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弟子と魔獣と時々バカ師匠
静けさと弟子
しおりを挟む街を出て10分歩いただろうか
何モノの気配すらない
「なんだ?」
辺りを見渡しても何もない
「・・・気持ち悪い」
暗闇はある!
街を見ると灯りはある
「何が起きてる?」
パチンと指を鳴らしルルを呼ぶ
ルル「(シュジン)」
「何か匂うか?」
ルルは「影」に匂いを辿るために
ルルは集中する。
「影」を感知するまで1分
だが今回は違うようだ。
「どうだ?」
ルル「(ナニモイナイ)」
「おかしい」
ルル「(アトガアッタ)」
「近くか?」
ルル「(チカイ)」
「行こう!」
ルルを先頭に暗闇を進む。
2~3分で着いた。
ルル「(ココ)」
「ここ?う~ん・・・痕(あと)すら無いよ?」
ルル「(マチガイナイ。ココダ)」
「ルルが言うなら間違いはないんだけど・・・」
辺りを見回すが何もない!
「影」すら見当たらない。
「・・・誰か消したかそれとも?」
ルル「(ツカレタ。カエル)」
すっとルルは消える。
ルルの感知を使うとルルは形を
成せなくなる。
「ありがとう・・・にしても何もないぞ?」
本当に何も無く暗闇が揺らいでる。
「これじゃ師匠にドヤされる!うん?」
急に「影」の匂いが出てきた。
「なんだ?この匂いは?」
「影」の匂いは吐きまではいかないが
顔をしかめる程・・・
「甘い?・・・「影」の匂いか?」
甘い匂いが充満しだした。
「ありえない。こんな匂いは嗅いだことがない。」
パチンっと指を鳴らし手に鞭を持ち
ゆっくりと進む。
「・・・。」
目をつむり集中する。
「(気配があればいいが。)」
匂いがあるだけで気配がない。
悩まされるだけなのか?
それとも?
「チッ・・・仕方ない。このままでは埒(らち)が明かない」
ひとまず街に帰ることにした。
気配がないのはどう出ればいいか
分からないし危険すぎる
「(師匠に怒られるじゃん)」
怒られるっと考えて猛スピードで
街に駆け出す。
「(にしてもあんな匂いは始めてだ。報告しないと・・・はぁ)」
駆け出した時は朝方だった。
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