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第三章・都市部
夜に誘われる真っ赤なリンゴ
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――不思議な気持ちを。
時は刻一刻と過ぎ去り気が付けば夜の二十二時を少し過ぎた頃、街の中はやはり人が一人も居ない空間に早変わりする。
お店は全て閉店しプレイヤーはアルマを残して全員強制ログアウトであるため、何かと不思議な気持ちに入り浸っているアルマである。
「おおっ、アルマ! 私は時間が時間なゆえに夜更かしせずに寝ますぞえっ! では、さらばだーっ!」
カルトは奥の部屋へといつも通りのテンションで過ぎ去っては、アルマのついて行けぬ脳の処理がフリーズしたままである。
部屋の扉を見つめては指をさし、姉のアルタに聞いてみた。
「カルトさんって、いつもあんな感じ?」
「そうだねぇ、まぁ……楽しいだろ?」
机にて今日の売り上げなどをまとめて紙に記録してはアルタは苦笑いしながらもアルマを見つめる。
騒がしい妹ですまない……というような申し訳なさと、自慢の妹の可愛さを教えているようなものだ。
「いや、毎日元気もらってるんで、大丈夫。 まぁ……アルタさんも疲れるだろうな、毎日あんなテンションで振り回されちゃな。」
もちろんアルマはものの十分でも居ようなら疲れ果ててしまうようなものだが、そこは姉のパワーというべきか、慣れている扱いのようだ。
「ははは、私達は一緒に育ってきた姉妹さねぇ! あんなので疲れてちゃ毎日持たないさ! ……さてと。」
妹の世話をしつつ武器屋を切り盛りするとなると相当な労力だが、だからこそその世話好きは都市部の皆やプレイヤーの皆から好かれ愛されるキャラになったのだろう。
努力というのは誰かが必ず見ているようなものだと実感させられる。
ふっとアルタは立ち上がっては奥の部屋へ行くも、奥の部屋からカルトがやって来る。
「ふぁーっくしょいっ! 私の噂が広まると寝ように寝られんですわ……。」
ものの三分もせぬうちにカルトが起き出し、椅子に腰掛け何をするわけでもなく会話の輪に入ってこようとする。
「なんともまぁー、私の話でしたな! この私、騙せませんぞぉ?」
「賑やかで退屈しないって話さ。」
アルマはニコニコと微笑むカルトを見つめては頭を撫でてやる。
カルトはとはても嬉しそうな反面、頬を染めては途中からそっぽを向き始めるも、この動作はアルマにとっても無意識なもので気がつく頃にはアルマは飛び退いて居た。
「うわぁっ、すまん……無意識とはいえ、軽々と頭を撫でたりして、本当にすまんっ!」
「いっ、いやはやっ……私こそ頭を撫でられて嬉しいですわぁっ! お姉ちゃん以外には誰もしてくれなかったものですからな。」
カルトは相変わらずのテンションで嬉しそうだが、奥の部屋の方から足音がしたと思って振り替えるとアルタが美味しそうなものを持ってきてくれた。
アルタは夜食が欲しかったのかリンゴを持ってくるも、どうせならと思い皆分用意してくれたみたいである。
「さてと、こんなものしかないけどどう? 冷えてて美味しいわよ。」
お皿に一人三切れ程度のカットしたリンゴが差し出されては、夜食として寂しいお腹にピッタリなものだと本能的に喜ぶ元気な二人組。
二十二時というと大抵の人は夜食が欲しくなるものではないだろうかと思うアルタの配慮は、世話好きの領域を軽々と越える言わばお母さん的な存在でも良いんじゃないかと思うほど。
しかもキンキンに冷えたリンゴは、手に持っただけで美味しさがもう解るほどほどよく甘い芳醇な香りを放っており、これを我慢できる人など居るわけがなかった。
「おぉーっ、さすがリンゴですなぁ! 夜に食べても太らないしお腹を満たしてくれる究極の果物。」
「聞いたことがあるな、昔リンゴダイエットがあったとかなんとか……。 まぁいいか。」
ここの世界のエヌ・ピー・シーもゲームのプレイヤーもリンゴは切っても切り離せない存在がゆえに、公式ガイドブックにはプレイヤー及び、全てのキャラにおいて好物はリンゴになっている。
食い飽きないほど好きとまで記されているそれはもはや、中毒性ではないだろうか。
「うん、美味しい!」
当然リンゴが好きなアルマも一口一口よく味わって食べると体の疲れが癒えてきては、だんだんとお腹が満たされたのか眠気も覚えてくる。
当然この時間に食べるのであればお菓子より果物ということもあるが、リンゴは消化も良いために夜に食べても太りにくいというのはこの事ではないだろうか?
