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異世界生活の始まり
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「ユキ、気をつけて行ってきてね、…くれぐれも気をつけてね、ホントに…。」
翌朝早朝。私は町の入口でユキを見送りに来ていた。周りにはユキの他にギルバートさん、レオンさん、ルーナさん、私と同じく見送りとしてアリーナさんも来ていた。
「大丈夫だって。危険かもしれないけど、いざとなったらアレもあるし。そんなに心配しなくてもちゃんと帰ってくるよ。」
私が不安そうな顔をしていたからか、明るくそう返してくれるユキ。いや、私はどっちかって言うと…。私はユキを手招きしてこっそり耳打ちする。
「違うってば、ユキの魔法って言うか、チートがバレないかが心配なの!確かにユキが怪我しないかどうかもすっごく心配だけどさ。魔物に関しては、フルで身体能力強化すればユキなら余裕だと思ってるし、イザとなればアレでヤッちゃえばいいのはわかってるんだけど。レオンさんやギルバートさんも居るんでしょう?なんていうか、バレる要素だらけというか……。」
「ああ…、うん、それは、俺も思った。けど、やっぱり協力しないって選択肢は取りたくなかったし、流石に俺もまだ死にたくないし。もしもの時はバレるの覚悟で何とかしてくるからさ。そうなったらそうなった時に考えるしかないよ。そうだな…。」
ユキは少し考えるような仕草をした後、私にむけてにこっと笑って耳打ちしてきた。
「ま、バレて追っ手がかかるぐらいヤバくなったら一緒に逃げようぜ。アンナとなら、逃げるのだって何とかなりそうだし。……だめか?」
最後はちょっと真面目にじっと私を見つめるユキの顔を見て居られなくて、サッと顔を逸らす。多分顔真っ赤になってると思う。
ダメです!!!って言いたいんだけど、コクリと頷いてしまいそうになった私は悪くないと思う。何度も言うけど、あの顔に強請られたらノーって言えないんだよぉぉ!なんてチョロいの!
「う…、そ、それは、出来るだけそうならないようにお願いします…。でも、隠そうとして怪我とかしないようにね、もしもの時は、ユキが無事でいることを優先してね。そうだなぁ、逃げ出すような有事の時は…何か考えとく」
ユキの顔を見られなくてちょっと目線を外したままそう告げた。逃げる時に気づかれない方法かぁ。透明になるとか、気配を消すとか?うーん、流石に透明は難しいよなぁ、分野違いだから詳しくないけど、光の吸収とか散乱が起きないような『物質』だと透明に見えるんだよね?でも、物質があるってことは、せいぜいガラス板ぐらいの透明度で、『そこに何かある』っってこと変えられないんだよなぁ。こうやって現象を考えてしまう私では、魔法創造が使えてもよくあるマンガみたいな透明人間にはなれない。それをイメージできないから。…むしろ、私はできないけどユキが本気で自分は透明になれる!って信じれるなら、ユキの魔法でなら透明にでもなれるかもしれない。
ああ、魔法に関しては、まだまだ学んだり試したいこと色々あるなあ。
そんなことをつらつら考えていたら、不安で黙り込んでいると思ったのか、私の頭をユキはまたポンポンしてきた。悩ませてごめん、色々気をつけるってすまなそうに言ってくる。
うん、むしろこっちがごめん、私は意識を別なところに飛ばしていましたよ。
「ちょっとお二人さん、コソコソと何してんの?2人の世界に入ってないで戻ってきてよ。そろそろ良い?」
後ろから声をかけてきたのはレオンさんだ。ハッと我に帰って、他の3人の方に向き直る。
「ごめんなさい、出発の時間遅らせてしまいましたよね。皆さんも、どうかお気をつけて。」
私ごときが頑張ってくださいっていうのも烏滸がましいかな?と思ってしまい、そんな言葉しかでてこない。レオンさんはちょっとニヤニヤして、ギルバートさんはちょっと呆れ顔で私たちを見ていた。もう1人の、私と同じくらいの身長で小柄な少年に見える人は昨日様子を見に行っていたという副ギルドマスターのルーナさんだ。妖精族だという彼は、薄いブルーの長い髪を一つに束ねた、透けるような白い肌の美少年であった…!眼福!
