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第6話
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マイルームへの帰還に必要な鍵と無限ダンジョンに向かうのに必要な鍵。この2つの鍵は説明を見た限り、これからの生活に必要なものだ。
俺はメニューの鍵束を操作して無限ダンジョンの鍵を取り出した。
「シルク、警戒しておいてくれ。初めて使うからどうなるのか分からないし。」
「分かりましたが、問題はないですよ。」
「そうなのか?」
「はい。」
その知識が誰から与えられた知識なのかは分からないが、シルクが問題ないと言うのなら多分問題ないのだろう。
無限ダンジョンキーを手にした俺は柱の鍵穴に無限ダンジョンキーを差し込み捻った。
「うぉっ!?」
捻った瞬間にブォンと言う音と共に青い光で作られた渦が柱の隣に生まれる。それはまるでドラ○エの旅の扉のような姿をしていた。
「シルク、これが無限ダンジョンの入り口なのか?」
「はい、そうですよ。この中に入って数秒後に転移が開始されます。転移後は無限ダンジョンの中です。それでは行きましょう、ご主人様。」
俺はシルクが伸ばした手を握ると、シルクと一緒に青い光の渦の中に入った。そして、数秒経つと俺とシルクは無限ダンジョンの中に転移する。
「ここが無限ダンジョン……。」
シルクと手を繋いだままで、転移した俺は辺りを見回した。無限ダンジョンの1階層は草原のようだ。
「ご主人様、敵のようです。あちらを見てください。」
「あっち?」
俺が辺りを見ている間にも警戒していたシルクがモンスターを発見したようで、俺はシルクの指を刺す方向を見てみると、そこには背丈の高い茂みからウサギのモンスターが現れた所だった。
「あれがモンスター?」
「そうです。それほど強くはないと思いますが、私があのウサギのモンスターを倒しますからご主人様はそこで見ていたください。」
「俺も戦うぞ。」
「いえ、まだご主人様は戦ったことがありません。ですから、私があのモンスターの強さを確かめてからの方がご主人様の安全の為にもその方が良い。駄目でしょうか?」
ここまで言われれば仕方ない。シルクは俺の安全の為に言ってくれているのだから。
「……分かった。」
「ありがとうございます。では、行ってきますね。」
俺はメイド服のスカートの中から短剣を取り出したシルクを見送ると、シルクとウサギのモンスターとの戦いを観戦していく。
シルクの接近を気が付いたウサギのモンスターがシルクに向かって駆け出してくる。流石はウサギのモンスターだ。その走る速さは普通じゃない。地球のウサギが全力で走った時よりも速いのではないかと思うほどだ。
そんなウサギのモンスターを迎え撃つシルクは歩く動きを止めて短剣を構える。シルクはウサギのモンスターをカウンターで対処するのかも知れない。
俺の視界から見れば真っ直ぐに突撃して来るように見えるウサギのモンスターの速さを辛うじて見れるが、これはステータスの影響なのか、それとも子供のような姿に変わった際の改造された影響なのかは分からないが、それでもウサギのモンスターの動きを追えるから俺1人でも戦えはすると思う。
ウサギのモンスターの動きを目で追いながらシルクの動きを見ていると、シルクは短剣を持たない手のひらをウサギのモンスターに向けていた。
何をする気なのかと見ているが俺からの視界では分からないが、シルクの手のひらの前に魔法陣が現れていた。
シルクは【湧き水】と言い、展開した魔法陣からチョロチョロと蛇口から水が出る勢いで水が湧き出てくる。
最初は蛇口を少し開いたくらいの水の量だったが、その勢いも増していき、すぐに流れ出す水の勢いが増していく。
勢いよく湧き出た水は攻撃的な力はない。それでも勢いよく出た水はまだ離れている走り接近しているウサギのモンスターへと飛んでいった。
俺はメニューの鍵束を操作して無限ダンジョンの鍵を取り出した。
「シルク、警戒しておいてくれ。初めて使うからどうなるのか分からないし。」
「分かりましたが、問題はないですよ。」
「そうなのか?」
「はい。」
その知識が誰から与えられた知識なのかは分からないが、シルクが問題ないと言うのなら多分問題ないのだろう。
無限ダンジョンキーを手にした俺は柱の鍵穴に無限ダンジョンキーを差し込み捻った。
「うぉっ!?」
捻った瞬間にブォンと言う音と共に青い光で作られた渦が柱の隣に生まれる。それはまるでドラ○エの旅の扉のような姿をしていた。
「シルク、これが無限ダンジョンの入り口なのか?」
「はい、そうですよ。この中に入って数秒後に転移が開始されます。転移後は無限ダンジョンの中です。それでは行きましょう、ご主人様。」
俺はシルクが伸ばした手を握ると、シルクと一緒に青い光の渦の中に入った。そして、数秒経つと俺とシルクは無限ダンジョンの中に転移する。
「ここが無限ダンジョン……。」
シルクと手を繋いだままで、転移した俺は辺りを見回した。無限ダンジョンの1階層は草原のようだ。
「ご主人様、敵のようです。あちらを見てください。」
「あっち?」
俺が辺りを見ている間にも警戒していたシルクがモンスターを発見したようで、俺はシルクの指を刺す方向を見てみると、そこには背丈の高い茂みからウサギのモンスターが現れた所だった。
「あれがモンスター?」
「そうです。それほど強くはないと思いますが、私があのウサギのモンスターを倒しますからご主人様はそこで見ていたください。」
「俺も戦うぞ。」
「いえ、まだご主人様は戦ったことがありません。ですから、私があのモンスターの強さを確かめてからの方がご主人様の安全の為にもその方が良い。駄目でしょうか?」
ここまで言われれば仕方ない。シルクは俺の安全の為に言ってくれているのだから。
「……分かった。」
「ありがとうございます。では、行ってきますね。」
俺はメイド服のスカートの中から短剣を取り出したシルクを見送ると、シルクとウサギのモンスターとの戦いを観戦していく。
シルクの接近を気が付いたウサギのモンスターがシルクに向かって駆け出してくる。流石はウサギのモンスターだ。その走る速さは普通じゃない。地球のウサギが全力で走った時よりも速いのではないかと思うほどだ。
そんなウサギのモンスターを迎え撃つシルクは歩く動きを止めて短剣を構える。シルクはウサギのモンスターをカウンターで対処するのかも知れない。
俺の視界から見れば真っ直ぐに突撃して来るように見えるウサギのモンスターの速さを辛うじて見れるが、これはステータスの影響なのか、それとも子供のような姿に変わった際の改造された影響なのかは分からないが、それでもウサギのモンスターの動きを追えるから俺1人でも戦えはすると思う。
ウサギのモンスターの動きを目で追いながらシルクの動きを見ていると、シルクは短剣を持たない手のひらをウサギのモンスターに向けていた。
何をする気なのかと見ているが俺からの視界では分からないが、シルクの手のひらの前に魔法陣が現れていた。
シルクは【湧き水】と言い、展開した魔法陣からチョロチョロと蛇口から水が出る勢いで水が湧き出てくる。
最初は蛇口を少し開いたくらいの水の量だったが、その勢いも増していき、すぐに流れ出す水の勢いが増していく。
勢いよく湧き出た水は攻撃的な力はない。それでも勢いよく出た水はまだ離れている走り接近しているウサギのモンスターへと飛んでいった。
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