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第17話
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コイツは侵略者たちを指揮していた人物たちの1人のはずだ。強さが他と比べて1つ分違う。俺は直感的にそう思うと男は「さっさと死ね!人間がッ!!」と牙を剥き出しにして襲い掛かってきた。
俺はコイツは吸血鬼だと牙を見て思う。そしてコイツは今までの侵略者のように殺すことは出来ないだろうとも。
手の甲から噴き出した血液が鉤爪付きの手甲へと変化して振りかぶった吸血鬼の男の動きを俺は視線でしか追えなかった。
そのせいで吸血鬼の男からの攻撃を無防備に受けることになり、血の鉤爪が武装の金属装甲を紙のように簡単に切り裂き、その下の守られていた肉体も難なく切り裂いた。
「ぐぁあ!?」
幸い血の鉤爪で武装の金属装甲を両断されなかった。そのお陰で俺の肉体が両断されても上半身と下半身はバラバラになることがなかった。
この危機的状況に『死にたくない、コイツを殺してやる、絶対に生き延びる、コイツを下して俺が上に立つ』と感情が湧き上がったことで、【進化のチカラ】の効果が上がり進化エネルギーが増幅され湧き上がる。
身体の内側から湧き上がる進化エネルギーを消費して【超強化再生】が俺の分かれた身体を繋ぎ再生し、武装の金属装甲の傷も一気に目に見える形で修復されていく。
「なんだと!?」
吸血鬼の男はその様子を間近で見ることになり、俺の両断された肉体と身に纏う鎧が再生していくことに驚愕していた。
「なぜ人間ごときがそんな再生力を持っている!!!ふざけるな!!!!」
一体吸血鬼の男はなにが気に食わないのかは分からないが激昂し始める。殺気がより濃厚になる吸血鬼の男に若干怯む感情があったが、それよりも大きな感情にすぐに塗り潰され、俺は吸血鬼の男へと今までの中でより多くのエネルギーを纏った拳を繰り出していた。
「効くか!?そんな物、ぐはぁ!?!な、なぜ???」
吸血鬼の男へと繰り出された拳は吸血鬼の男の血の手甲によって防がれようとした。だが、俺の拳と血の手甲との拮抗はほんの少しだけですぐに貫通し、俺の拳は吸血鬼の男の腕の防御を破りそのまま吸血鬼の男の顔面に吸い込まれ殴ることに成功する。
なぜ自身の武器にも防具にもなる血の手甲が破られ、なぜ自身の顔が殴られたのか、そのことを不思議そうな戸惑った顔をしている吸血鬼の男の表情は滑稽だった。
だがこれは俺にとってはチャンスだ。相手は俺よりも格上の存在。そんな存在を倒すのに躊躇ってはいけない。
すぐに再びエネルギーを纏う拳を振るったが、その拳が命中する前に戸惑いから意識を戻した吸血鬼の男に俺の攻撃は回避されてしまう。
それに内心で当たれよと思いながら、俺はそのまま連続で休むことなく攻撃を何度も何度も繰り出していく。
「ふん、なぜ私の血の武具が壊されたのかは分からん。だが、お前の攻撃は躱せば済むことだ!!!」
拳だけじゃなくて蹴りも多用して繰り出すが吸血鬼の男が言う通り、俺の攻撃は吸血鬼の男に命中しない。
あの惚けていた時に一度でも攻撃を当てられれば、そんな思いが胸中に過るが俺は攻撃の手を止めない。
だが俺からの攻撃はその後も当たらず、吸血鬼の男からの攻撃が行なわれる。
「ッ!!」
吸血鬼の男が攻撃を行なおうとした瞬間に何故だかゾワッとした俺は腕の筋肉を引き絞るように力を込めて吸血鬼の男からの攻撃が来るだろう軌道に腕を置いた。
ザクッ、武装の金属装甲を切り裂いて腕にまで吸血鬼の男の血の鉤爪が届くが、俺の引き絞った筋肉と骨で血の鉤爪による斬撃は止まる。
「うぉおおおおおおあおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
