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第二章

13.「Highway to Hell」

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 階段を昇った私は、自室のパソコンに向かった。
 時間を掛けて文書ソフトを立ち上げ、白紙の文書からファイルを作る。
 私は一つ大きく息を吸って、シイナが言っていた言葉を思い出す。
「この番組、誰が聞いてると思う?」
「一人に刺せなきゃ、誰にも刺せないよ」

 目を閉じる。パソコンの排気音が響く。
 私は闇中の脳内に、「R-MIX」の五〇五スタジオを思い浮かべた。
 ミキシングマシンの前にミヤモトがいる。ラジオの、「R-MIX」の命そのものである「音」を司るミキサー。求められた百の仕事に百で応える無口な彼は、職人と呼ぶに相応しい。
 その後ろにはシイナがいる。腕を組んで自分の台本を握っている。ピンと伸びた背筋とシワのない黒のパンツスーツが彼女の強かな生き様をそのまま表している。
 その横には私が座っている。ノートパソコンを広げてじっとブースを見つめる。
 ブースで生まれた音の信号は、電波送信機を伝って搬送波に乗る。その波は、一瞬で送信所の巨大な電波塔に飛んで、そこから街中に降り注ぐ。少しだけ時間を空けて、インターネットラジオ用のデジタル処理されたラジオ音声も光ファイバーを伝った。
 街には人が暮らしている。そのうちの何人かが、降り注ぐ波を拾うための「網」を持っている。
 今、音を待って開かれている「網」は、寂れた商店街の喫茶店に置かれた商用の受信機かもしれない。もしくは、電波塔より高いマンションの寝室に置かれた、富に溢れた男のアンティークラジオかもしれない。ボロアパートの四畳半に点在する壊れかけの防災ラジオかもしれない。孤独に戦う受験生の、イヤホンを繋いだ携帯機器かもしれない。
 あるいは、不幸と呼べるほどに頭を下げ続けるサラリーマンの営業車に付いたカーステレオかもしれない。
 信号待ちのその男は、額に伝う汗を拭いながら助手席との境のダイヤルに触れる。周波数を司る観覧車を回して、その網を振る。液晶の数字は、RAR-FMの「77.7MHz」を示した。
 ――この瞬間だ。
 長旅を終えた電波が再び音に姿を戻す時、車内には何が響くのだろうか。どんな音楽が相応しくて、どんな言葉が必要なのだろうか。この男にとって、ラジオは唯一の安らぎかもしれないし、一時の暇つぶしかもしれない。いずれにせよ、この男が二度ダイヤルに触れないとしたら、そのスピーカーからは何が流れているのだろう。
 私の脳内映像は放射状の電波を遡上して、ラジオ局のブースに戻った。
 静謐な箱の中には、たった一人の少女が座っている。
 ハルカは皺にまみれるほど読み込まれた台本を片手に、マイクの前で一つ大きな息をつく。
 ミヤモトが合図を出してジングルが流れる。彼女は一気にカフを上げる。姿勢を前のめりにして、口を開ける。
 ――ヘルツを彼女に合わせたら。
 その先に繋がる無数の小さな世界には、どんな音が響いているのだろう。
 私はただそれが知りたくて、独りの夜に台本を書き進めた。

