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コントな文学『四国のメッシと呼ばれた男』

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学生時代は野球部に所属していた俺にとって、人生初のフットサルの試合が始まろうとしていた。


対戦相手は高校時代に四国のメッシとまで呼ばれた男が率いるチームだ。


だがウチのチームも強力なメンバーが揃っている。


かつて岡山のイニエスタと呼ばれた男と、徳島のペレと呼ばれた男がいるのだ。


そしてメッシならウチにも、丸の内のメッシと国分寺のメッシと呼ばれた男がいる。


どうやら今日は番町1丁目のマラドーナと番町2丁目のマラドーナはお休みらしい。


ちなみに番町3~5丁目のマラドーナは相手チームに所属している。


これは余談だが、番町1丁目のマラドーナと番町4丁目のマラドーナは共演NGなのだ。


というのも現代のクレオパトラと呼ばれた美女が番町4丁目のマラドーナの奥さんで、番町1丁目のマラドーナの元カノだからお互いに遠慮してるらしい。





《相手チームのスターティングメンバー》
・四国のメッシ
・松山のクリスティアーノ・ロナウド
・番町3丁目のマラドーナ
・番町4丁目のマラドーナ
・番町5丁目のマラドーナ

《控えメンバー》
・広島のジョニー・デップ
・沖縄のディカプリオ
・浪速のモーツァルト
・潔癖症のレディ・ガガ
・九九が苦手な諸葛孔明
・事件を解決できない古畑任三郎


相手チームにもサッカー未経験者がいて安心した。


《我がチームのスターティングメンバー》
・岡山のイニエスタ
・徳島のペレ
・丸の内のメッシ
・国分寺のメッシ
・みちのくのダルビッシュ

《控えメンバー》
・ギターが弾けない布袋寅泰
・無口な松岡修造
・虚弱体質の室伏広治
・ドМの吉永小百合
・オールバックの芦田愛菜


かつて、みちのくのダルビッシュと呼ばれた男のフットサルデビュー戦、キックオフ!



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