ここだ。そう思った俺は吸血鬼の男からの攻撃を防いだ右腕とは違う左腕の拳にエネルギーを集めて吸血鬼の男の顔面に繰り出した。
俺はコイツは吸血鬼だと牙を見て思う。そしてコイツは今までの侵略者のように殺すことは出来ないだろうとも。
手の甲から噴き出した血液が鉤爪付きの手甲へと変化して振りかぶった吸血鬼の男の動きを俺は視線でしか追えなかった。
そのせいで吸血鬼の男からの攻撃を無防備に受けることになり、血の鉤爪が武装の金属装甲を紙のように簡単に切り裂き、その下の守られていた肉体も難なく切り裂いた。
「ぐぁあ!?」
幸い血の鉤爪で武装の金属装甲を両断されなかった。そのお陰で俺の肉体が両断されても上半身と下半身はバラバラになることがなかった。
この危機的状況に『死にたくない、コイツを殺してやる、絶対に生き延びる、コイツを下して俺が上に立つ』と感情が湧き上がったことで、【進化のチカラ】の効果が上がり進化エネルギーが増幅され湧き上がる。
身体の内側から湧き上がる進化エネルギーを消費して【超強化再生】が俺の分かれた身体を繋ぎ再生し、武装の金属装甲の傷も一気に目に見える形で修復されていく。
「なんだと!?」
吸血鬼の男はその様子を間近で見ることになり、俺の両断された肉体と身に纏う鎧が再生していくことに驚愕していた。
「なぜ人間ごときがそんな再生力を持っている!!!ふざけるな!!!!」
一体吸血鬼の男はなにが気に食わないのかは分からないが激昂し始める。殺気がより濃厚になる吸血鬼の男に若干怯む感情があったが、それよりも大きな感情にすぐに塗り潰され、俺は吸血鬼の男へと今までの中でより多くのエネルギーを纏った拳を繰り出していた。
「効くか!?そんな物、ぐはぁ!?!な、なぜ???」
吸血鬼の男へと繰り出された拳は吸血鬼の男の血の手甲によって防がれようとした。だが、俺の拳と血の手甲との拮抗はほんの少しだけですぐに貫通し、俺の拳は吸血鬼の男の腕の防御を破りそのまま吸血鬼の男の顔面に吸い込まれ殴ることに成功する。
なぜ自身の武器にも防具にもなる血の手甲が破られ、なぜ自身の顔が殴られたのか、そのことを不思議そうな戸惑った顔をしている吸血鬼の男の表情は滑稽だった。
だがこれは俺にとってはチャンスだ。相手は俺よりも格上の存在。そんな存在を倒すのに躊躇ってはいけない。
すぐに再びエネルギーを纏う拳を振るったが、その拳が命中する前に戸惑いから意識を戻した吸血鬼の男に俺の攻撃は回避されてしまう。
それに内心で当たれよと思いながら、俺はそのまま連続で休むことなく攻撃を何度も何度も繰り出していく。
「ふん、なぜ私の血の武具が壊されたのかは分からん。だが、お前の攻撃は躱せば済むことだ!!!」
拳だけじゃなくて蹴りも多用して繰り出すが吸血鬼の男が言う通り、俺の攻撃は吸血鬼の男に命中しない。
あの惚けていた時に一度でも攻撃を当てられれば、そんな思いが胸中に過るが俺は攻撃の手を止めない。
だが俺からの攻撃はその後も当たらず、吸血鬼の男からの攻撃が行なわれる。
「ッ!!」
吸血鬼の男が攻撃を行なおうとした瞬間に何故だかゾワッとした俺は腕の筋肉を引き絞るように力を込めて吸血鬼の男からの攻撃が来るだろう軌道に腕を置いた。
ザクッ、武装の金属装甲を切り裂いて腕にまで吸血鬼の男の血の鉤爪が届くが、俺の引き絞った筋肉と骨で血の鉤爪による斬撃は止まる。
「うぉおおおおおおあおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
ここだ。そう思った俺は吸血鬼の男からの攻撃を防いだ右腕とは違う左腕の拳にエネルギーを集めて吸血鬼の男の顔面に繰り出した。
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