そんな美少年を朝会った時にギルバートさんから紹介してもらったのだが、「美、美少女…!!」と呟いてしまってルーナさんから氷点下の視線をもらってしまった私はきっと悪くないと思うんだ。
今日は自分を正当化してばかりである。
「アンナにこれを渡しておく。この通信機を持っているもの同士で連絡を取りあえる。基本的には、現場に向かう4人で通信するのに使うが、万が一のことがあればこれを使ってキリト側とも連絡ができる。すでにアリーナにも渡してあるが、もしもの時のためにアンナにも渡しておくことにした。……今回の件は私たちで内密に処理をする案件のため、知っているのはこのメンバーとアンナ、アリーナ、王都のギルドマスターのロナルドのみとなっている。」
連絡が取れるっていうことは、携帯電話みたいなものだと思えばいいのかな?ギルバートさんから渡されたのは、手のひらにすっぽり収まるくらいの水晶みたいな透明の六角柱の石。
「うわぁー、きれいな単結晶…、惚れ惚れするわぁ。」
「タンケッショウ?なんだそれは?」
「え、あ、純粋な物質が固体になった時に造られる規則正しい形、というか…」
私の言葉を聞いて、ギルバートさんはふと目を細める。
やばい、結晶とかこっちにはそんな化学的な言葉は存在しないのかも…。
「まあいい、そんな言葉は聞いたことないが、それを知っているということはアンナは学術に優れているのだな。確かにそれは希少な純クォート鉱石から作られている。魔石の中でもいちばん希少なものだ。まあ、なかなか知っているものも少ない代物だが。……詳しい話は色々解決してからゆっくりしたいものだな、アンナ。」
わーお、私もやらかした??言葉は優しいけれど、目は笑ってない。威圧感半端無いよ、ギルバートさん。この人には、なんだか色々見透かされていそうでちょっと怖い。
「万が一のことがあればこちらから連絡するだけでなく、アリーナ、アンナ側からも通信してほしい。無いとは思うが、王都のスタンピードのこともある。通信できる状況ならその時に指示を出すが、通信すらできないような、想定しうる中で一番最悪なことが起こった時は…」
ギルバートさんは私とアリーナさんに小さな黒い石をそっと渡してきた。
「これを破壊すると、キリトを覆う結界ができる。そうだな、ドラゴンくらいのよほどの魔物でなければ攻撃で壊されることはないだろう。一応、持っていてくれ。」
そう言ってニヤリと笑った。
……こ、この人何者なの???
そんな強力結界張れるくらいの人なら、今回の作戦も、むしろ他のメンバー要らないんじゃ??
アリーナさんが尊敬の眼差しでギルバートさんを見つめ、「私が必ずキリトの町をお守りします!」なんて意気込んでいる横で、私はふう、っと息を吐き出した。
-----------------
なんだか不穏な表現もありますが、基本はほのぼのストーリーを目指しているのでシリアス展開は期待しないでください!(笑)
フラグ立ててもことが起こらずに回収されずに終わる可能性も高いです!ご了承ください。
翌朝早朝。私は町の入口でユキを見送りに来ていた。周りにはユキの他にギルバートさん、レオンさん、ルーナさん、私と同じく見送りとしてアリーナさんも来ていた。
「大丈夫だって。危険かもしれないけど、いざとなったらアレもあるし。そんなに心配しなくてもちゃんと帰ってくるよ。」
私が不安そうな顔をしていたからか、明るくそう返してくれるユキ。いや、私はどっちかって言うと…。私はユキを手招きしてこっそり耳打ちする。
「違うってば、ユキの魔法って言うか、チートがバレないかが心配なの!確かにユキが怪我しないかどうかもすっごく心配だけどさ。魔物に関しては、フルで身体能力強化すればユキなら余裕だと思ってるし、イザとなればアレでヤッちゃえばいいのはわかってるんだけど。レオンさんやギルバートさんも居るんでしょう?なんていうか、バレる要素だらけというか……。」
「ああ…、うん、それは、俺も思った。けど、やっぱり協力しないって選択肢は取りたくなかったし、流石に俺もまだ死にたくないし。もしもの時はバレるの覚悟で何とかしてくるからさ。そうなったらそうなった時に考えるしかないよ。そうだな…。」
ユキは少し考えるような仕草をした後、私にむけてにこっと笑って耳打ちしてきた。
「ま、バレて追っ手がかかるぐらいヤバくなったら一緒に逃げようぜ。アンナとなら、逃げるのだって何とかなりそうだし。……だめか?」
最後はちょっと真面目にじっと私を見つめるユキの顔を見て居られなくて、サッと顔を逸らす。多分顔真っ赤になってると思う。
ダメです!!!って言いたいんだけど、コクリと頷いてしまいそうになった私は悪くないと思う。何度も言うけど、あの顔に強請られたらノーって言えないんだよぉぉ!なんてチョロいの!