「ふわぁーっ、眠くなってきたな。 さすがに食べ……わふぁっ……あぁああっ!!」
眠気に抗うこともなければ抑える手も口も開きっぱなしで、喋ってる途中でもところ構わず三発もだらしなくあくびを連発する。
そんなあくびを見つめてはアルタも苦笑い。
「おやおや、だらしないねぇ……あっ、それはアルマのリンゴだよ。 あらら。」
残りの一切れを食い終わらない内にアルマは眠気が出てきたようなのだから、残すのは勿体ないと眠そうなカルトは美味しそうにアルマの残ったリンゴを頂いては合掌し、洗面台へと向かってゆく。
「もうっ、食意地の張った妹だねぇ……。 やれやれ、どうなることやら。」
アルタは三人分の皿を持ってゆこうとカチャカチャとまとめていた。
そんな音すらも心地良いのかアルマは毛布を抱き締めソファーに座りながらジーっとアルタを見つめている。
「おや、アルマ。 どうかしたかい?」
「いや……アルタさんはお母さんみたいに世話好きだなって。 でも、休める時にはきちんと休まないと体が持たないんじゃ……いや、余計な話かと思うけどさ。」
思えばアルタが休憩してるところなんて見たことがなかったアルマは不思議に思って居たのだが、突然そんなことを聞かれたアルタは思わずこんな時間でも笑ってしまう。
「アッハッハ、私は充分休むときは休むさ。 食器を洗ってる時間とかは何かと仕事の事とか考えなくて済むからねぇ……。 私の休憩時間は他人から見ても分かりにくいだけさ。」
「そう言うものかな?」
アルマもその答えについて解らなくはない。
音ゲーが好きなアルマのプレイヤーにとっては、暇さえあれば休憩時間だろうと音ゲーを楽しむ姿は、他の人から見れば激しく動いており疲れないのか疑問に思うようなものだが、とうの本人はリフレッシュしてるのと同じ感覚なのだ。
要するに好きなことをしていれば逆に疲れはとれる……といった感じ。
「そうさねぇ。 さぁさぁ、寝るなら歯は磨いたかい? 虫歯になっても知らないよ。」
「落ち着いたら磨きに行こうとしてたところ……。」
――今やろうと思ってたんだが、どうしてこう……お母さんとか世話好きだな人はタイミング読めるんだか、いや……読めてないのか。
むっくりと立ち上がるとアルマは洗面台へと向かい、雑貨屋で少ない手持ちを叩いて購入した歯磨きのセットを使っては歯を磨く。
本来は雑貨屋には歯磨きのセットなどは売ってないのだが、それはゲームのプレイヤーからの視点であり、こうやって街で生活をすると必需品のように売られていたことに驚いたアルマ。
「良くできてるわな……この世界。」
スーっと鼻孔の奥のをくすぐるミントのいい香りで歯をサッパリキレイに磨いてから、アルマの寝床の固い木製のベンチに寝転がり、毛布をかける。
その暖かさと心地好さ、満腹感から湧き出てくる幸せと安堵の気持ちはすぐにでもアルマを夢の世界へと連れて行ってくれたとさ。
時は刻一刻と過ぎ去り気が付けば夜の二十二時を少し過ぎた頃、街の中はやはり人が一人も居ない空間に早変わりする。
お店は全て閉店しプレイヤーはアルマを残して全員強制ログアウトであるため、何かと不思議な気持ちに入り浸っているアルマである。
「おおっ、アルマ! 私は時間が時間なゆえに夜更かしせずに寝ますぞえっ! では、さらばだーっ!」
カルトは奥の部屋へといつも通りのテンションで過ぎ去っては、アルマのついて行けぬ脳の処理がフリーズしたままである。
部屋の扉を見つめては指をさし、姉のアルタに聞いてみた。
「カルトさんって、いつもあんな感じ?」
「そうだねぇ、まぁ……楽しいだろ?」
