召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

文字の大きさ
上 下
40 / 109

第40話

しおりを挟む
 俺、ユキ、シェーレの必殺技と言えるような攻撃は魔力を高めて防御をしているクリスタルウォータースネークに向かっていく

 一番早くクリスタルウォータースネークに当たったのはアルの放った三連ビックウォーターランスだった

 クォーツ湖の水を利用したお陰でかなりの大きさと密度になったウォーターランスがクリスタルウォータースネークの頭と胴体に当たり水晶の鱗とぶつかり合い魔力を込めた水晶の鱗と拮抗してクリスタルウォータースネークの防御に使っている魔力を削っていく

 次に当たったのがユキの闘気螺旋砲だ

 螺旋回転しながらクリスタルウォータースネークに迫ってきた闘気は三つのビックウォーターランスで消耗している魔力を溜めた水晶の鱗にぶつかった

 ドリルのように水晶の鱗を削りながらクリスタルウォータースネークの魔力を削っていくせいでクリスタルウォータースネークは他の箇所に流して溜めていた魔力を闘気螺旋砲を食らっている場所に集中していきなんとか貫通する事なくなんとか防いだ様だ

 最後にシェーレの重力をも利用した鋭利なハサミと同じくらい鋭い巨大な水の斬撃である大水剣・水刃落としがクリスタルウォータースネークを襲う

 ユキの闘気螺旋砲を防ぐのに防御に使っていた魔力が無くなりシェーレの大水剣・水刃落としを回避しようと動こうとした時クリスタルウォータースネークの身体の動きを止める鎖がクォーツ湖から現れた

 「ふぅ……なんとか動きを封じれたな」

 『それ、は、よ、かっ、たです』

 アルは三連ビックウォーターランスを放ち終わった時には新たにクリスタルウォータースネークの動きを止める魔法を使用していた

 『ありがとうございます!あるじ様!私の攻撃で最後です!!!』

 動きを封じられたクリスタルウォータースネークは最後まで諦める事はせずに抵抗をしていたがシェーレの大水剣・水刃落としを首に受けて抵抗を少しの間は水晶の鱗でしたがそのまま首を両断した

 クリスタルウォータースネークは両断された頭はまだ動いており最後の瞬間まで俺たちの事をじっと見つめてやがてその瞳から光が消えていった

 「倒したぞー!!!」

 『アル!シェーレ!やったです!!』

 『倒しましたね!あるじ様!ユキ!』

 三人で集まり喜んでいるとユキとシェーレが突然に動きを止めた

 『いた、い!いた……い……です!』

 『うっ……ぐぅう……ッ!』

 「ど、どうしたんだ!……もしかしてこれってあの時の!」

 動きを止めた二人は痛がり始めるとその身体が光を放ち始めた。少しして光が収まるとそこには身体が一メートルほどの大きさになり生えていたツノが螺旋状になったユキとコチラも身体がハサミを広げずに二メートルほどの大きさになり分厚かったハサミはより堅く分厚く、薄かったハサミはより鋭く薄くなったシェーレがいた

 『やっぱり進化は痛いのです!』

 『これが進化なのですね。私は初めてです』

 「ユキ、シェーレ、進化おめでとう」

 進化した二人を魔法で調べるとユキはヘリックスラビットに進化しておりシェーレの方はウェポンクラブに進化しているみたいだ

 「二人とも今の身体はどうだ?」

 『そうですねぇ……闘気や魔力が今までよりも使いやすくなってるです!それにツノに集めやすいです!けど身体が大きくなったから今までのような戦闘は出来なくなったです』

 『私の方も闘気や魔力が使いやすいですね。それに甲殻の強度も上がっています。今ならハサミにダメージを少なく衝撃波や斬撃波を使えそうです』

 進化して闘気や魔力が使いやすくなったんだな。それにしても二人とも大きくなっているから宿屋では召喚するのも大変そうだな

 「これからの二人に期待できるな」

 『期待するといいです!!』

 『はい、あるじ様。期待に応えます』
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

無属性魔法って地味ですか? 「派手さがない」と見捨てられた少年は最果ての領地で自由に暮らす

鈴木竜一
ファンタジー
《本作のコミカライズ企画が進行中! 詳細はもうしばらくお待ちください!》  社畜リーマンの俺は、歩道橋から転げ落ちて意識を失い、気がつくとアインレット家の末っ子でロイスという少年に転生していた。アルヴァロ王国魔法兵団の幹部を務めてきた名門アインレット家――だが、それも過去の栄光。今は爵位剥奪寸前まで落ちぶれてしまっていた。そんなアインレット家だが、兄が炎属性の、姉が水属性の優れた魔法使いになれる資質を持っていることが発覚し、両親は大喜び。これで再興できると喜ぶのだが、末っ子の俺は無属性魔法という地味で見栄えのしない属性であると診断されてしまい、その結果、父は政略結婚を画策し、俺の人生を自身の野望のために利用しようと目論む。  このまま利用され続けてたまるか、と思う俺は父のあてがった婚約者と信頼関係を築き、さらにそれまで見向きもしなかった自分の持つ無属性魔法を極め、父を言いくるめて辺境の地を領主として任命してもらうことに。そして、大陸の片隅にある辺境領地で、俺は万能な無属性魔法の力を駆使し、気ままな領地運営に挑む。――意気投合した、可愛い婚約者と一緒に。

クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える

ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─ これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。

異世界転生!俺はここで生きていく

おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。 同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。 今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。 だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。 意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった! 魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。 俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。 それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ! 小説家になろうでも投稿しています。 メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。 宜しくお願いします。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第二章シャーカ王国編

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

精霊に好かれた私は世界最強らしいのだが

天色茜
ファンタジー
普通の女子高校生、朝野明莉沙(あさのありさ)は、ある日突然異世界召喚され、勇者として戦ってくれといわれる。 だが、同じく異世界召喚された他の二人との差別的な扱いに怒りを覚える。その上冤罪にされ、魔物に襲われた際にも誰も手を差し伸べてくれず、崖から転落してしまう。 その後、自分の異常な体質に気づき...!?

処理中です...