられる。
ゲルダ・トルートは纏った魔闘気の外に放出した魔闘気が漏れて、ゲルダ・トルートの周囲は魔闘気が荒れ狂う。
それからかなりの量の魔闘気を使い強化したゲルダ・トルートの猛攻をキース・ギュンターが相手にして、試合は進んで行く。
技巧派なのだろうキース・ギュンターは激しく攻撃を続けるゲルダ・トルートの猛攻を躱し、防ぎ、受け流し、耐えていく。
そうしていると、ゲルダ・トルートの魔闘気の強化が徐々に落ちていき、キース・ギュンターに有利になっていく。
そして、落ちた身体強化では、魔闘気で未だに強化している者に勝つことは出来なく、長剣を袈裟斬りに振るい、ゲルダ・トルートを切り裂いたキース・ギュンターの勝利で副将戦は終わった。
かなりの怪我を負ったサイモンは闘技場のスタッフに担架を使い運ばれて行くと、試合舞台の修復をするスタッフが現れた。
闘技場のスタッフにより、試合舞台が修復されると、次は副将戦が始まる。
実況や控え室でも、この副将戦の勝敗の結果次第だと言う話が出ているほどだ。
そして、試合舞台の修復が終わり、両校の三年生副将が試合舞台に上がってくると、実況が上がって来た両副将たちの紹介を始めた。
第一育成校の副将はキース・ギュンターと言う男子生徒で副会長を務めている。武器は長剣を持ち、防具に皮の鎧と盾を持っている。
第五育成校の副将はゲルダ・トルートと言う女子生徒でこちらも副会長を務めているようだ。武器はハルバードを持ち、防具に皮の鎧を身に付けている。
両者が構えながら審判員の試合開始の合図を待っている。そんな状態の中、いよいよ試合開始の合図が審判員によって行なわれた。
(三年生になると、魔闘気を使える生徒もここまで多いんだな。でも、クリスタル王国トーナメント大会選手だから何だろうけどな。)
第一育成校の副将のキース・ギュンターも第五育成校の副将のゲルダ・トルートも魔闘気を全身に纏い、武器にも纏わせていく。
更に両者選手は武器に魔法も纏わせ始めた。キース・ギュンターは水魔法をゲルダ・トルートは火魔法を纏わさる。
そして、両選手たちはお互いに向かい走り出して行くと、先制の攻撃はゲルダ・トルートから行なった。
長物のハルバードを振るい攻撃した。ハルバードの先端は纏った炎が残光を描きながらキース・ギュンターに迫る。
キース・ギュンターは魔闘気と水魔法を纏わせた盾をハルバードの攻撃に構えて防ぐ。
盾とハルバードの衝突音が控え室まで聞こえる中でキース・ギュンターは踏ん張ることでハルバードの一撃で吹き飛ばずに防ぐことが出来たようだ。
そして反撃に長剣を縦にゲルダ・トルートに振るう。ゲルダ・トルートはハルバード引きながら後方に回避しようとする。
長剣の攻撃範囲から逃れられたゲルダ・トルートだったが、なんと長剣に纏わせた魔闘気と水魔法の水が延長したことで攻撃を受けてしまう。
延長した魔闘気と水魔法に途中から気が付いたようだが、回避が遅れてダメージを受けたゲルダ・トルートは腕を半ばまで深く切られ、腕をハルバードを持たない手で押さえている。
(あの切り傷、結構深く見えるな。)
ハルバードを持つ腕を切られたゲルダ・トルートが腕を押さえた手を離すと、出血が止まっていた。
「なんで?」
それを見て、つい口に出してしまうと、その解説をアスランが教えてくれた。
どうやら魔闘気を使い、腕の切り傷を覆っているようで、そのお陰で出血をしていないだけでは無く、切れた神経の代わりも魔闘気で出来るようだ。
それのお陰でハルバードをすぐに手放すことが無かったのだろう。
それでもゲルダ・トルートに取っては、かなりのダメージになったようで、試合はキース・ギュンターの優勢になったと、アスランに教えられる。
ゲルダ・トルートは纏った魔闘気の外に放出した魔闘気が漏れて、ゲルダ・トルートの周囲は魔闘気が荒れ狂う。
それからかなりの量の魔闘気を使い強化したゲルダ・トルートの猛攻をキース・ギュンターが相手にして、試合は進んで行く。
技巧派なのだろうキース・ギュンターは激しく攻撃を続けるゲルダ・トルートの猛攻を躱し、防ぎ、受け流し、耐えていく。
そうしていると、ゲルダ・トルートの魔闘気の強化が徐々に落ちていき、キース・ギュンターに有利になっていく。
そして、落ちた身体強化では、魔闘気で未だに強化している者に勝つことは出来なく、長剣を袈裟斬りに振るい、ゲルダ・トルートを切り裂いたキース・ギュンターの勝利で副将戦は終わった。
65
お気に入りに追加
625
あなたにおすすめの小説
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
【完結】陛下、花園のために私と離縁なさるのですね?
紺
ファンタジー
ルスダン王国の王、ギルバートは今日も執務を妻である王妃に押し付け後宮へと足繁く通う。ご自慢の後宮には3人の側室がいてギルバートは美しくて愛らしい彼女たちにのめり込んでいった。
世継ぎとなる子供たちも生まれ、あとは彼女たちと後宮でのんびり過ごそう。だがある日うるさい妻は後宮を取り壊すと言い出した。ならばいっそ、お前がいなくなれば……。
ざまぁ必須、微ファンタジーです。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる