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いざ勝負!?
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『ルールは簡単。相手の首に刀先をあてたほうが勝ち。良いね?』
『ああ。』ギルド前の広場で俺達は向かい合った。そこは草が生い茂り、近くには次の街へ行くために抜けなければならない森と門があるだけだ。
観客も何人かいるようだ。どうせ面白いと思ってついて来たのだろう。俺は何も面白くないが。
『それじゃ行くよ!手加減はしないから。ハアアアア!』
女剣士は刀を鞘から抜き俺に突っ込んで来る。あの一瞬で間合いに…!
『危なっ!?ならば俺も!手加減はしない。』
攻撃を避けた俺は剣を女剣士に向かって振り下ろすが…
『甘いね♪スイーツくらい♪』余裕そうに受け流した。
『なんかイラつくな。その例え』思ったよりもこの女強い…
『あんまり長引くのは嫌だからここで決める!特殊能力魔法付与『風!』』
そう女剣士が呟くと剣は大きな風の塊に包まれた。剣先が触れている地面はその力の影響からだろうか…抉られている。
『どう?驚いたでしょ。これが私の特殊能力よ!1万人に一人しか発現しないと言われてる特殊能力。生で見られるなんて珍しいでしょ?この力受けるといいわ!』
女剣士が剣を振り下ろすと辺りに強い風が吹き荒れた。まるで嵐のような激しさだ。
『くっ…』何とか俺はその剣を受け止めたが体ごと吹き飛ばされたのだった。
▽35分後▽
あれから俺達はずっと剣を振りつづけていた。
『はあ…はあ……、どうして倒せないの?…』どうやら女剣士は体力を消耗しているように見える。
『甘い…んだよ。』そう強がるが俺もかなりの体力を消耗している。
『絶対負けないんだから…これで決めるわ。私の力を全て注ぎ込む!魔法付与限界突破!』
女剣士の剣に魔力が光の波のように集まって行くのがはっきりとわかる。
あれを喰らったら洒落にならない。そう俺の頭が警告を出す。
その時だった。辺りを切り裂くような大きなサイレン音が鳴り響いたのは
『緊急です!緊急連絡!ギルド近くにて巨大モンスターの接近が確認。近くにいる一般の方並びに冒険初心者の方は直ちに避難してください!また腕の立つ冒険者達は討伐に参加をお願いします!』
どうやらかなり危険な状況のようだ。
『巨大モンスターってまじかよ。逃げるぞ!』『怖いな、早めに避難しよ…』
『腕の立つ冒険者って言ってたがあの二人に任せれば良くないか?』
など至る所から色んな声が聞こえて来る。
逃げる人々に視線を向けていると。
『貴方どこ見てるの?私はここよ。』
『いやそれ所じゃない!逃げるぞ!巨大モンスターがここに来…ってお前後ろ!』
女剣士の背後には巨大モンスターらしきトカゲが立っていた。
『それ所じゃない?ふざけないで!勝負は続いてるのよ!』
女剣士はどうやら気づいてないようだ。
『おい!早く逃げろ!後ろ後ろ!』俺は必死に呼びかけるが…
『なによ?逃げるのは貴方の方じゃなくて?もしかして怖じけづいたのかしらw』
そんなことを言い合ってる最中、巨大トカゲはその大きな鍵爪を女剣士の背中目掛けて振り下ろした!
『くそ!女!後ろだ!』
『さっきからうるさいわね。後ろが何だって言う…えっ。』
このままじゃあの女の所まで行くのに間に合わない。
仕方ない。あまり気は進まないが使うしか無いかっ。
『特殊能力位置変更!』
『ああ。』ギルド前の広場で俺達は向かい合った。そこは草が生い茂り、近くには次の街へ行くために抜けなければならない森と門があるだけだ。
観客も何人かいるようだ。どうせ面白いと思ってついて来たのだろう。俺は何も面白くないが。
『それじゃ行くよ!手加減はしないから。ハアアアア!』
女剣士は刀を鞘から抜き俺に突っ込んで来る。あの一瞬で間合いに…!
『危なっ!?ならば俺も!手加減はしない。』
攻撃を避けた俺は剣を女剣士に向かって振り下ろすが…
『甘いね♪スイーツくらい♪』余裕そうに受け流した。
『なんかイラつくな。その例え』思ったよりもこの女強い…
『あんまり長引くのは嫌だからここで決める!特殊能力魔法付与『風!』』
そう女剣士が呟くと剣は大きな風の塊に包まれた。剣先が触れている地面はその力の影響からだろうか…抉られている。
『どう?驚いたでしょ。これが私の特殊能力よ!1万人に一人しか発現しないと言われてる特殊能力。生で見られるなんて珍しいでしょ?この力受けるといいわ!』
女剣士が剣を振り下ろすと辺りに強い風が吹き荒れた。まるで嵐のような激しさだ。
『くっ…』何とか俺はその剣を受け止めたが体ごと吹き飛ばされたのだった。
▽35分後▽
あれから俺達はずっと剣を振りつづけていた。
『はあ…はあ……、どうして倒せないの?…』どうやら女剣士は体力を消耗しているように見える。
『甘い…んだよ。』そう強がるが俺もかなりの体力を消耗している。
『絶対負けないんだから…これで決めるわ。私の力を全て注ぎ込む!魔法付与限界突破!』
女剣士の剣に魔力が光の波のように集まって行くのがはっきりとわかる。
あれを喰らったら洒落にならない。そう俺の頭が警告を出す。
その時だった。辺りを切り裂くような大きなサイレン音が鳴り響いたのは
『緊急です!緊急連絡!ギルド近くにて巨大モンスターの接近が確認。近くにいる一般の方並びに冒険初心者の方は直ちに避難してください!また腕の立つ冒険者達は討伐に参加をお願いします!』
どうやらかなり危険な状況のようだ。
『巨大モンスターってまじかよ。逃げるぞ!』『怖いな、早めに避難しよ…』
『腕の立つ冒険者って言ってたがあの二人に任せれば良くないか?』
など至る所から色んな声が聞こえて来る。
逃げる人々に視線を向けていると。
『貴方どこ見てるの?私はここよ。』
『いやそれ所じゃない!逃げるぞ!巨大モンスターがここに来…ってお前後ろ!』
女剣士の背後には巨大モンスターらしきトカゲが立っていた。
『それ所じゃない?ふざけないで!勝負は続いてるのよ!』
女剣士はどうやら気づいてないようだ。
『おい!早く逃げろ!後ろ後ろ!』俺は必死に呼びかけるが…
『なによ?逃げるのは貴方の方じゃなくて?もしかして怖じけづいたのかしらw』
そんなことを言い合ってる最中、巨大トカゲはその大きな鍵爪を女剣士の背中目掛けて振り下ろした!
『くそ!女!後ろだ!』
『さっきからうるさいわね。後ろが何だって言う…えっ。』
このままじゃあの女の所まで行くのに間に合わない。
仕方ない。あまり気は進まないが使うしか無いかっ。
『特殊能力位置変更!』
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