毎秒告白したい溺愛王子と、悪女になりたくないエイミーの激おこツッコミ劇場

ゆきぶた

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新学期スタート2

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 私、やっぱり相談って大切だと思うのよね。

「と、言うわけでユリア様に相談です!!」
「どう言うわけかわからないわよ、エイミーちゃん?」
「だってクラスメイトの事見ましたよね?ありえないと想いません?」
「エイミーちゃん……私が殿下側にいたのみたわよね」

 確かにいたような気がするけど……!?
 それよりも今は相談のが大事なのよ!!

「ユリア様は私の味方だとして、相談します!」
「あらあら、私はつっこまないわよ~」
「誰もツッコミ入れてなんていってませんけど!?」

 これ以上ユリア様の空気に飲まれるわけにはいかないの。
 だからここからは、スピーディに話し合いをしないといけないわよね!

「実は私、彼氏を作ることに決めたんです」
「まぁ~!ついに殿下の事を認める気になったのね~」
「ななな、何でそこで殿下!!?」

 どう考えても、今の話に殿下の要素なんてこれっぱちもなかったじゃない!
 それなのに殿下の名前がすぐに出てくると言う事は、私の周りには彼氏になりそうな相手が殿下しかいないからだわ……。

「あら、違うの?」
「全然全くこれっぽっちも殿下は関係ありません!まだお相手は見つかってないですけど、私は彼氏を作って殿下に諦めて貰うつもりなんです」
「あらあら、まさかその手があったなんて全く思いつかなかったわ。でもその様子だとエイミーちゃんの案じゃないのね?」

 ユリア様にならフィア様に教えてもらった事、たぶん伝えてもいいわよね……?

「実はフィア様に助言を頂きました」
「あらまあ、フィーリア様に?いつのまにそんなふうに呼べるぐらい仲良くなったのかしらぁ~、もちろん話してくれるわよね?私達の仲だもの」

 し、しまったーー!!
 ユリア様にはまだフィア様と共闘仲間だと伝えていなかったわ……!でもフィア様に好きな人がいる事を伝えるわけにはいかないし、どうしたら……そ、そうだわ!私達には殿下に対する共通点があるじゃない!!

「え、えーっと……入学式の日に偶然会いまして、殿下を嫌がっているもの同士で息があったものですから……その、なんか気に入られちゃいまして」
「エイミーちゃん、そんな目を逸らしながら言われても説得力がないわよ?」

 ギ、ギクウッ!!?

「そ、ソンナコト……アリマセンヨ?」

 こ、これ以上詮索されたらボロがでるわ!!
 お願い、あまり聞いて来ないで!?

「きっとエイミーちゃんの事だから、フィーリア様に脅されてるのね」
「なんでそうなるの!?」
 
 このままだとフィア様にあらぬ疑いがかかってしまうわ!!
 それだけでも避けないと……!

「ち、違うんです!フィア様は殿下に付き纏われる私が可哀想だと、親切にしてくださったんです!それに好きな人を見つけるためのパーティーまで開いてくれるような、素敵な人なんです!」
「まあ、パーティーを?まさかエイミーちゃんのためにそこまでしてくれるなんて……フィーリア様とはもしかすると話が会うかもしれないわぁ!」

 何の!?
 いやいや、でもこう言うパターンの場合はきっと知らない方がいい事に違いないわ、だってユリア様だもの……。

「それでですね、その事を殿下になんと伝えれば効果的かと思いまして、これが私の相談!だったわけですよ!!」
「成る程、そういうことなのねぇ~。私、殿下が発狂するに100賭けるわ!!」
「誰も賭け事の話はしてませんけど!!!?」
「でも、絶対に発狂する。そう思っておいた方がいいと思うわよ~?」

 そう言われて想像して見たら、殿下が無理矢理襲ってくる可能性がある事を思い出してしまう。
 でも勝負の内容には彼氏を作ってはいけません。って言うのはなかったもの!それぐらいしても良いはずだわ!!

「だから伝えるなら無駄な事を省いて、エイミーちゃんの本心を言った方がいいわよ~」
「本心……?殿下に付き纏われたくないとか?」
「それだけじゃだめよ~。そうね、殿下との事を真面目に考えたいので、彼氏作ってみてます。なんてどうかしら?」

 いやいや、無駄な事を省いた本心???とは、一体どこにいってしまったの!?

「とにかく、エイミーちゃんの思いを殿下に伝えれば、殿下もちゃんと考えてくれるはずよ?あの人はアホみたいな事してるけど、馬鹿なわけじゃないもの……」
「本当にそうですかね……?」
「フフフ、エイミーちゃん。恋は駆け引きよ?私なんて婚約者といつも駆け引きしているわよ」
「え!?いつも婚約者を放って私のところにくるユリア様のは、ただの放置ではないのですか?」
「そうとも言うかもしれないわぁ~」

 駄目じゃないですか!!?もう、ユリア様の婚約者様がいつも可哀想なんですけど!!
 それなのに、ベタ惚れでラブラブなんだから羨ましいわ。
 私にもそう言う相手、出来るのかしら……?

「ところでエイミーちゃん、そのパーティーって私が行ってもいいのかしら?」
「だ、だめですよ!!きっと出会い目的の人ばかりなんですから、ユリア様は絶対に駄目です!!!」

 今度こそ、婚約者様が泣いちゃうわよ!!?

「あらそうなの、残念だわ~、私もフィーリア様と話してみたかったのに……」
「それなら学校でいつでも会えると思いますよ?多分……」

 フィア様のことだから、また殿下に嫌がらせをするため私の前にも必ず現れるはずだわ!
 そのときにユリア様が一緒にいるかは別の話だけど……。

「そうかしら、それは楽しみだわぁ~!」
「その前に私はもう、殿下に会うのか嫌すぎて死にそうですよ!!」
「フフフ……、エイミーちゃん楽しい報告まってるわよぉ~?」

 そう言うユリア様の笑顔は相変わらず嘘くさいのですけど!?
 でも私はそんな事気にしていられませんから……なによりもまずは、殿下に諦めてもらうために好きな人見つける事を頑張ります!!
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