「う…、そ、それは、出来るだけそうならないようにお願いします…。でも、隠そうとして怪我とかしないようにね、もしもの時は、ユキが無事でいることを優先してね。そうだなぁ、逃げ出すような有事の時は…何か考えとく」
ユキの顔を見られなくてちょっと目線を外したままそう告げた。逃げる時に気づかれない方法かぁ。透明になるとか、気配を消すとか?うーん、流石に透明は難しいよなぁ、分野違いだから詳しくないけど、光の吸収とか散乱が起きないような『物質』だと透明に見えるんだよね?でも、物質があるってことは、せいぜいガラス板ぐらいの透明度で、『そこに何かある』っってこと変えられないんだよなぁ。こうやって現象を考えてしまう私では、魔法創造が使えてもよくあるマンガみたいな透明人間にはなれない。それをイメージできないから。…むしろ、私はできないけどユキが本気で自分は透明になれる!って信じれるなら、ユキの魔法でなら透明にでもなれるかもしれない。
ああ、魔法に関しては、まだまだ学んだり試したいこと色々あるなあ。
そんなことをつらつら考えていたら、不安で黙り込んでいると思ったのか、私の頭をユキはまたポンポンしてきた。悩ませてごめん、色々気をつけるってすまなそうに言ってくる。
うん、むしろこっちがごめん、私は意識を別なところに飛ばしていましたよ。
「ちょっとお二人さん、コソコソと何してんの?2人の世界に入ってないで戻ってきてよ。そろそろ良い?」
後ろから声をかけてきたのはレオンさんだ。ハッと我に帰って、他の3人の方に向き直る。
「ごめんなさい、出発の時間遅らせてしまいましたよね。皆さんも、どうかお気をつけて。」
私ごときが頑張ってくださいっていうのも烏滸がましいかな?と思ってしまい、そんな言葉しかでてこない。レオンさんはちょっとニヤニヤして、ギルバートさんはちょっと呆れ顔で私たちを見ていた。もう1人の、私と同じくらいの身長で小柄な少年に見える人は昨日様子を見に行っていたという副ギルドマスターのルーナさんだ。妖精族だという彼は、薄いブルーの長い髪を一つに束ねた、透けるような白い肌の美少年であった…!眼福!
そんな美少年を朝会った時にギルバートさんから紹介してもらったのだが、「美、美少女…!!」と呟いてしまってルーナさんから氷点下の視線をもらってしまった私はきっと悪くないと思うんだ。
今日は自分を正当化してばかりである。
「アンナにこれを渡しておく。この通信機を持っているもの同士で連絡を取りあえる。基本的には、現場に向かう4人で通信するのに使うが、万が一のことがあればこれを使ってキリト側とも連絡ができる。すでにアリーナにも渡してあるが、もしもの時のためにアンナにも渡しておくことにした。……今回の件は私たちで内密に処理をする案件のため、知っているのはこのメンバーとアンナ、アリーナ、王都のギルドマスターのロナルドのみとなっている。」
連絡が取れるっていうことは、携帯電話みたいなものだと思えばいいのかな?ギルバートさんから渡されたのは、手のひらにすっぽり収まるくらいの水晶みたいな透明の六角柱の石。
「うわぁー、きれいな単結晶…、惚れ惚れするわぁ。」
「タンケッショウ?なんだそれは?」
「え、あ、純粋な物質が固体になった時に造られる規則正しい形、というか…」
私の言葉を聞いて、ギルバートさんはふと目を細める。
やばい、結晶とかこっちにはそんな化学的な言葉は存在しないのかも…。
「まあいい、そんな言葉は聞いたことないが、それを知っているということはアンナは学術に優れているのだな。確かにそれは希少な純クォート鉱石から作られている。魔石の中でもいちばん希少なものだ。まあ、なかなか知っているものも少ない代物だが。……詳しい話は色々解決してからゆっくりしたいものだな、アンナ。」
わーお、私もやらかした??言葉は優しいけれど、目は笑ってない。威圧感半端無いよ、ギルバートさん。この人には、なんだか色々見透かされていそうでちょっと怖い。
「万が一のことがあればこちらから連絡するだけでなく、アリーナ、アンナ側からも通信してほしい。無いとは思うが、王都のスタンピードのこともある。通信できる状況ならその時に指示を出すが、通信すらできないような、想定しうる中で一番最悪なことが起こった時は…」
ギルバートさんは私とアリーナさんに小さな黒い石をそっと渡してきた。
「これを破壊すると、キリトを覆う結界ができる。そうだな、ドラゴンくらいのよほどの魔物でなければ攻撃で壊されることはないだろう。一応、持っていてくれ。」
そう言ってニヤリと笑った。
……こ、この人何者なの???
そんな強力結界張れるくらいの人なら、今回の作戦も、むしろ他のメンバー要らないんじゃ??
アリーナさんが尊敬の眼差しでギルバートさんを見つめ、「私が必ずキリトの町をお守りします!」なんて意気込んでいる横で、私はふう、っと息を吐き出した。
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なんだか不穏な表現もありますが、基本はほのぼのストーリーを目指しているのでシリアス展開は期待しないでください!(笑)
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*2023/11/22 ファンタジー1位…⁉︎皆様ありがとうございます!!
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