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弟子と魔獣と時々バカ師匠
塊の目覚めと飼育員と美味しそうな弟子
しおりを挟む担当魔獣のコードラの檻に着く前に
答えを出そうとしていた。
「(禍々しいっていう感じはなかった。とにかく甘い。もし無害な魔獣が居たらどうなっていたのか?)」
後ろからミーヤの声が聞こえた。
ミーヤ「おいおい弟子。通り過ぎてるぞ」
考え事していたために檻の前を
通り過ぎていた。
「あっ!すいません!」
ミーヤ「それより起きたよ!予想くっそ外れたわ」
と笑いながら檻を開ける。
「予想だったんですね」
ミーヤ「まぁ~たまには外れるさ~」
っとさらに奥に進む。
「(まさか?甘い匂いに釣られて?まさかな・・・)」
ミーヤ「やぁ~おはよう!」
コードラ「ぐぎゃぉぉぉ」
最初見てた塊より一回り大きく
キツネの見た目にそっくりで
しかも目がくりくり。
毛がふわっふわっなのか
毛で大きく見える
ミーヤ「新しく入った弟子だよ?よろしくしてあげて?」
ミーヤはコードラを抱っこする
ふわっふわっすぎてミーヤの顔が
ニヤニヤすぎて若干キモイ・・・
「あっコードラよろしく。・・・えっ?」
っと抱っこしようとすると
手を咬まれた。
しかも鋭いため貫通してる。
ミーヤ「あらら。ダメだよ?手を出しちゃ~すぐに咬むんだから」
「はい」
ミーヤはコードラを撫でると
手を咬むのを辞める
ミーヤ「この子はよく味見をするからちゃんとした手順でしないとすぐに咬む」
説明しながらミーヤは歯を見せる
「あれ?傷がない?」
ミーヤ「咬まれると貫通するけど唾液成分に再生能力をあげる成分が含まれててすぐに塞がるんだ~」
「なるほど(興味深い)」
ミーヤ「とりあえず仲良くなる手順を教えるね?」
そう言いつつコードラを下に置く
ミーヤ「上向きで寝っ転がって?」
「えっ?寝っ転がる?えっ?」
ミーヤ「コードラに匂いを覚えてもらうの!敵じゃないってことをね」
ミーヤの真剣な声にさっと寝っ転がる。
「これでいいでしょうか?」
ミーヤ「うん。コードラ逝っといで」
漢字がおかしいぞ?
コードラは近づいて匂いを嗅ぐ
スンスンっと微かに聞こえる
ミーヤ「匂いを覚えることで敵を見分けたりできるけど今はほとんど消えかかってるんだ。今はコードラ達にとって平和だから」
ミーヤは腕を組みながら話す。
コードラは納得したのか
ミーヤの元に戻る
「もう終わりですか?」
ミーヤ「終わったみたいだよ?触ってごらん?」
「えっと・・・よろしくね?」
コードラは嬉しそうに鳴く。
ミーヤ「にししっ。珍しく鳴くね?弟子君の匂いはそんなにいい匂いなのかな?」
ミーヤは妖艶に笑う
「(・・・きもっ)なかなか鳴かないんですか?」
ミーヤ「そうだね~頻繁には鳴かないよ?」
ミーヤはコードラを撫でる
「(もしかしてあの甘い匂いでなっているのか?今後のために契約しとくか)」
考えつつコードラを撫でる。
にしてすごく鳴くから煩いぐらい
ミーヤ「ねぇ?可愛いでしょ?あまり撫でると負担かかるからここまで!」
「コードラありがとう。」
2人は檻から出る。
ミーヤ「僕も匂い嗅いでいい?」
「えっそれはちょっと・・・ははっ」
流石にきもい・・・
にしても甘い匂いは魔獣の・・・
ミーヤ「ちぇ。」
2人は餌の準備にとりかかる。
「(さて。夜にどう忍び込もうか・・・コードラが必要だ)」
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