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第113話
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一瞬で考えたアルは体内に満たしている圧縮した魔力を使い、放出と纏いを強化する
「っ!(強化していても熱いか!もしこれが圧縮した魔力じゃなかったら……アルベルトのこの攻撃だと普通の放出と纏いの魔力だと俺は負けていたな)」
圧縮した魔力を纏いまで行ない強化することで、アルベルトの攻撃を防いでいく。だがそのアルベルトの攻撃のお陰でアルはアルベルトと距離を取ることが出来た
「強いな。この技でも怪我一つしていない」
「アルベルト、今の攻撃は危なかったよ。あと少しで攻撃を食らう所だったからな……じゃあ、行くぞ!」
魔力の消費を気にせずにアルは身体強化を施しアルベルトに向かう。アルベルトの闘気も、先ほどまでよりも多く消費されて身体強化されているのは分かる
先ほどの熱量の火を放たれても今の状態の魔力纏いならばダメージにはならない。アルベルトに向かい突き進み、剣をアルは振るう
「なっ!……ッ!」
(ここまで剣の切れ味も変わるのか。いつもダンジョンでのモンスター討伐でも、ここまで多く圧縮した魔力を纏わせることはなかったからな。知らなかった)
剣に纏わせる魔力も圧縮した魔力な為、先ほどとは違うせいか、切れ味が増して、アルベルトの火魔法を付与した剣を切り裂いていく
剣が切られていくことに驚いたのか、アルベルトは後ろに飛び退いた。アルベルトの手に残る剣は剣身が半分に切り裂かれて、剣身が短くなっている
「は、ははは、まさか剣が切られるなんてな」
「俺もまさか鉄で作られた剣を切れるとは思わなかったよ(まぁ、でもアルベルトが火魔法の付与ではなく、闘気を剣に纏わせていれば、流石に剣を切り裂くことはなかっただろうな)それでアルベルト、試合は続けるのか?」
アルは剣が切られたアルベルトにまだ試合を続けるのかを聞く。するとアルベルトの纏っていた闘気が先ほどよりも強くなる
「もちろんだ!剣がこの状態でも火魔法の付与は大丈夫だからな。今のままだと剣での打ち合いは出来ないが、まだ勝つことを俺は諦めない!」
「そうか、なら続けよう。俺もアルベルトの魔法の付与を見て使えるか確かめてみたいからな」
アルベルトは闘気を激しく放出することで、纏っていた闘気の外まで闘気が溢れると、アルベルトはそう宣言する
更にアルベルトの剣を見ると、剣に魔力が送られて魔力の剣が歪な形だが、切られた断面から作られる
それを見てアルベルトと同じように剣に魔法を付与していく。アルが剣に付与した属性は氷属性を付与する
(氷属性ならアルベルトの剣から放たれる熱気も幾らか減るだろう。俺だとアルベルトよりも魔法の付与の練度は低いだろうが魔力の質は上だろう。それにアルベルトの魔力で作られた剣身も俺と打ち合えば一回で壊れるな)
氷魔法を剣に付与したことで剣から放たれる冷気がアルを中心に周囲の温度が低くなっていく
「流石にルーシーのように周囲を凍らせるようなことは魔法を付与するだけじゃ出来ない」
「そんな簡単に俺と同じくらいの付与魔法をして何言っているんだ。まぁいい、俺も今の状態は維持するのも難しいからな。一気に決着をつけよう!アル、行くぞ!!!」
アルベルトは試合舞台を思いっきり踏み込む。その踏み込みの威力は石畳の舞台にひび割れを起こすほどの威力になる
そしてアルベルトは剣を大きく振りかぶってアルに向かい剣を振るう。振るわれた剣に付与された火が大きく荒れだし、火の量が増し炎に変わった
アルベルトが振るった剣から大量の炎がアルを飲み込むように迫り来る
