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53 剣聖の息子エドガー
しおりを挟む本戦3日目で今日は一試合しかやらない。
今日は剣聖の息子ってのもあるから剣でたおしてやろうっと。
「只今より!剣聖の息子エドガー対する透明のレオの試合が始まりまあーーす!!」
透明のレオってなんだよ…まちがってないけどさ。
「剣聖の息子なんですってね」
「ああ、そうですよ。今日はよろしくお願いしますね透明さん」
「と、透明さんて…。あんまりかっこよくないから好きじゃないんだけどなぁ」
「いいじゃないですか私は剣聖の息子としてしかみてもらえないんですから。ではそろそろ試合を始めますか」
「それでは試合始めっ!」
「じゃあ行かせていただきますね。筋力強化2、速度上昇2、スタミナ上昇2。では倒させていただきます。」
エドガーはそう言うと自分を強化し剣を右手に持ちこちらへ向かってくる。
なんとか受け流しながら俺もバフをかける。
「筋力強化3、速度上昇3、スタミナ上昇3」
「なかなかやりますね!それでも私が勝たせていただきます!」
エドガーは風魔法を発動して剣に纏わせる。
剣の攻撃をなんとか避けるものの偶にかすり傷を負う。
斬れ味が上がったのか?
流石に遊び過ぎたしそろそろちゃんと倒すかな。
エドガーがこちらに向かってくると同時に風魔法のウィンドランスを20発展開しエドガーに撃ち込む。
ビックリした顔をしたエドガーが迫り来るウィンドランスを剣で切るが8発切ったところで次のが間に合わなくなり残り12発全てくらう。
「つ、つよいな…父さんよりも強い」
エドガーは言い終えると気絶した。
「エドガー選手の気絶により勝者透明のレオ!今回の試合では透明にはならず風魔法と剣技で相手を倒しましたぁーーっ!」
「「「オオオーーッ!!」」」
いつもと同じように歓声を後ろに控え室へ戻るとそこにユーマがいた。
「決勝進出おめでとう透明のレオくん」
すごい笑顔でこちらに話かけてきた。
「えっとどうも?明日の試合がんばってね」
「がんばるほどじゃないけど…」
「何か言った?」
「ううん、明日の試合勝って決勝で戦おうね。」
言い終わったあとユーマは控え室を後にした。
この前の通信器具を使いセレイン達に決勝進出の話をしたが知らないうちに見に来ていたらしい。
明日はエドガーとユーマの試合で勝った方が明後日の試合の対戦相手か。
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