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1章:最悪の旅立ち
思い出の値打ち 04
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まさかの査定額を聞いて、アイルは思わず聞き返してしまう。
すると、少女は暗がりの中から顔を上げて、初めてアイルにその表情を見せた。
やはり、アイルよりも一つか二つ幼いくらいの年齢のようで、あどけない顔立ちをしている。しかし、同時にどこか大人びた雰囲気も感じさせ、無造作に伸びた前髪の隙間から覗く、琥珀色の猫目が印象的だ。
そして、彼女はもう一度、今度はハッキリとした声で言った。
「銀貨二十枚で買い取る。これ以上は、交渉されても絶対に上がらない」
「いや、値段が気に入らなかったわけじゃなくて……」
そうではなく、あまりにも買い取りが高すぎるのではないかと感じたのだ。
確かに普通と比べても高価な服だと思うが、それでも金糸や宝石を使っているわけでもないのに、銀貨で二十枚というのは多すぎではないだろうか、と。
本で得た知識だが、アイルも巷の貨幣価値くらいは知っている。
聖王国はもちろんのこと、この世界でもっとも信頼性が高いとされているのが銀である。
銀貨が二十枚あれば、聖王国の一般的な平民がひと月は余裕で暮らせるはずだ。
少なくとも、アイルが読んだ本にはそのようなことが書かれていた。知識が古い可能性はあるが、だとしても、そこまで大きく貨幣価値が変動するとは思えない。
やはり、額が間違っているのでは……。
疑問に思って、本当にその査定額で合っているのか訊ねてみると、少女はあっさりと、その理由を教えてくれた。
「……服自体は王都の貴族が着るような普通の代物だけど、仕立てがいいから。それに、あなたの思い出が詰まっているみたいだし」
「ぼくの思い出?」
すると、少女は査定し終えた服を少しだけ裏返して、彼に見せてくる。
「糸のほつれ方とか、生地の傷み具合から考えて、あなたは剣を振ってたんだと思った。それも毎日欠かさず。だから、脇のところの傷み進んでいる。それから……机に向かってずっと何か書いてもいたんだね。だから、肘のところの生地も擦れてる」
少女の言葉の詳細さに、アイルは驚嘆する。
自分が着ていた服の一着から、そこまで色々と分かるものなのか……と。
「……だから、私の査定だとこれだけの額になる。納得できない?」
「ううん、全然。むしろこんなに高い額でいいのかな、って思って」
「……他の店なら銀貨五枚前後だろうけど、私はこれを二十枚で買ってもいいって思ったから、構わない。私は、この服よりも、この服に込められた思い出を買いたい」
それを聞いて、アイルは安堵したように息を吐くと、改めて少女に向き直り、礼を言う。
服の思い出を買う――というのは、よく分からないが、少女がそれで満足しているなら、とやかく何も言うことはないだろう。憂いなく、その査定に了承した。
「ありがとう。じゃあ、その額でお願いします」
「ん。……ちょっと待ってて」
少女はアイルから受け取った服を大事そうにカウンター下へとしまうと、袋から銀貨を二十枚、一枚ずつ数えながら取り出して、アイルの前に並べていく。
それをアイルが受け取ると、少女が尋ねてくる。
「……他に、売りたいものはある?」
「売りたいものはないけど、買いたいものはあるかな。この服も返さないといけないし、新しい服が一着欲しいなって」
「分かった。じゃあ、その辺にあるやつから好きなのを選んで。値段は一律、銅貨三枚」
言って、少女は硬貨の袋もカウンターの下に仕舞い直すと、再び奥の暗がりに引っ込む。そして、途中だった針仕事を再開させる。
買いたい服が決まったら、そのときにまた話しかけろということなのだろう。
「好きなの選べって言われても、あんた……。この店、見るからに古い服しか置いてないんだけど?」
言葉通りの店内を見回したメリスが、呆れたように少女に声を言うと、彼女はその指摘を否定するでもなく、手元に視線を落としたまま答える。
「モラ」
「何?」
「……私の名前。“あんた”じゃない、覚えておいて」
作業に目を向けたまま、淡々と言ってくる少女――モラを見て、メリスはやれやれと肩をすくめる。
結局、古着だろうと何だろうと、ここで買わなければ、着ていく服がないアイルは外に出られない。まさか裸で街を歩かせるわけにもいかないことくらいは、さすがにメリスも分かっているのだ。
まだ何か言い足りない様子だったが、彼女は諦めたようにカウンターから降りてアイルに向き直る。