 ♪♪♪

 翌日の放送日、私は寝不足の腫れぼったい顔で、いつもより一時間ほど早く五〇五スタジオにいた。
 早朝、シイナに見てもらいたいものがあると連絡したところ、彼女が快諾をしてくれたため、そのブツを持って早入りをした。
 まだ、ミヤモトはもちろんハルカの姿すらなく、シイナだけが一人で番組の最終確認を行っていた。
「やあ、少年」
「……こんにちは」
「とても『こんにちは』とは返しにくい顔をしているな。まるで何か憑いてるようだ」
 シイナは私を見つけると、マグカップを持ち上げて挨拶した。マグカップには黄色い髪の王子さまが描かれていて、その中身はきっといつも通りのブラックコーヒーだ。煎られたナッツのような香ばしい匂いが部屋中を満たしていた。
「それで、今日はってことでいいのかしら」
「……そんな仰々しいものじゃないんですけど」
 私は、彼女の向かいに座り、自分のリュックサックの口を開く。そして、局までの道中で二部印刷した台本案に手を掛けた。
 そこで、先々週の彼女とのやりとりが蘇る。初稿の台本案と「ボツ」いう短い返答。この人にまた否定されたら、私は二度と筆を握ることはないだろう。そう人に思わせるぐらいシイナの言葉と反応は重いものだった。
 それでも、「フクチ」という一人分の容器に内在するたくさんのうちの一人が、こうして台本を書き上げてしまった。例え、その私が今の私とは違う人間であったとしても、その遺志を果たしてやるのは一つの責務に感じた。
「……これです。よろしくお願いします」
 私はシイナに向けて不恰好な紙束を差し出す。
 彼女は、私の書いた「リメンバー・タイム」のコーナー原稿を受け取ると、その場ですぐにパラパラとページを捲った。冷房の息づかいだけが響くスタジオでは、彼女が指先で摘んだ紙の感触がこちらまで届くようだった。
 シイナの眉間を見つめる。彼女は、顔色を変えずにしばらく無言で文字を追う。
 やがて、私の脇腹を大粒の汗が伝ったころ、彼女は口を開いた。
「これは、時間に追われていたからなのかもしれないけど」
 彼女の視線は冷たいものだった。
「強調したいポイントだったり重要なフレーズは、ちゃんと太字か色付きにしておくこと。たださえ『R-MIX』は生放送なんだから、あの子がよりやりやすい環境を作ってあげなきゃ」
「……はい。すみません」
「謝らなくていいわよ。それと、固有名詞の多様はなるべく避けることね。あくまでこの番組はマス向けのコンセプトと時間枠でやってるから、どれだけ中身がマニアックであったとしても、外面は体裁を守るのがせめてもの礼儀よ」
「はい」
 当然ながら、朱書き塗れになった初稿の台本を見るより、面と向かってダメ出しを食らう方がずっと応えた。彼女の口から生まれる指摘はいちいちごもっともで、その一節一節を飲み込むたび、私の喉の奥は熱くなった。
 心を取り囲む薄いガラスの壁を自ら晒して、そこに何個もの石が投げ込まれるような感覚。それは、ほとんど初めての痛みであって、ただ不快というわけではなかった。
 ひとしきりチェックが終わると、彼女はその台本を自分の革鞄にしまった。
「今日の放送終わってから、また添削したデータ送るわね」
「……はい」
 私はその声を聞いて、また肩を落とす。昨夜、私を強引に動かしたあの変なエネルギーは、やはり徒労そのものだった。そう認識すると、今の自分が惨めに思えて仕方なかった。
 シイナは空になったマグカップを持って立ち上がる。コツコツと音を立ててスタジオの出口まで行くと、私の方を振り返った。
「じゃあそれ、に使うからちゃんと直してね」
「えっ」
 私は思わず、間の抜けた声で聞き返した。
「よろしくね」
 彼女は私の言葉を聞く間もなく部屋を出て行った。
 私は一人きりになったスタジオで、机に突っ伏す。
 そして、彼女に言われたことを頭の中で反芻しながら、自分の書いた文章を読み返す。しかし、ほとんど寝ていない私の脳は限界を迎えていて、読み返せば読み返すほど、それが自分の書いたものだと信じられない気持ちになっていった。睡魔はいよいよ、瞼の裏にまで侵入してくる。私は、そのまま意識を失った。

 夢を見た。
 暗い部屋の寝台で、僕は毛布に包まりながら小さく震えている。
 部屋のどこかに置かれた卓上ラジオからこもった音が出ていて、僕はそれに耳を傾けている。
 ラジオからは、誰かが喋っている音が聞こえてくる。聞き覚えのある意気軒昂な声色だ。
 でも、何を言っているのかよく分からない。ただ、その橙色の声に強く惹かれて、体の内まで染められそうになるのを必死に毛布で守っている。
 ラジオから流れる音楽が、だんだんと大きくなる。まるで、僕を責めるように鳴る。
 僕はラジオの電源を切る。それでも、音楽は止まらない。
 僕はラジオを投げ捨てる。ラジオが床に落ちて、部品の砕け散る衝撃が伝わる。それでも、音楽は鳴り続ける。
 やがて、ラジオは終わりを告げた。それは、単に放送の終幕を意味するのではなくて、そのラジオ番組の終わりを、果ては世界の終わりを意味しているようだ。
「ねぇ」
 また声がする。同じ声だ。やめてくれ。
「ねぇって!」

