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第9話
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逃走を考え戦う気の無くなった様子の石田、井上、佐藤の3人組は放って置いて、俺はどんどんと集まっていく吸血鬼世界からの侵略者たちへと視線を向ける。
やっぱりあの指揮をしている複数の人型の敵が厄介そうだ。それに指揮をしている人型を統率している侵略者がいるだろう。
だが、侵略者の一団の全体を見てもそれらしい動きをしている者はいない。この場に居ないのか、それとも自身が動かなくても部隊が動くから何もしないのか、どちらなのかは分からないが今の俺の直感や感覚から言って前者な気がする。
もしこの場に5000以上はいるだろう侵略者の一団を率いているのなら強さは1番だろう。まだ距離が離れているが強く戦えば死ぬ可能性があると感じ取れるのは侵略者の中で指揮を取っている人型たちだからだ。
でも油断すれば死ぬ可能性があるのは指揮をしている人型以外にもいると感じるし、そう冷静にどう戦うかと思っている外付けの感情とこれからの殺し合いに死や怪我を負う恐怖と何故こんな感情がと思う様に感じるこれからの戦いに対する高揚感に顔が引き攣るように笑みを作り心臓が爆発するかの様にバクバクと鳴っている。
全身に力が漲るのが分かる中で等々最初の地球と異世界の戦争が開始した。
最初に動いたのは吸血鬼世界の侵略者たちだった。地球側の戦力を侮っているのか、空中戦力は温存して地上戦力の半分がゲートを守る地球戦力の選ばれし者たちへと迫る。
集団で動いてくる一団の歩みに大地が音を鳴らすかの様だ。侵略者たちの移動音を聞いて、これまで戦闘なんて欠片も行なった事のない一般人たちは怯み後退りする者が多くおり、その後退りの音が距離が近いからこそよく聞こえる。
「怯えるな!!後衛組!!いつでも攻撃を放てる様にしろ!!誤って前衛組に攻撃するなよ!!」
竹中自身の近くにいる後衛組だけじゃなく防衛の為に壁や門部分を守る前衛組まで全員に聞こえるほどに竹中は声を張って叫んでいた。
「そうだ、落ち着くんだ!!我々、前衛組は後衛組が遠距離攻撃で弱らせた敵を倒せばいい!!壁を守り!!門を守り!!ゲートへ決して近寄らせるな!!」
その竹中の声を聞いて前衛組担当の一ノ瀬もまた前衛組へと声掛けを行なっているが、竹中ほどの求心力がない様だがそれでも一ノ瀬の声掛けで落ち着く者も少なくは無かった。
それから5分ほど時間が経った頃だろうかだいぶ距離を詰めてきた第一陣の侵略者の集団へ竹中が合図を出す。
「後衛組!!攻撃を開始せよッ!!!!」
竹中からの合図。それを聞いた後衛組からの攻撃が壁の上から放たれていく。
炎の塊や氷の矢、風の刃や土の槍、雷の剣や光の光線、大量の矢や投げ槍が無数に吸血鬼世界の侵略者たちへと降り注いでいく。
これには前衛組も「おお!!」と言う声が聞こえてくるほど侵略者たちが倒れていったが、それでもまだまだ数は居て前衛組の中でも先頭に居る者たちとぶつかった。
前衛組の中でも中盤くらいに居る俺と石田、井上、佐藤のパーティーは戦闘に参加していないが激しい戦闘音が聞こえてくる。
その中には人間の悲鳴や叫び声の様な雄叫びもあり、今現在戦っている者たちは死闘を演じているのだろう事は離れていても分かった。
そんな声が聞こえてしまい、どうやら俺の後ろの3人だけじゃなく前衛組の中でも中衛や後衛の者たちは怯えや恐怖が強くなっている様に感じる。
コイツらは戦えるのかと疑問に思うがそんな事を考える余裕は無くなりそうだ。
「3人とも来るぞ!!戦いだ!!!」
いつの間にか口元がニィッと吊り上がり凶暴そうな笑みを作りながら俺が言うが、俺の後ろからは返事は無かった。