机にて今日の売り上げなどをまとめて紙に記録してはアルタは苦笑いしながらもアルマを見つめる。
騒がしい妹ですまない……というような申し訳なさと、自慢の妹の可愛さを教えているようなものだ。
「いや、毎日元気もらってるんで、大丈夫。 まぁ……アルタさんも疲れるだろうな、毎日あんなテンションで振り回されちゃな。」
もちろんアルマはものの十分でも居ようなら疲れ果ててしまうようなものだが、そこは姉のパワーというべきか、慣れている扱いのようだ。
「ははは、私達は一緒に育ってきた姉妹さねぇ! あんなので疲れてちゃ毎日持たないさ! ……さてと。」
妹の世話をしつつ武器屋を切り盛りするとなると相当な労力だが、だからこそその世話好きは都市部の皆やプレイヤーの皆から好かれ愛されるキャラになったのだろう。
努力というのは誰かが必ず見ているようなものだと実感させられる。
ふっとアルタは立ち上がっては奥の部屋へ行くも、奥の部屋からカルトがやって来る。
「ふぁーっくしょいっ! 私の噂が広まると寝ように寝られんですわ……。」
ものの三分もせぬうちにカルトが起き出し、椅子に腰掛け何をするわけでもなく会話の輪に入ってこようとする。
「なんともまぁー、私の話でしたな! この私、騙せませんぞぉ?」
「賑やかで退屈しないって話さ。」
アルマはニコニコと微笑むカルトを見つめては頭を撫でてやる。
カルトはとはても嬉しそうな反面、頬を染めては途中からそっぽを向き始めるも、この動作はアルマにとっても無意識なもので気がつく頃にはアルマは飛び退いて居た。
「うわぁっ、すまん……無意識とはいえ、軽々と頭を撫でたりして、本当にすまんっ!」
「いっ、いやはやっ……私こそ頭を撫でられて嬉しいですわぁっ! お姉ちゃん以外には誰もしてくれなかったものですからな。」
カルトは相変わらずのテンションで嬉しそうだが、奥の部屋の方から足音がしたと思って振り替えるとアルタが美味しそうなものを持ってきてくれた。
アルタは夜食が欲しかったのかリンゴを持ってくるも、どうせならと思い皆分用意してくれたみたいである。
「さてと、こんなものしかないけどどう? 冷えてて美味しいわよ。」
お皿に一人三切れ程度のカットしたリンゴが差し出されては、夜食として寂しいお腹にピッタリなものだと本能的に喜ぶ元気な二人組。
二十二時というと大抵の人は夜食が欲しくなるものではないだろうかと思うアルタの配慮は、世話好きの領域を軽々と越える言わばお母さん的な存在でも良いんじゃないかと思うほど。
しかもキンキンに冷えたリンゴは、手に持っただけで美味しさがもう解るほどほどよく甘い芳醇な香りを放っており、これを我慢できる人など居るわけがなかった。
「おぉーっ、さすがリンゴですなぁ! 夜に食べても太らないしお腹を満たしてくれる究極の果物。」
「聞いたことがあるな、昔リンゴダイエットがあったとかなんとか……。 まぁいいか。」
ここの世界のエヌ・ピー・シーもゲームのプレイヤーもリンゴは切っても切り離せない存在がゆえに、公式ガイドブックにはプレイヤー及び、全てのキャラにおいて好物はリンゴになっている。
食い飽きないほど好きとまで記されているそれはもはや、中毒性ではないだろうか。
「うん、美味しい!」
当然リンゴが好きなアルマも一口一口よく味わって食べると体の疲れが癒えてきては、だんだんとお腹が満たされたのか眠気も覚えてくる。
当然この時間に食べるのであればお菓子より果物ということもあるが、リンゴは消化も良いために夜に食べても太りにくいというのはこの事ではないだろうか?