「はいはい、分かったわよ。……じゃ、ちゃっちゃと服を選んじゃいましょっか」
「そうだね」
ややあって、アイル達は並べられている服を見ながら品定めを始める。
見たところ、新品な服は一着も置かれていないので、アイルはせめて少しでも見栄えがよいものを探そうとするわけだが……。
「これなんかどう? ほら、胸元に赤い花の刺繍が入ってる。結構可愛くないかしら」
案の定、メリスが、アイルとしては遠慮したいデザインの服ばかり勧めてくる。
「メリスが着るなら似合うと思うけど……一応、ぼくが着る服だよね?」
そんな彼女に苦笑しながら言葉を返して、それ以上に変な服を押し切られる前に、適当なものでいいから早く購入してしまおう考えていると――、
「この服……」
ふと、アイルは畳まれた服の積まれた棚から気になる服を見つける。
早速手に取ってみると、赤を基調にした折襟に対し、黒の半丈服筒という、聖王国ではあまり見ない組み合わせだった。だが、サイズ的にも丁度良さそうに見えるし、デザイン的にも悪くはなさそうに思える。何より、旅をするには動きやすそうだ。
それに、少しだけ気になったのは、この服がアイルが幼いときから憧れていた英雄譚に出てくる英雄の服装に、似ていたからだ。
――英雄、“無血の”アンヴィシャス。
英雄譚の挿絵で、彼もこんな感じの服を着ていて、剣を振って戦う。行く先々で助力を求められ、その度に困っている人を助けていく。たくさんの人達から必要とされる、その価値を認められる。まさにアイルが目指す英雄像の一つだ。
「へえ、なかなかいいじゃない? 色なんかもわたしとおそろいっぽくて気に入ったし。それにしたら?」
「うん、これにする」
アイルは即決する。元々、そこまで迷うほど選択肢あるわけではないのだ。
ついでに着合わせる襟飾も選んで、カウンターに向かう。
いつの間にか作業の手を止めていたモラが、興味深そうな顔でこちらを見ていた。
「……それが気に入った?」
「うん。なんだか、ずっと前から欲しかったものを見つけた気分だよ」
「……そう。じゃあ、銅貨三枚」
早速、銀貨を一枚使って支払いを終わらせてから、余剰分を銅貨で受け取って、メリスに「覗かないで」と牽制しつつ、新しい服を手に仕切りへと向かう。
ふと、モラがいるカウンターを振り返ってみた。
何か予感があったわけでもないが、なんとなく、少し気になったのだ。
そのとき彼女は、どこか懐かしむような顔をしていた――。
すると、少女は暗がりの中から顔を上げて、初めてアイルにその表情を見せた。
やはり、アイルよりも一つか二つ幼いくらいの年齢のようで、あどけない顔立ちをしている。しかし、同時にどこか大人びた雰囲気も感じさせ、無造作に伸びた前髪の隙間から覗く、琥珀色の猫目が印象的だ。
そして、彼女はもう一度、今度はハッキリとした声で言った。
「銀貨二十枚で買い取る。これ以上は、交渉されても絶対に上がらない」
「いや、値段が気に入らなかったわけじゃなくて……」
そうではなく、あまりにも買い取りが高すぎるのではないかと感じたのだ。
確かに普通と比べても高価な服だと思うが、それでも金糸や宝石を使っているわけでもないのに、銀貨で二十枚というのは多すぎではないだろうか、と。
本で得た知識だが、アイルも巷の貨幣価値くらいは知っている。
聖王国はもちろんのこと、この世界でもっとも信頼性が高いとされているのが銀である。
銀貨が二十枚あれば、聖王国の一般的な平民がひと月は余裕で暮らせるはずだ。
少なくとも、アイルが読んだ本にはそのようなことが書かれていた。知識が古い可能性はあるが、だとしても、そこまで大きく貨幣価値が変動するとは思えない。
やはり、額が間違っているのでは……。
疑問に思って、本当にその査定額で合っているのか訊ねてみると、少女はあっさりと、その理由を教えてくれた。
「……服自体は王都の貴族が着るような普通の代物だけど、仕立てがいいから。それに、あなたの思い出が詰まっているみたいだし」
「ぼくの思い出?」
すると、少女は査定し終えた服を少しだけ裏返して、彼に見せてくる。
「糸のほつれ方とか、生地の傷み具合から考えて、あなたは剣を振ってたんだと思った。それも毎日欠かさず。だから、脇のところの傷み進んでいる。それから……机に向かってずっと何か書いてもいたんだね。だから、肘のところの生地も擦れてる」
少女の言葉の詳細さに、アイルは驚嘆する。
自分が着ていた服の一着から、そこまで色々と分かるものなのか……と。
「……だから、私の査定だとこれだけの額になる。納得できない?」