(かなりの威力の技だな。何もせずに受ければ、今の纏っている魔力でも多少はダメージを受けそうだ。こっちもアルベルトのような一撃を放ちあの炎を相殺するか)
「っ!(強化していても熱いか!もしこれが圧縮した魔力じゃなかったら……アルベルトのこの攻撃だと普通の放出と纏いの魔力だと俺は負けていたな)」
圧縮した魔力を纏いまで行ない強化することで、アルベルトの攻撃を防いでいく。だがそのアルベルトの攻撃のお陰でアルはアルベルトと距離を取ることが出来た
「強いな。この技でも怪我一つしていない」
「アルベルト、今の攻撃は危なかったよ。あと少しで攻撃を食らう所だったからな……じゃあ、行くぞ!」
魔力の消費を気にせずにアルは身体強化を施しアルベルトに向かう。アルベルトの闘気も、先ほどまでよりも多く消費されて身体強化されているのは分かる
先ほどの熱量の火を放たれても今の状態の魔力纏いならばダメージにはならない。アルベルトに向かい突き進み、剣をアルは振るう
「なっ!……ッ!」
(ここまで剣の切れ味も変わるのか。いつもダンジョンでのモンスター討伐でも、ここまで多く圧縮した魔力を纏わせることはなかったからな。知らなかった)
剣に纏わせる魔力も圧縮した魔力な為、先ほどとは違うせいか、切れ味が増して、アルベルトの火魔法を付与した剣を切り裂いていく
剣が切られていくことに驚いたのか、アルベルトは後ろに飛び退いた。アルベルトの手に残る剣は剣身が半分に切り裂かれて、剣身が短くなっている
「は、ははは、まさか剣が切られるなんてな」
「俺もまさか鉄で作られた剣を切れるとは思わなかったよ(まぁ、でもアルベルトが火魔法の付与ではなく、闘気を剣に纏わせていれば、流石に剣を切り裂くことはなかっただろうな)それでアルベルト、試合は続けるのか?」
アルは剣が切られたアルベルトにまだ試合を続けるのかを聞く。するとアルベルトの纏っていた闘気が先ほどよりも強くなる
「もちろんだ!剣がこの状態でも火魔法の付与は大丈夫だからな。今のままだと剣での打ち合いは出来ないが、まだ勝つことを俺は諦めない!」
「そうか、なら続けよう。俺もアルベルトの魔法の付与を見て使えるか確かめてみたいからな」
アルベルトは闘気を激しく放出することで、纏っていた闘気の外まで闘気が溢れると、アルベルトはそう宣言する
更にアルベルトの剣を見ると、剣に魔力が送られて魔力の剣が歪な形だが、切られた断面から作られる
それを見てアルベルトと同じように剣に魔法を付与していく。アルが剣に付与した属性は氷属性を付与する
(氷属性ならアルベルトの剣から放たれる熱気も幾らか減るだろう。俺だとアルベルトよりも魔法の付与の練度は低いだろうが魔力の質は上だろう。それにアルベルトの魔力で作られた剣身も俺と打ち合えば一回で壊れるな)
氷魔法を剣に付与したことで剣から放たれる冷気がアルを中心に周囲の温度が低くなっていく
「流石にルーシーのように周囲を凍らせるようなことは魔法を付与するだけじゃ出来ない」
「そんな簡単に俺と同じくらいの付与魔法をして何言っているんだ。まぁいい、俺も今の状態は維持するのも難しいからな。一気に決着をつけよう!アル、行くぞ!!!」
アルベルトは試合舞台を思いっきり踏み込む。その踏み込みの威力は石畳の舞台にひび割れを起こすほどの威力になる
そしてアルベルトは剣を大きく振りかぶってアルに向かい剣を振るう。振るわれた剣に付与された火が大きく荒れだし、火の量が増し炎に変わった
アルベルトが振るった剣から大量の炎がアルを飲み込むように迫り来る
(かなりの威力の技だな。何もせずに受ければ、今の纏っている魔力でも多少はダメージを受けそうだ。こっちもアルベルトのような一撃を放ちあの炎を相殺するか)
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