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第24話
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戦闘を行ない敵を倒す。その高揚感で益々俺の体内で湧き上がる進化エネルギーがより肉体を強化して更に敵を倒す。
その繰り返しで必殺技【エナジーナックル】を連発しても湧き上がる進化エネルギーの方が多くなって来たほどだ。
俺の周りには吸血鬼の眷属の死体が溢れ返っている。そのせいで逆に移動するのが俺も吸血鬼の眷属たちも大変なくらいになっている。
「チッ!邪魔くさ過ぎる。」
両足に力を入れればミシリと筋肉が収束する。そして地面を思い切り踏んで飛び上がれば、先ほどまでいた場所は踏み込んだ地面に亀裂が走っていた。
眷属たちの死体の山から飛び出した俺は視界に映る何もない場所を目指して手足を動かして身体を目的の場所へと向かわせる。
「キツい、な。」
着地に成功したが足から上がってくる衝撃が全身に走る。全身に痛みを感じるが、それもすぐに【超強化再生】の力に寄って再生して回復すると、俺は周りを見回してからすぐ近い眷属へと向かって攻撃を行なった。
踏み込み拳を振るう。そうするだけでグールだと思われる眷属の胴体は衝撃で弾け飛ぶが、それでも真っ二つにはなっていないグールは俺に掴み掛かって来ようとする。
吸血鬼の眷属はこう言う不死身ではないが死に辛いのが特徴だ。頭部を砕くのが1番簡単に殺せるが、グールや狼は防御力が高いせいで簡単には殺せないのも厄介なところだろう。
そして俺は掴み掛かるグールの両腕を逆に掴み、掴んだグールの腕を俺の方へと引いて思い切り頭突きをグールの頭部に食らわせた。
ガンッと重く響く音が周りに聞こえる。その音が一度、二度、三度と繋いで音が鳴り止む。この3回の頭突きで俺はグールの頭部を破壊して殺すことに成功する。
若干頭がクラクラするが、それもすぐに治った俺は周りを見回していく。そして再び俺に向かって大量に迫る眷属たちの姿を視認した。
「また俺を狙うのか。何処にいる吸血鬼は……ふんッ!!」
両腕を掴んだままの死んだグールを迫る集団の中でも特に周りに眷属がいる場所を狙って投げ捨てる。
これに周りに他の眷属もいるせいで投擲されたグールにぶつかり担当する眷属たち。そんな転倒した眷属たちを次々に後続の観測たちが踏んだことで転倒した眷属の多くが死にまた転倒する眷属もそれなりに出た。
俺はそんな様子を見ていたが、俺の元までたどり着いて来そうな眷属の気配に気が付いてそちらの対処を始める。
それからまた眷属の屍の山が作られるが、まだ俺を狙う吸血鬼は現れる気配はなかった。
一体、俺を狙う吸血鬼は何処にいるのだろうか。戦闘をしながら辺りの確認が出来るほどに余裕が出始めた俺は辺りを見回すと、俺を狙っている吸血鬼なのかは分からないが身なりの良い西洋人風の男を発見する。
ここは日本だ。それならあんな西洋人と変わらない容姿の者で眷属たちからも襲われないのなら十中八九あれは吸血鬼だろう。
見つけたぞと心で思いながら俺は周りの眷属を置き去りにするように一気に全速力で走り出した。
道中にいる移動の邪魔になる眷属を殺しながら進めば、流石に俺に意識が向いていない吸血鬼でも気が付いたようだ。
「貴様、なにもッ!?」
「死ねッ!!!」
俺に話しかけて来るが俺は吸血鬼の話など聞かずに攻撃を仕掛けた。
流石に真正面からの攻撃くらい回避するか。それならこれだ!!
