世界樹を巡る旅

第101話

　八月終わりに実行した野宿の練習が終わりあれから日にちが経ち九月の三週目の終わりに俺たちは魔境でキノコ狩りをしている

　この時期から魔境で食用のキノコが生えるとナビィに聞いて魔境に来たのだ

　魔境の奥にある泉に向かいながら魔境の木の根元付近を探していくとキノコが見つけられた

　「ナビィ、このキノコは食べられるのか？」

　『大丈夫です。食べられますよ』

　どうやら食べられる様で屈んで採取していくとヒスイもキノコを見つけた様だ

　『ナビィ、みつけたよ！これ！たべられる？』

　『それも食べられますよ、ヒスイ』

　『やったー！ハルト！みつけたよ！』

　キノコ取ったヒスイがこちらに向かってきてキノコを渡してきた。渡されたキノコを受け取るとアイテムボックスに仕舞う

　「ありがとう、ヒスイ。どんどん見つけていこうな」

　『うん！がんばるよ！』

　崖の上の泉までの道中で様々な種類の食用キノコをヒスイと共に採取していき泉の周りにもキノコがあるのかと探索していく

　泉の周りの木の根元にもキノコが生えており採取しているとナビィに止められた

　『そのキノコは食用のキノコではありませんよ』

　「そうなのか？さっき採取したキノコと変わらないけど？」

　今、採取しようとしたキノコは先ほどこのキノコを採取する前に採取したキノコと同じように見えたがナビィが言うには違うみたいだ

　『このキノコは先ほど採取したキノコと違い笠の周りの形が違いますからね』

　「確かにさっき採取したのとは違うな」

　『このキノコは食用では無いですけど毒薬に使用されるキノコですので採取しますか？効能はハルトが今作る事ができる物よりも落ちますけど』

　このキノコでも毒薬が作れるのか。他には使えないのか？

　「このキノコは他に使えないのか？」

　『毒薬以外でも薬に使う事もありますけど必要かと言われると必要ありませんね。他の薬草で代用されていますから』

　「じゃあ採取しなくてもいいか」

　採取せずに別の場所に移動して採取できるキノコを探していく

　泉の周りのキノコ採取を終わらせると昼食の準備をしていった。昼食はキノコを使用した料理をナビィに教えられながら作っていった

　今回の昼食はベーコンとキノコのパスタとキノコを醤油を垂らして焼いた物が昼食だ

　焼いたキノコは採取したてなのもあるのか濃厚な味の椎茸の味に似ていて美味しく焼きキノコにかけた醤油の香りがよかった

　昼食を食べ終わり帰る準備を済ませると来た時とは別のルートで移動して行きながらキノコの採取をして町まで向かっていく

　キノコを狙っているのは俺たちだけではなくゴブリンやイノシシのモンスターのボアもキノコを食べる為に木の根元でキノコを食べている時があった

　キノコを食べている間はモンスターたちは食べるのに集中していて奇襲して倒す事ができたが俺たちがキノコの採取をしている時に奇襲されそうになった事もあった

　更にその倒していったイノシシのモンスターであるボアの魔石から突進のスキル結晶の欠片が解体して出てきた

　町まで夕方までに帰るとモンスターの素材を売却して達成した依頼の報酬を冒険者ギルドで受け取ると大熊亭に帰った

　「おかえり！ハルトお兄ちゃん！」

　「ただいま、サーヤちゃん。これトーヤさんに渡してくれないか？」

　アイテムボックスからキノコが乗せられたカゴをサーヤに渡す為に受け付けのテーブルに置く

　「キノコ！取ってきたの！」

　「今日、採取したキノコだよ。あと部屋の鍵をお願い」

　「うん！わかった」

　部屋の鍵をサーヤから受け取るといつも通りに夕食の約束をサーヤとすると部屋に戻った

　調合の準備と魔法の種の作成をしながら夕食まで過ごしていくと夕食の時間になると食堂に向かう

　今日の夕食はトーヤに渡したキノコを使用した料理をサーヤと一緒に食べる事になった