 ドンッと背中に衝撃が走る。驚いて目を開けた。
「うわっ」
 蛍光に満ちる視界の真ん中には、ハルカの影があった。
「人の顔を見るなり『うわっ』って何よ」
 彼女は唇を尖らせてた。
「貴方、なんだかな顔してたから起こしたけど、起きたところで辛そうな顔してるわ。人相の問題だったかしら」
 私は体を起こすと、全身に嫌な寝汗をかいているのに気づいた。無理な姿勢で寝ていたからか関節も痛んでおり、最悪のコンディションは続いていた。
「……いや、ありがとう」
 私が言うと、ハルカは驚いたように目を丸くしてから、「どういたしまして」と言った。
 スタジオの時計を見ると、二つの針はほとんど真上に向いていた。シイナとミヤモトの姿はまだない。
 私が水を飲んでタオルで汗を拭うと、ハルカが「ところでさ」と口を開いた。
「これ、貴方が書いた台本?」
 彼女の手には、二部刷った台本の片割れが握られていた。
「……シイナさんのじゃないかな」
「あの人の台本とは書式も文体も違わない?」
 ハルカは言った。
「……まぁ」
 私は二値論理のどちらとも取れないような反応をして、大きく欠伸を吐いた。彼女はそれを肯定と受け取ったようだったが、特にそれ以上は追及してこなかった。
「じゃ、作家さんはいないみたいだし、読んじゃおうかな」
「え」
 ハルカは私の返事を待たずに、A4用紙の紙束を捲り始めた。私はそれを止める気すら起きなかった。身体的不調に因る諦念と、曲がりなりにもがシイナに案として採用されたという事実が、それを助長させた。
 私はただ、台本の上を這うように上下する彼女の目を見ていた。
 ハルカはシイナとは対極に、表情をころころ変えてながら食い入るように読む。そのさまは、キャベツにありついた青虫にも似ていた。
 やがて、ハルカは原稿を私の方に向け、鼻を鳴らした。
「うん。これ、わかりにくい」
 彼女は、満足ような表情でそれを貶した。
 私が「そうですか」と言おうとすると、彼女は顔を変えて「でも」と言った。
「これ、面白い」
 彼女は、不服そうな表情で褒めた。
 私は面を食らってしまい、なるべく興味なさげな様子で応えた。
「これはシイナさんも読んだの?」
「……さっき」
「採用するって?」
「するらしい」
 そう言うと、ハルカはまた誇らしげな顔をして、今度は「ふふん」と笑った。
「じゃあ、これを使うのは……」
 ハルカが何か宙にぽつりと吐いて言っていた。AD生活も五か月経つと、彼女の頭に沸いた思考や閃きが、その内から漏れ出る様子も見慣れたものだった。
 私はまた、波のように強くなる微睡みに飲み込まれていく。
 五官が侵食されて機能がだんだん弱くなる。
 薄れていく意識の中で、またゴウゴウと息を吐く冷房の音が際立って聞こえた。