肺に酸素を送ると、俺はそこから一度も呼吸をしないで肺の中から空気を出しながら吸血鬼に攻撃を止めずに行なっていく。
攻撃のキレや回転数は前回の無呼吸連打の時よりも、拳や蹴りは重く鋭く威力があるのか風を切り裂いていく。
「なッ、話しッ、をッ、聞けッ、えぇッ、人間ッ、がぁあッ!!!!!!ぐはッ!??」
吸血鬼の太ももに蹴りが決まると吸血鬼は痛みで身体が前に倒れそうになる。下がった頭を狙ってアッパーを顎に入れ、吸血鬼の上半身が勢いよく上がった。
ここがチャンスだ。俺は短く鋭く息を吸い込むと、再び無呼吸で絶え間ない連続攻撃を仕掛けた。
その繰り返しで必殺技【エナジーナックル】を連発しても湧き上がる進化エネルギーの方が多くなって来たほどだ。
俺の周りには吸血鬼の眷属の死体が溢れ返っている。そのせいで逆に移動するのが俺も吸血鬼の眷属たちも大変なくらいになっている。
「チッ!邪魔くさ過ぎる。」
両足に力を入れればミシリと筋肉が収束する。そして地面を思い切り踏んで飛び上がれば、先ほどまでいた場所は踏み込んだ地面に亀裂が走っていた。
眷属たちの死体の山から飛び出した俺は視界に映る何もない場所を目指して手足を動かして身体を目的の場所へと向かわせる。
「キツい、な。」
着地に成功したが足から上がってくる衝撃が全身に走る。全身に痛みを感じるが、それもすぐに【超強化再生】の力に寄って再生して回復すると、俺は周りを見回してからすぐ近い眷属へと向かって攻撃を行なった。
踏み込み拳を振るう。そうするだけでグールだと思われる眷属の胴体は衝撃で弾け飛ぶが、それでも真っ二つにはなっていないグールは俺に掴み掛かって来ようとする。
吸血鬼の眷属はこう言う不死身ではないが死に辛いのが特徴だ。頭部を砕くのが1番簡単に殺せるが、グールや狼は防御力が高いせいで簡単には殺せないのも厄介なところだろう。
そして俺は掴み掛かるグールの両腕を逆に掴み、掴んだグールの腕を俺の方へと引いて思い切り頭突きをグールの頭部に食らわせた。
ガンッと重く響く音が周りに聞こえる。その音が一度、二度、三度と繋いで音が鳴り止む。この3回の頭突きで俺はグールの頭部を破壊して殺すことに成功する。
若干頭がクラクラするが、それもすぐに治った俺は周りを見回していく。そして再び俺に向かって大量に迫る眷属たちの姿を視認した。
「また俺を狙うのか。何処にいる吸血鬼は……ふんッ!!」
両腕を掴んだままの死んだグールを迫る集団の中でも特に周りに眷属がいる場所を狙って投げ捨てる。
これに周りに他の眷属もいるせいで投擲されたグールにぶつかり担当する眷属たち。そんな転倒した眷属たちを次々に後続の観測たちが踏んだことで転倒した眷属の多くが死にまた転倒する眷属もそれなりに出た。
俺はそんな様子を見ていたが、俺の元までたどり着いて来そうな眷属の気配に気が付いてそちらの対処を始める。
それからまた眷属の屍の山が作られるが、まだ俺を狙う吸血鬼は現れる気配はなかった。
一体、俺を狙う吸血鬼は何処にいるのだろうか。戦闘をしながら辺りの確認が出来るほどに余裕が出始めた俺は辺りを見回すと、俺を狙っている吸血鬼なのかは分からないが身なりの良い西洋人風の男を発見する。
ここは日本だ。それならあんな西洋人と変わらない容姿の者で眷属たちからも襲われないのなら十中八九あれは吸血鬼だろう。
見つけたぞと心で思いながら俺は周りの眷属を置き去りにするように一気に全速力で走り出した。
道中にいる移動の邪魔になる眷属を殺しながら進めば、流石に俺に意識が向いていない吸血鬼でも気が付いたようだ。
「貴様、なにもッ!?」
「死ねッ!!!」
俺に話しかけて来るが俺は吸血鬼の話など聞かずに攻撃を仕掛けた。
流石に真正面からの攻撃くらい回避するか。それならこれだ!!
肺に酸素を送ると、俺はそこから一度も呼吸をしないで肺の中から空気を出しながら吸血鬼に攻撃を止めずに行なっていく。
攻撃のキレや回転数は前回の無呼吸連打の時よりも、拳や蹴りは重く鋭く威力があるのか風を切り裂いていく。
「なッ、話しッ、をッ、聞けッ、えぇッ、人間ッ、がぁあッ!!!!!!ぐはッ!??」
吸血鬼の太ももに蹴りが決まると吸血鬼は痛みで身体が前に倒れそうになる。下がった頭を狙ってアッパーを顎に入れ、吸血鬼の上半身が勢いよく上がった。
ここがチャンスだ。俺は短く鋭く息を吸い込むと、再び無呼吸で絶え間ない連続攻撃を仕掛けた。
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