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二章
146、本当の姿は? ☆
しおりを挟む冒頭のみ少しエロがあるので微エロになってます!
ー ー ー ー ー
淫紋のせいで気が狂うほどヤり続けていた俺は、もう何度イったかわからない。
そしてウルだってそれなりにイってると思うのに、何故か先に限界が来たのは俺の方だった。
「……デオ、少し辛そうだけど大丈夫?」
「ウルっ……俺はまだできる、から……」
大丈夫だと、そう言いたかった。
それなのに俺は、突然体に力が入らなくなってしまったのだ。
そんな俺をウルはとっさに支えてくれた。
「デオ……!」
「あ、あれ……?」
「そろそ淫紋が薄くなってきてるし、効果が切れてきたのかもしれないね」
「えっと、俺は……」
何でこんな状態になってるんだと、一瞬冷静になってしまった俺はウルとの結合部分を見ていた。
こんなのよく入ったなと自分のお尻の穴を心配していると、何故かウルは俺を持ち上げたのだ。
「ひゃぁん!な、なんでぇっ!?」
「デオ、ごめんね。効果が完全に切れると辛くなるかもしれないから、その前に抜くよ」
ただでさえ長くて大きいウルのがズルズルと抜けていくのだ。
限界がきたとはいえ、俺はそれだけでイってしまいそうだった。
「やぁっ、まってぇ!もう無理なのに抜かれるだけでイっちゃうからぁっ!!あっ、あぁ!あーあーーーーー!!」
「ほら、全部抜けたよ。それにしてもデオはおちんちんからもう何も出てないのに、ビクビクしながらイっちゃったね?」
ウルの言う通り、俺の精子はもう絞り尽くされてしまったのか何も出ていなかった。
それなのにウルのソレはまだ元気そうで、俺は全部絞り尽くせなかった事を少し残念に思ってしまったのだ。
「ウル……俺ばっかりイってごめん。やっぱり俺なんかじゃウルを満足させられないのかな……」
「デオったら何を言ってるのかな、今の俺は凄く満足してるんだけど?」
「で、でも……」
「この姿でこんな長時間もった人はデオが初めてだからね。ありがと、デオ」
突然おでこにキスを落としたウルを見ながら、俺は凄く嬉しくなっていた。
だって今の俺が、ウルの初めてをもらえたのだ……それは記憶が無くなった俺にとってとても幸せな響きだった。
「それにしても……どうやらやり過ぎちゃったみたいだね?」
「……え」
「ほら、バケツ見てごらんよ?」
そういえばバケツを一杯にする為頑張っていたのだと思い出した俺は、それを見て驚いてしまった。
「バケツから溢れ過ぎて、床が大変な事になっちゃってるね。これは全部デオが出した物だって信じられる?」
「……嘘だろ、流石に信じられない」
「この量を出したのは嘘じゃないけど、それにしても淫紋の効果って凄いね。これならまた今度デオに使ってもいいかな?」
俺は目の前に広がる光景を見て首を振りたかったのだけど、今度こそウルを満足させたいと言う気持ちが勝ってしまいコクリと頷いていた。
そしてウルは嬉しそうに笑うと俺に抱きつこうとして、自分の大きくなったままの男根を少し邪魔そうに見たのだ。
「とりあえず俺はこのままだとデオに抱きつく事もできないから、制限を元に戻すよ」
そう言うとウルは宙に円を、それに重ねるようにバツを描いたのだ。
そしてウルのサイズは少しずつ縮んでいった。その光景があまりにも不思議で、俺はじっと見てしまったのだ。
「ふふ、凄く興味津々だね。いつかデオに俺の本当の姿を見せてあげたいな」
「……もしかして、ウルのサイズがあんなに大きいのは体も凄く大きいからなのか?」
「うん、そうだよ。今の倍まではいかないけど、かなり体は大きいと思う。それに角も映えるから、見た目だけならもっと悪魔っぽいかな?」
その姿を想像して、そんな巨大なウルに侵されたら俺の体は潰れてしまいそうだなんて思ってしまったのだ。
「気になるけど、その姿でヤるのはまだ少し怖いかな……」
「デオってば、もうその姿の俺とエッチする事考えてるの?」
「なっ!?そ、そういうつもりで言ったわけじゃないから……」
「そうだとしても、デオが俺の本当の姿を少しでも受け入れようと思ってくれてる事が嬉しいな。だって、もしかするとデオは実物見たら逃げちゃうかもしれないからね」
そう言って少し寂しげに笑うウルは、きっと本当の姿を見せた事で誰かに逃げられた事があるのかもしれない。
「俺はウルがどんな姿をしていても、絶対に逃げないから……」
「ありがとう、デオのその気持ちが嬉しいよ」
ウルは俺に顔を近づけるとそのまま俺にキスをした。
それは軽く触れるだけのキスだったけど、離れていくウルの顔は凄く嬉しそうだった。
「デオにまた一つ俺を受け入れてもらえて良かったよ」
「……ウル、もしかして他にも何かあるのか?」
「うん、まだあるよ」
ニコリと笑いながら言うウルの顔に、今はまだ教えないと書いてあった。
だからその内容を聞くのを諦めた俺は、一つ気になっていた事を変わりに聞いてみる事にしたのだ。
「その秘密はウルが話したくなった時でいい。その変わり俺に進化の事を教えて欲しい。さっきウルは何回も進化してるって言ってたけど、それはどういう事なんだ……?」
「えっとね、進化は何度でも出来るんだけど……普通は何回進化したなんて人に言わないからね。それに俺達が進化を重ねるのにも理由はあるんだよ」
「理由……?」
「うん、そうなんだけど……その話はまた今度にしようか。どうやらサースが戻ってきたみたいだからね」
確かにウルの言う通り、足音が近づいてくるのが俺にもわかった。
そしてすぐに部屋の扉は、バタンと勢いよく開いたのだ。
「大変お待たせしました!かなり準備に手間取ってしまいまして、もう流石に終わって……おや、これはこれは中々部屋が大惨事ですね」
部屋に慌てて入って来たサースは、この部屋が精液まみれなのを見たのに何故か凄くいい笑顔だった。
寧ろ喜んでいるように見えた事に、俺の方が驚いてしまったのだ。
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