異官能小説

官能小説いかんのう（２）

　　　　　
　　　　　いかんのう　お友だちとの　ママくらべ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　いちばん穴が　僕のママとは！


＊年に一度か二度、世相の底の底を覗いてみるため８階建てのビルにエロ本やＡＶが
山積みの『芳賀書店』を訪ねてみます。
最近驚いたのは、エレベーターが開くと目の前に、母子相姦を描いたエロというより
グロというしかないコミックがズラリと並んでいることです。母親と息子がアソコを
繋げている部分は、流石に極々巾狭まの黒い線で隠してはいますが。
その嗜好が全く無い私は、気色悪くてなりません。
しかし、このようなエログロ母子相姦が何故に受けているのか熟考しました。ホラー
欄で完結したばかりの、拙作の長編『女殺し油煙の地獄・相姦ＡＩ狂詩曲』の終末の
近くで、以下のような会話を織り込んでみました。


「ことによると『生成ＡＩアンドロイド』の一番の売れ筋は、クレオパトラや楊貴妃

では無く、若くて元気で優しかったころのママかもしれません・・・・」

「生成ＡＩによる仮想近親相姦がＳＥＸの本流になるということか？」

「無生殖ＳＥＸですからね。近親相姦のタブーは過去の遺物になるのでは？」

「う～む。優しい母親の乳房ほど男にとって愛しいものは無いからなあ～」

「昔と違い、若くて元気で優しかった頃のママのビデオを、みんな持っていますよ。

それを基に『ＡＩセックスアンドロイドママ』を造るのはいとも簡単」

「・・・・・・」


この後、主人公の母子が大江戸四十八手の中でも花魁大夫が恥ずかしさで頬を染めた
という『砧』という体位で繋がってしまいます。その時、息子の新妻は、子を宿した
お腹を撫ぜながらバルセロナで完成間近の聖家族教会、サグラダファミリアの尖塔を
見上げていたということで、二十二万字の物語は幕を閉じます。
三十一字では描き切れない男と女の闇の世界を、非力ながら渾身を込め書きました。
こちらも、是非お読みいただければ・・・・。