「ふわぁーっ、眠くなってきたな。 さすがに食べ……わふぁっ……あぁああっ!!」
眠気に抗うこともなければ抑える手も口も開きっぱなしで、喋ってる途中でもところ構わず三発もだらしなくあくびを連発する。
そんなあくびを見つめてはアルタも苦笑い。
「おやおや、だらしないねぇ……あっ、それはアルマのリンゴだよ。 あらら。」
残りの一切れを食い終わらない内にアルマは眠気が出てきたようなのだから、残すのは勿体ないと眠そうなカルトは美味しそうにアルマの残ったリンゴを頂いては合掌し、洗面台へと向かってゆく。
「もうっ、食意地の張った妹だねぇ……。 やれやれ、どうなることやら。」
アルタは三人分の皿を持ってゆこうとカチャカチャとまとめていた。
そんな音すらも心地良いのかアルマは毛布を抱き締めソファーに座りながらジーっとアルタを見つめている。
「おや、アルマ。 どうかしたかい?」
「いや……アルタさんはお母さんみたいに世話好きだなって。 でも、休める時にはきちんと休まないと体が持たないんじゃ……いや、余計な話かと思うけどさ。」
思えばアルタが休憩してるところなんて見たことがなかったアルマは不思議に思って居たのだが、突然そんなことを聞かれたアルタは思わずこんな時間でも笑ってしまう。
「アッハッハ、私は充分休むときは休むさ。 食器を洗ってる時間とかは何かと仕事の事とか考えなくて済むからねぇ……。 私の休憩時間は他人から見ても分かりにくいだけさ。」
「そう言うものかな?」
アルマもその答えについて解らなくはない。
音ゲーが好きなアルマのプレイヤーにとっては、暇さえあれば休憩時間だろうと音ゲーを楽しむ姿は、他の人から見れば激しく動いており疲れないのか疑問に思うようなものだが、とうの本人はリフレッシュしてるのと同じ感覚なのだ。
要するに好きなことをしていれば逆に疲れはとれる……といった感じ。
「そうさねぇ。 さぁさぁ、寝るなら歯は磨いたかい? 虫歯になっても知らないよ。」
「落ち着いたら磨きに行こうとしてたところ……。」
――今やろうと思ってたんだが、どうしてこう……お母さんとか世話好きだな人はタイミング読めるんだか、いや……読めてないのか。
むっくりと立ち上がるとアルマは洗面台へと向かい、雑貨屋で少ない手持ちを叩いて購入した歯磨きのセットを使っては歯を磨く。
本来は雑貨屋には歯磨きのセットなどは売ってないのだが、それはゲームのプレイヤーからの視点であり、こうやって街で生活をすると必需品のように売られていたことに驚いたアルマ。
「良くできてるわな……この世界。」
スーっと鼻孔の奥のをくすぐるミントのいい香りで歯をサッパリキレイに磨いてから、アルマの寝床の固い木製のベンチに寝転がり、毛布をかける。
その暖かさと心地好さ、満腹感から湧き出てくる幸せと安堵の気持ちはすぐにでもアルマを夢の世界へと連れて行ってくれたとさ。
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