冴えない俺の異世界記

どど

文字の大きさ
上 下
5 / 17

5

しおりを挟む

  声を掛けてきた糸目男は急に攻撃を仕掛けてきた。
 扇子を広げたと思ったらクナイのような投擲物を投げてきた。

 「歩斗!危ない!」
 
 ディアンが俺を押し倒す。
 あと少しでも遅かったら投擲物が頭に当たってたかもしれない…。
 
 「運がいいな~避けれるなんて…。でも僕に見つかってるからやっぱり運悪いかも?あははどっちでもいいや、次は外さないよ?」

 「歩斗今のうちに一旦にげるぞ!」

 糸目が何かを喋ってる間ディアンのよびかけに答えすぐさま木々の方へと逃げ込む。

 「おいディアン!さっきのやつなんだよ!どうにかしてくれ!神なんだろ!!」

 「いいか歩斗!今の歩斗にさっきの野郎は倒せない!俺が本来の力があれば勿論倒せるがこっちの世界に干渉しすぎてしまって今はほとんど力を出せないでいる。だからここから助かる方法は2択だ」

 「に、2択?」

 ディアンが言うには助かる方法は2つ。
 1つ目は2人でゲートへと逃げ込むこと。
 2つ目はさっきの糸目が俺の事を探すのを諦めて追ってこないこと。
勿論そんなの無理だから実質1つ目で決まりだ。
 だが問題は糸目が来てからゲートが不安定な為それを俺らが通る間のゲートの一時的に安定させること。

 「てことは俺、異界に行かなきゃいけねーの!絶対いやなんだけど…」

 「じゃあ歩斗はここで死んでもいいの!嫌でしょ、嫌ならゲート安定させるの手伝って!」

なりふり構ってられないか…。

 「はあぁぁ、くそっ!仕方ない。どうすればゲートは安定する?」

 「30秒だ、俺がゲートの前に行ってから30秒糸目から何としてでも稼いでくれ。その時間でゲートを安定させる。」
 
 ドンッ!

 「歩斗ぼやぼやするな!糸目が近くにいるぞ!神社までダッシュで戻るぞ!」

 作戦を立てたと同時に糸目が投げてくる。

 「あれれ?また避けられた?避けるの上手過ぎないお兄さん?」

 糸目に話しかけられたけど無視して神社の方へと戻る。
 道中糸目に並走されながら話しかけてくる。

 「なんでこんなことすんだよ!!」

 「今は何も投げてないでしょーお兄さん?それよりも何で2回も避けれたか教えてよ~」

  「たまたまだよ!てか話しかけてくるのやめて!後並走しないで!」

 何をバカな事を言ってるんだみたいな顔しながら並走してくる糸目、急に攻撃して来ないのも怖いしどうすればいんだよ…。

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

異世界楽々通販サバイバル

shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。 近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。 そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。 そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。 しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。 「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

魔女の弟子ー童貞を捨てた三歳児、異世界と日本を行ったり来たりー

あに
ファンタジー
|風間小太郎《カザマコタロウ》は彼女にフラれた。公園でヤケ酒をし、美魔女と出会い一夜を共にする。 起きると三歳児になってしまってさぁ大変。しかも日本ではなく異世界?!

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

神に同情された転生者物語

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。 すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。 悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

処理中です...