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第一章
幼馴染
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「皆さん今日はお忙しい中ありがとうございます。ほら、親が来た奴は帰る用意!」
今来た4人の親の子達を呼び再び4人に向き直る。
「久しぶりですね、皆さん。怪我、ないですか?」
一番初めに聞くことが間違っている気もするが、この人達の職業柄そこらへんが心配なのだ。
いつ死ぬかもわからないし。
「俺達の心配より、自分の心配したら?Ωなんだから発情期とかあるでしょ?」
確か俺は必死にΩということを隠していたはず。
知っているのは理事長、光、広隆、後は他のクラスの担任をやっている橋島克樹という幼馴染だけ。
理事長にはバラすなと念を押しているから言うはずがなく、克樹は俺の信用している幼馴染だから言わないだろう。そうすると________。
「光、広隆、どっちだ。」
2人をみると光は横を指差し、指の先にはそっぽを向いて冷や汗をかいている広隆が。
あいつか_________。
「わ、悪いって。でも多分全員に知られてる。」
「貴様ぁ、口が軽いとはわかっていたが。」
広隆に向かって睨む。
広隆はバツが悪そうに俺を見た。
反省しているのだろう。
「はぁ、もういいよ。ただし、もう他に漏らすな。」
こいつは口が軽い、二人の秘密にしていたことも1日で言いふらされたし、言うなと言ったことは必ず誰かに言う。
本気で殺意が湧いたの、こいつだけだと思う。
取り敢えず広隆の頭を叩いといた。
このまま禿げればいいのに。
「コンコン、失礼しまーす。隣のクラスの担任で要っちのことなら何でも知ってる口のお硬い幼馴染の橋島克樹でーす。」
チャラチャラとしているが根は真面目で俺がΩだと言う事を知っていた存在の1人。
小さい頃、と言っても幼稚園生くらいの時、俺だけΩという理由で捨てられ施設送りにされた俺を拾ってくれた命の恩人。
昔は克樹が俺の兄的存在だったけど今では立場が逆だ。
「あ?嫌味か?」
不機嫌顔で殺気を撒き散らすバカもとい広隆に克樹は今までにない笑顔で肯定した。
「そのくらいにしとけ、克樹。それより、そっちのクラスはいいのかよ?」
いくら学校が終わったとはいえ防災訓練だぞ?親御さん達を待ってなきゃいけない担任が他のクラスに遊びに来るなんて。
「ううん、もういくよ。じゃ気をつけてねかなちゃん。そこの狼に食われないように。」
子供のような態度をとる克樹に負けじとやり返す広隆。
周りの親御さん達は深くため息をつき将来の東堂一家を心配した。
「はぁ、今日も騒がしいな。龍のせいで。さっさと光連れて帰りやがれ。」
早く帰れとジェスチャーする。
「今日飲まね?最近嫁が男連れ込んでて飲めねぇんだよ。大胆に大広間にいやがる。」
どうやら奥さんとは上手くいっていないらしい。
結婚も飾り物みたいなものらしい。
その仲の悪い2人から生まれたのが光だ。
もう1人いるらしいが体が弱いせいか病院でしばらく入院してるとか。
俺が光と知り合った時にはもう入院していたし、仕事が忙しかったのでなかなか会うことができなかった。
「わかったわかった。俺はまだいなきゃいけないから。2人は一旦帰れ。終わったら連絡する。いいか、迎えに来るなよ?。」
こいつはなにか約束がある度に迎えに来て高級車に乗り俺を振り回す。
そんなんじゃ居酒屋にも行けない。
「わ、わかってるよ。絶対連絡しろよ!そんじゃ後でな。」
俺は2人が帰るのを見届けあとから来た人たちと話をしていた。
今来た4人の親の子達を呼び再び4人に向き直る。
「久しぶりですね、皆さん。怪我、ないですか?」
一番初めに聞くことが間違っている気もするが、この人達の職業柄そこらへんが心配なのだ。
いつ死ぬかもわからないし。
「俺達の心配より、自分の心配したら?Ωなんだから発情期とかあるでしょ?」
確か俺は必死にΩということを隠していたはず。
知っているのは理事長、光、広隆、後は他のクラスの担任をやっている橋島克樹という幼馴染だけ。
理事長にはバラすなと念を押しているから言うはずがなく、克樹は俺の信用している幼馴染だから言わないだろう。そうすると________。
「光、広隆、どっちだ。」
2人をみると光は横を指差し、指の先にはそっぽを向いて冷や汗をかいている広隆が。
あいつか_________。
「わ、悪いって。でも多分全員に知られてる。」
「貴様ぁ、口が軽いとはわかっていたが。」
広隆に向かって睨む。
広隆はバツが悪そうに俺を見た。
反省しているのだろう。
「はぁ、もういいよ。ただし、もう他に漏らすな。」
こいつは口が軽い、二人の秘密にしていたことも1日で言いふらされたし、言うなと言ったことは必ず誰かに言う。
本気で殺意が湧いたの、こいつだけだと思う。
取り敢えず広隆の頭を叩いといた。
このまま禿げればいいのに。
「コンコン、失礼しまーす。隣のクラスの担任で要っちのことなら何でも知ってる口のお硬い幼馴染の橋島克樹でーす。」
チャラチャラとしているが根は真面目で俺がΩだと言う事を知っていた存在の1人。
小さい頃、と言っても幼稚園生くらいの時、俺だけΩという理由で捨てられ施設送りにされた俺を拾ってくれた命の恩人。
昔は克樹が俺の兄的存在だったけど今では立場が逆だ。
「あ?嫌味か?」
不機嫌顔で殺気を撒き散らすバカもとい広隆に克樹は今までにない笑顔で肯定した。
「そのくらいにしとけ、克樹。それより、そっちのクラスはいいのかよ?」
いくら学校が終わったとはいえ防災訓練だぞ?親御さん達を待ってなきゃいけない担任が他のクラスに遊びに来るなんて。
「ううん、もういくよ。じゃ気をつけてねかなちゃん。そこの狼に食われないように。」
子供のような態度をとる克樹に負けじとやり返す広隆。
周りの親御さん達は深くため息をつき将来の東堂一家を心配した。
「はぁ、今日も騒がしいな。龍のせいで。さっさと光連れて帰りやがれ。」
早く帰れとジェスチャーする。
「今日飲まね?最近嫁が男連れ込んでて飲めねぇんだよ。大胆に大広間にいやがる。」
どうやら奥さんとは上手くいっていないらしい。
結婚も飾り物みたいなものらしい。
その仲の悪い2人から生まれたのが光だ。
もう1人いるらしいが体が弱いせいか病院でしばらく入院してるとか。
俺が光と知り合った時にはもう入院していたし、仕事が忙しかったのでなかなか会うことができなかった。
「わかったわかった。俺はまだいなきゃいけないから。2人は一旦帰れ。終わったら連絡する。いいか、迎えに来るなよ?。」
こいつはなにか約束がある度に迎えに来て高級車に乗り俺を振り回す。
そんなんじゃ居酒屋にも行けない。
「わ、わかってるよ。絶対連絡しろよ!そんじゃ後でな。」
俺は2人が帰るのを見届けあとから来た人たちと話をしていた。
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