召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第159話

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 翌朝、朝食を宿の食堂で食べ終えたクリスタル王国トーナメント大会に出場する選手たちが集まると、生徒会長のアスランが話し出す。

 「今日の十二時に王都方面のイルカの町へ向かう魔道船が出発する。十一時三十分には港に集合し、魔道船に乗り込む。それまでは自由時間だ。昼食は魔道船にある食堂で取る。集合時間は忘れないようにしてくれ、以上だ。」

 「「「「分かりました!」」」」

 アスランの話が終わり解散すると、アルも同室のアランやジェイドと共にこの宿の部屋に向かった。

 「アルは、午前中はどうするんだ?生徒会の仕事でもあるのか?」

 「いや、今日は魔道船に乗るまでは、集まりも仕事も無いはずだぞ。そう言う、アランとジェイドは自由時間はどうするんだ?」

 そう、アルが聞いた。すると、どうやらアランとジェイドの二人は特に何もすることはなく、ハイツの町をぶらぶらとするようだ。

 「アルの方はどうなんだよ。」

 「ハイツの市場を覗いてくるよ。それから冒険者ギルドの訓練所が空いていたら、少し運動するかな?」

 聞いてきたアランにそう答えると、アランとジェイドの二人は冒険者ギルドに身体を動かすことが出来る訓練所があったのを思い出したようだ。

 「おっ、身体を動かすのか!そうか、冒険者ギルドには訓練所があったな。このまま、何日も身体を動かしていないと鈍るから俺も行くぞ!」

 「そうだな、アラン。俺も行こう。アル、一緒に行ってもいいか?」

 「市場によるけど、いいのか?二人で先に冒険者ギルドに行ってもいいと思うぞ。」

 市場によるから、それだけ冒険者ギルドに向かう時間が遅くなると二人に言えば、少し考えた後で、アランとジェイドは先に行くことにしたようだ。

 そして、部屋に戻るとアルは召喚していたユキたち召喚獣を送還すると、アルたちは部屋を出て、宿の外に出るとそれぞれ別れることになった。

 ハイツの町の市場が開かれている場所をハイツの町に住んでいる人に聞いて向かう。

 ハイツの市民に聞いた市場に着くと早速市場の散策をしていく。

 (野菜や果物の新鮮な物を購入しておくか。)

 幾つかの野菜や果物を販売している屋台を周り購入していると、港の近くまで進み魚介類を販売している屋台がある場所が見えてきた。

 「おっ、これがクォーツトラウトか。帰りに買おうとと思ったけど今でもいいかな?」

 「そうだよ。さっき帰ってきた漁船から運ばれたクォーツトラウトだから新鮮だよ。買っていくかい?」

 屋台に並べられているクォーツトラウトを見ていると屋台の店主に話しかけられた。

 「新鮮なんですか?」

 「そうだよ。このサイズで銀貨二枚だよ!」

 そう言って、一匹のクォーツトラウトの尻尾の付け根を掴み店主は見せてきた。見せてきたクォーツトラウトは七十センチくらいだ。

 「それなら五匹ください。」

 収納空間からクォーツトラウト五匹分のお金を取り出して店主に渡してクォーツトラウトを五匹購入した。

 購入したクォーツトラウトを収納魔法で収納して、クォーツトラウトを購入後も他にもある屋台を周って行く。

 それからクォーツ湖から帰って来たばかりの漁船から運ばれて来た。取り立て新鮮なクォーツトラウトや他にも貝や海老なども購入したアルは、先に冒険者ギルドに向かったアランたちの元に向かった。

 冒険者ギルドまで着き訓練所の中に入ると、アランとジェイドだけでは無く、他にも生徒会役員メンバーや上級生のクリスタル王国トーナメント大会に出場する選手たちも何人か居ないが身体を動かす為か集まっていた。

 「アルも来たんだな。魔道船の中じゃ激しい運動は出来ないから今のうちにしておけよ。」

 「そうします。エミリー副会長。」

 その集団にアルも合流すると、ユキたちを召喚すると、これから身体を動かす機会は少ないからユキたちも身体を動かしておくといいと伝えて身体を動かしていった。

 
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