 ♪♪♪
 
 その日の放送中は、睡魔という靄が頭の中を覆っていた。私の意識はうつらううつらと漂いながら、ここ四か月でプログラミングされている指示をハキリアリのように実行した。その中であっても、ハルカの話す言葉だけは、はっきりと耳に入ってきた。
 ここ最近の彼女は、何か差し迫った雰囲気を持っていた。その空気が、スポンサーに打ち切りを持ち掛けられた危機感による焦燥なのか、あるいは、フルタからの叱責に対する反骨なのかは私にはわからなかった。しかし、彼女はいつもより少し早口で、どこか熱っぽく語っていた。普段は必要最低限の伝達以外、ほとんど指示を送らないシイナが「抑えて」とジェスチャーをするほどだった。ハルカの内にある情熱の発露に服を着せる。そんな手振りだった。
 やがて番組が終わり、ハルカがブースから戻ると、彼女は無言のままソファーに倒れこんで天井を見上げた。
「……疲れた」
 彼女は独りごちた。
「どうしたの? らしくなかったわね」
 シイナがソファーの後ろから声を掛けると、ハルカは小さく「んん」と声を出した。
「大丈夫。多分」
「……とてもそうは思えないわ」
「気のせいじゃない?」
「気のせいねぇ……」
 シイナはゆっくと手を伸ばして、ハルカの両頬に添えた。そのまま瞳の奥を覗き込むように見つめる。ハルカはそれを拒むこともなく、されるがままにしていた。その黒い瞳の中には、反射したシイナの不安そうな顔だけが浮かんでいた。
 シイナはしばらく見つめた後、「まぁいいわ」と手を離した。そして、ソファーを回って対面の椅子に座る。彼女の手には今日の台本とは違う冊子が丸まっていた。
「二人とも、スペシャルウィークのことだけど」
「いつか決まったの?」
「えぇ。今年も、八月の最終週。三週間後ね」
「……そっか」
 ハルカは先の放送中と同じ、焦りと物憂いを混ぜたような顔をした。そのまま腕を組んで思考を巡らせている。
 嫌な間の中で、私が「じゃあ」と口を開くと、二人の目線が集まる。
「その時の番組聴取率で、十月再編を乗り切れるかどうかが決まるってことですかね」
「まぁ、そうね。もちろんそれが全てなわけじゃないけど」
 シイナは丸まった紙を机の上に置く。皺のついた紙は机の上でも蒲鉾みたいに湾曲を見せている。
「それで、スペシャルウィークの内容だけど……」
 彼女はそう言うと、机の下から一畳ほどはあるホワイトボードを取り出して見せた。
「……こんなものあったんですね」
「ミヤモトくんを捕まえて運び込んだわ。少年が気持ちよさそうに寝ている間にね」
 彼女は得意気に言ったので、私はバツの悪そうな顔をするしかなかった。
 次に、彼女はマグネットの付着したマーカーペンで文字を書き始めた。
「まず、メインは『タテヤマ』のライブね」
 私は思わず「え」と声を上げる。
「あの人、来るんですか」
「あら、説得に成功したって聞いたけど」
 シイナはとつおいつの思案を巡らせているハルカに目をやる。その線を追ってハルカを見ると、腕を固く組んだままで似合わない真面目な顔になっていた。
「来るよ」
 彼女は短く言った。
「来る。アイツは私と同じだから」
 確信めいた響きを持った声音だった。

 先週、ハルカと行ったスポーツバーでのやりとりを思い出す。
 汚い言葉をこれでもかと並べるタテヤマと、臆せずにそれを挑発するハルカの姿が昨日のことのように浮かんでくる。
 ハルカが言うように、彼の心に灯った煙草の灰ほどの小さな火種を、僅かに揺らした手ごたえはあった。しかし、李徴と見紛うプライドの塊が、若輩者のナビする地方のラジオ番組に易々と赴く姿も想像に難しい。兄に負け、一度ステージから降りた彼がその階段をもう一度上る。その先でスポットライトが照らすのは、復活したスターの勇姿か、落ちぶれた時代遅れの元ロックンローラーの醜態か。どちらにせよ、片道切符の選択だった。
 それでも、彼女は「来る」と確信をもって言った。それは、バーで彼女が言ったように、テレビに、インターネットメディアに負けた「ラジオ」に心酔する彼女なりの共感から来ているのだと思った。

「だから、タテヤマを軸に纏わるテーマで他のコーナーを固めていこうと思う」
「うん。わかった」
 かつてのロックスターに番組の命運を賭けるかたちでスペシャルウィークの予定が決まった。
「ところで、少年」
 シイナが赤のマーカーペンを私に向ける。
「来週も、課題を出します」
 どう転んだところで、私にとって不利展開にしかならない入りだった。
「……学校の課題で精一杯です」
「レギュラーコーナーを一つ……そうね。『ライブ・リクエスト』の台本でも書いてもらおうかしら」
「え」
「っていうのも、今日書いてきてくれた『リメンバー・タイム』以外のコーナーは、どれも即時性が高いから、事前に準備をすることが難しいでしょ? 『ライブ・リクエスト』と『マイ・プレゼン』はリスナーさんのメールや通話を使うし、『ロック・ウィークエンダー』ではその週の時事ネタを扱うし」
 私の反論も戸惑いもないものとして、話は進む。
「だから、その練習」
「……使うメールの選別は?」
「勿論、君の裁量」
「……もし書き上げられなかったら?」
「書き上げられるわ」
「そのコーナー分の時間、フクチの一人語りやってもいいよ」
 私の可愛らしい反骨心は、シイナの屈強な芯の太さと、ハルカの阿呆な横槍で無惨にも散っていった。
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