「ううん、全然。むしろこんなに高い額でいいのかな、って思って」
「……他の店なら銀貨五枚前後だろうけど、私はこれを二十枚で買ってもいいって思ったから、構わない。私は、この服よりも、この服に込められた思い出を買いたい」
それを聞いて、アイルは安堵したように息を吐くと、改めて少女に向き直り、礼を言う。
服の思い出を買う――というのは、よく分からないが、少女がそれで満足しているなら、とやかく何も言うことはないだろう。憂いなく、その査定に了承した。
「ありがとう。じゃあ、その額でお願いします」
「ん。……ちょっと待ってて」
少女はアイルから受け取った服を大事そうにカウンター下へとしまうと、袋から銀貨を二十枚、一枚ずつ数えながら取り出して、アイルの前に並べていく。
それをアイルが受け取ると、少女が尋ねてくる。
「……他に、売りたいものはある?」
「売りたいものはないけど、買いたいものはあるかな。この服も返さないといけないし、新しい服が一着欲しいなって」
「分かった。じゃあ、その辺にあるやつから好きなのを選んで。値段は一律、銅貨三枚」
言って、少女は硬貨の袋もカウンターの下に仕舞い直すと、再び奥の暗がりに引っ込む。そして、途中だった針仕事を再開させる。
買いたい服が決まったら、そのときにまた話しかけろということなのだろう。
「好きなの選べって言われても、あんた……。この店、見るからに古い服しか置いてないんだけど?」
言葉通りの店内を見回したメリスが、呆れたように少女に声を言うと、彼女はその指摘を否定するでもなく、手元に視線を落としたまま答える。
「モラ」
「何?」
「……私の名前。“あんた”じゃない、覚えておいて」
作業に目を向けたまま、淡々と言ってくる少女――モラを見て、メリスはやれやれと肩をすくめる。
結局、古着だろうと何だろうと、ここで買わなければ、着ていく服がないアイルは外に出られない。まさか裸で街を歩かせるわけにもいかないことくらいは、さすがにメリスも分かっているのだ。
まだ何か言い足りない様子だったが、彼女は諦めたようにカウンターから降りてアイルに向き直る。
「はいはい、分かったわよ。……じゃ、ちゃっちゃと服を選んじゃいましょっか」
「そうだね」
ややあって、アイル達は並べられている服を見ながら品定めを始める。
見たところ、新品な服は一着も置かれていないので、アイルはせめて少しでも見栄えがよいものを探そうとするわけだが……。
「これなんかどう? ほら、胸元に赤い花の刺繍が入ってる。結構可愛くないかしら」
案の定、メリスが、アイルとしては遠慮したいデザインの服ばかり勧めてくる。
「メリスが着るなら似合うと思うけど……一応、ぼくが着る服だよね?」
そんな彼女に苦笑しながら言葉を返して、それ以上に変な服を押し切られる前に、適当なものでいいから早く購入してしまおう考えていると――、
「この服……」
ふと、アイルは畳まれた服の積まれた棚から気になる服を見つける。
早速手に取ってみると、赤を基調にした折襟に対し、黒の半丈服筒という、聖王国ではあまり見ない組み合わせだった。だが、サイズ的にも丁度良さそうに見えるし、デザイン的にも悪くはなさそうに思える。何より、旅をするには動きやすそうだ。
それに、少しだけ気になったのは、この服がアイルが幼いときから憧れていた英雄譚に出てくる英雄の服装に、似ていたからだ。
――英雄、“無血の”アンヴィシャス。
英雄譚の挿絵で、彼もこんな感じの服を着ていて、剣を振って戦う。行く先々で助力を求められ、その度に困っている人を助けていく。たくさんの人達から必要とされる、その価値を認められる。まさにアイルが目指す英雄像の一つだ。
「へえ、なかなかいいじゃない? 色なんかもわたしとおそろいっぽくて気に入ったし。それにしたら?」
「うん、これにする」
アイルは即決する。元々、そこまで迷うほど選択肢あるわけではないのだ。
ついでに着合わせる襟飾も選んで、カウンターに向かう。
いつの間にか作業の手を止めていたモラが、興味深そうな顔でこちらを見ていた。
「……それが気に入った?」
「うん。なんだか、ずっと前から欲しかったものを見つけた気分だよ」
「……そう。じゃあ、銅貨三枚」
早速、銀貨を一枚使って支払いを終わらせてから、余剰分を銅貨で受け取って、メリスに「覗かないで」と牽制しつつ、新しい服を手に仕切りへと向かう。
ふと、モラがいるカウンターを振り返ってみた。
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