3人が居るのは気配で分かるが反応しない事に眉がピクリと動くが後ろを向いて3人に聞くよりも俺は自身に迫る敵への対処を優先する事にした。
やっぱりあの指揮をしている複数の人型の敵が厄介そうだ。それに指揮をしている人型を統率している侵略者がいるだろう。
だが、侵略者の一団の全体を見てもそれらしい動きをしている者はいない。この場に居ないのか、それとも自身が動かなくても部隊が動くから何もしないのか、どちらなのかは分からないが今の俺の直感や感覚から言って前者な気がする。
もしこの場に5000以上はいるだろう侵略者の一団を率いているのなら強さは1番だろう。まだ距離が離れているが強く戦えば死ぬ可能性があると感じ取れるのは侵略者の中で指揮を取っている人型たちだからだ。
でも油断すれば死ぬ可能性があるのは指揮をしている人型以外にもいると感じるし、そう冷静にどう戦うかと思っている外付けの感情とこれからの殺し合いに死や怪我を負う恐怖と何故こんな感情がと思う様に感じるこれからの戦いに対する高揚感に顔が引き攣るように笑みを作り心臓が爆発するかの様にバクバクと鳴っている。
全身に力が漲るのが分かる中で等々最初の地球と異世界の戦争が開始した。
最初に動いたのは吸血鬼世界の侵略者たちだった。地球側の戦力を侮っているのか、空中戦力は温存して地上戦力の半分がゲートを守る地球戦力の選ばれし者たちへと迫る。
集団で動いてくる一団の歩みに大地が音を鳴らすかの様だ。侵略者たちの移動音を聞いて、これまで戦闘なんて欠片も行なった事のない一般人たちは怯み後退りする者が多くおり、その後退りの音が距離が近いからこそよく聞こえる。
「怯えるな!!後衛組!!いつでも攻撃を放てる様にしろ!!誤って前衛組に攻撃するなよ!!」
竹中自身の近くにいる後衛組だけじゃなく防衛の為に壁や門部分を守る前衛組まで全員に聞こえるほどに竹中は声を張って叫んでいた。
「そうだ、落ち着くんだ!!我々、前衛組は後衛組が遠距離攻撃で弱らせた敵を倒せばいい!!壁を守り!!門を守り!!ゲートへ決して近寄らせるな!!」
その竹中の声を聞いて前衛組担当の一ノ瀬もまた前衛組へと声掛けを行なっているが、竹中ほどの求心力がない様だがそれでも一ノ瀬の声掛けで落ち着く者も少なくは無かった。
それから5分ほど時間が経った頃だろうかだいぶ距離を詰めてきた第一陣の侵略者の集団へ竹中が合図を出す。
「後衛組!!攻撃を開始せよッ!!!!」
竹中からの合図。それを聞いた後衛組からの攻撃が壁の上から放たれていく。
炎の塊や氷の矢、風の刃や土の槍、雷の剣や光の光線、大量の矢や投げ槍が無数に吸血鬼世界の侵略者たちへと降り注いでいく。
これには前衛組も「おお!!」と言う声が聞こえてくるほど侵略者たちが倒れていったが、それでもまだまだ数は居て前衛組の中でも先頭に居る者たちとぶつかった。
前衛組の中でも中盤くらいに居る俺と石田、井上、佐藤のパーティーは戦闘に参加していないが激しい戦闘音が聞こえてくる。
その中には人間の悲鳴や叫び声の様な雄叫びもあり、今現在戦っている者たちは死闘を演じているのだろう事は離れていても分かった。
そんな声が聞こえてしまい、どうやら俺の後ろの3人だけじゃなく前衛組の中でも中衛や後衛の者たちは怯えや恐怖が強くなっている様に感じる。
コイツらは戦えるのかと疑問に思うがそんな事を考える余裕は無くなりそうだ。
「3人とも来るぞ!!戦いだ!!!」
いつの間にか口元がニィッと吊り上がり凶暴そうな笑みを作りながら俺が言うが、俺の後ろからは返事は無かった。
3人が居るのは気配で分かるが反応しない事に眉がピクリと動くが後ろを向いて3人に聞くよりも俺は自身に迫る敵への対処を優先する事にした。
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