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第9話
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これでようやくアンデットオブアナザーワールドのチュートリアルが終わり、俺は早速アンデットオブアナザーワールドの世界に旅立つ事になるのだが、転移する場所を選択する必要があるみたいだ。
転移可能な場所は唯一残っている生命の樹セフィロトの生えている国の都市や街、村が選択できる他に、ランダムでどこに転移するのか決める方法があった。
都市:○○と言う具合に表示されている転移場所が画面に表示されているのを見ていくが何となくだがランダムを選ぶことにした。
どこに転移するのかをランダムで決めると決定すると、早速アンデットオブアナザーワールドへと俺は転移するのか、俺の周りが光出していく。
光で目が開けられないくらい眩しくなるのも束の間、次に視界に映ったのはどこかの洞窟の入り口だった。
「どこだ、ここ?」
てっきりランダムでも転移するのは都市や街とかの安全地帯かと思っていた。だが、こんな人が1人も居ない様な場所に転移するのは予想外だ。
これにはランダム転移なんて選ばなければ良かったと思ってしまうが、とりあえず周囲の確認からしていく。
「うおっ!?」
目の前の洞窟から目を離して背後を振り向けば、俺からそれほど離れていないすぐ近くに多種多様な動物から人間に明らかに現実にはいない様な生き物の骨格たちが屯していた。
「俺に気付いていないのは、これのお陰なのか?」
あまりの数の多さに身体を後ろに下げて後退したお陰で、俺からほんの少し前に貼られていた金色に耀く膜が視界に入り、この金の膜のお陰であのアンデットモンスターたちが俺に気付いていないのではと思った。
「とりあえずアイツらは俺に気付かないみたいだし、それにこの膜があるから洞窟の中には入って来れないみたいだ。」
この金色の膜は一体なんなのか、それが気になるが、今の俺だと外に出た瞬間にアンデットモンスターに集られて殺されるだろう。それも簡単に。
だからこそ俺が向かえる場所は洞窟の中しかない。明かりもない状態で洞窟の中に入るのは危ないが仕方ないだろう。
そして意を決して洞窟の中に足を踏み入れた瞬間に俺の頭に声が響いた。
『こっちに来て…………お願い……早く……。』
それは女性の声だった。スーッと頭の中に入ってくる様な綺麗な声が聞こえてくる。
その声に足を止める。咄嗟に後ろに後退しそうになるのを踏ん張る事で金色の膜の外に出ることはなかった。
ハッキリ言って怪しい。でも、この状況で行なえるのはやっぱり洞窟の中に入ることしかないだろう。
俺は魔力銃をいつでも撃てる様にしながら一歩一歩足を進めていく。
『こっち……こっちだよ…………。』
声が聞こえて足が止まってしまう。少しずつ暗闇の中でも視界が見える様になり始めたが、俺の歩く歩みは警戒から遅くなる。
『早く……早く…………。』
俺が早く洞窟の奥へと向かう様に急かす女性の声。そうして洞窟の奥にある広い空間に俺は出た。
『やっと、来た!!』
洞窟の1番奥にある場所で光が放たれる。すると、光が放たれる場所に何か見えた気がするがそれよりも目の前に幽霊の女性が現れた事に驚いて意識がそちらに向いた。
『まッ!待って待って!!アタシに攻撃しないで!!』
俺はすぐに魔力銃を幽霊の女性へと向けて引き金を引こうとするが、幽霊の女性は静止するように慌てている。
その様子に俺は警戒しながらも引き金に指を掛ける状態にして洞窟の通路へ向かってゆっくりと後退する。
『アタシは敵じゃないわ。話を聞いて!!お願い!キミで最後かも知れないから!!』
あまりの必死さに俺は話を聞いてからどうするのかを決める事にした。
「分かった。でも何かしようとしたら撃つからな。」
『それでいいから!だからちゃんと聞いて!!』
転移可能な場所は唯一残っている生命の樹セフィロトの生えている国の都市や街、村が選択できる他に、ランダムでどこに転移するのか決める方法があった。
都市:○○と言う具合に表示されている転移場所が画面に表示されているのを見ていくが何となくだがランダムを選ぶことにした。
どこに転移するのかをランダムで決めると決定すると、早速アンデットオブアナザーワールドへと俺は転移するのか、俺の周りが光出していく。
光で目が開けられないくらい眩しくなるのも束の間、次に視界に映ったのはどこかの洞窟の入り口だった。
「どこだ、ここ?」
てっきりランダムでも転移するのは都市や街とかの安全地帯かと思っていた。だが、こんな人が1人も居ない様な場所に転移するのは予想外だ。
これにはランダム転移なんて選ばなければ良かったと思ってしまうが、とりあえず周囲の確認からしていく。
「うおっ!?」
目の前の洞窟から目を離して背後を振り向けば、俺からそれほど離れていないすぐ近くに多種多様な動物から人間に明らかに現実にはいない様な生き物の骨格たちが屯していた。
「俺に気付いていないのは、これのお陰なのか?」
あまりの数の多さに身体を後ろに下げて後退したお陰で、俺からほんの少し前に貼られていた金色に耀く膜が視界に入り、この金の膜のお陰であのアンデットモンスターたちが俺に気付いていないのではと思った。
「とりあえずアイツらは俺に気付かないみたいだし、それにこの膜があるから洞窟の中には入って来れないみたいだ。」
この金色の膜は一体なんなのか、それが気になるが、今の俺だと外に出た瞬間にアンデットモンスターに集られて殺されるだろう。それも簡単に。
だからこそ俺が向かえる場所は洞窟の中しかない。明かりもない状態で洞窟の中に入るのは危ないが仕方ないだろう。
そして意を決して洞窟の中に足を踏み入れた瞬間に俺の頭に声が響いた。
『こっちに来て…………お願い……早く……。』
それは女性の声だった。スーッと頭の中に入ってくる様な綺麗な声が聞こえてくる。
その声に足を止める。咄嗟に後ろに後退しそうになるのを踏ん張る事で金色の膜の外に出ることはなかった。
ハッキリ言って怪しい。でも、この状況で行なえるのはやっぱり洞窟の中に入ることしかないだろう。
俺は魔力銃をいつでも撃てる様にしながら一歩一歩足を進めていく。
『こっち……こっちだよ…………。』
声が聞こえて足が止まってしまう。少しずつ暗闇の中でも視界が見える様になり始めたが、俺の歩く歩みは警戒から遅くなる。
『早く……早く…………。』
俺が早く洞窟の奥へと向かう様に急かす女性の声。そうして洞窟の奥にある広い空間に俺は出た。
『やっと、来た!!』
洞窟の1番奥にある場所で光が放たれる。すると、光が放たれる場所に何か見えた気がするがそれよりも目の前に幽霊の女性が現れた事に驚いて意識がそちらに向いた。
『まッ!待って待って!!アタシに攻撃しないで!!』
俺はすぐに魔力銃を幽霊の女性へと向けて引き金を引こうとするが、幽霊の女性は静止するように慌てている。
その様子に俺は警戒しながらも引き金に指を掛ける状態にして洞窟の通路へ向かってゆっくりと後退する。
『アタシは敵じゃないわ。話を聞いて!!お願い!キミで最後かも知れないから!!』
あまりの必死さに俺は話を聞いてからどうするのかを決める事にした。
「分かった。でも何かしようとしたら撃つからな。」
『それでいいから!だからちゃんと聞いて!!』
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