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二章
94、着替えて ☆
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ー ー ー ー ー
あの日、ゼントとダンは俺が知らない間にいなくなっていた。そのせいで俺は詳しい話が聞けていない。
そして今はその日からもうすでに5日が経っていた。
ウルには、ガリアが現れる可能性がある場所がわかったから急いで向かうよ、と言われてよくわからないまま町から町へ移動した。
ブルーパール王国に戻る事に少し抵抗はあったけど、それよりもガリアを見つけることの方が大事だと思い、俺は国境を越えた。
そして、昨日ようやく目的地の町までたどり着いたのだった。
それなのに───。
「ウル!?この格好は一体なんだ!」
俺は朝起きたら何故か寝間着と違う服を着せられていて、その服を見て驚いていた。
というか、どうやって着替えさせたんだこれ……。
「え?可愛いワンちゃんだよ、よく似合ってるじゃないか~」
着ている服自体は前来ていた穴あき服の色違いなのだが、俺の頭には可愛く垂れた犬耳がついており、首輪を付けられていた。
「犬耳と首輪で犬なのはわかるけど、なんでこんな格好……今日はガリアが来るかもしれないオークションとやらに行くだけなんだろ?」
「いいや、行くだけじゃないよ?参加するんだから」
「参加ってどういう事だ……?というよりどういったオークションなのか俺は聞かされてないんだけど」
確かにオークションなのは知っている。しかし俺はそれ以外なんの情報ももらっていない。
5日という移動時間の中、焦っていたせいで俺も疑問に思わなかったのが間違っていたようだ。
「その格好にはちゃんと意味があるんだよ。デオにはガリアを誘い出すっていう大事な役目があるんだ。それはそのための準備だからね」
「……ウル、そう言われたら俺が断れない事わかってて言ってないか?」
「そんな事ないよ。あと、それからその衣装にはまだ足りないものがあるから、今から準備していいかな?」
こんな恥ずかしい格好なのに、この服にまだ足りないものがあるのか……?そう思って俺は自分の体をじっと見る。今日来ている穴あき服は、前と違い耳の色に合わせて薄茶色だった。
これに足りないもの?もう耳はついてるし、それなら人になくて動物にあるのは……まさか!?
俺は慌てて、服のせいで丸出しになっているお尻を隠していた。
「だ、だめだ!」
「あらら、デオは足りない物が何かわかったみたいだね?では、デオにはコレを付けてあげよう」
そう言ってウルが出したのは、可愛くないディルドがついたしっぽだった。
「このディルドね?実は、この間のもっちりローションを使ったときに俺の型が取れたから、その型でつくった特注品なんだ。だから俺の形をしてるんだ、嬉しいでしょ?」
「い、いつのまにそんなもの作ったんだ……」
「それは内緒~。じゃあ、せっかく作ったんだし中に入れてあげるね?その前に中は解さないといけないか」
ウルは俺を四つん這いにしてお尻がよく見えるように高くした。
「理性は保っててほしいけど、皆に俺のものって思ってほしいからねら。だから何か入ってないと中が疼いちゃうローションをつけてあげよう」
「な、なんだ、疼くって……?」
「大丈夫、今日はずっと俺の形したディルドが入ってるから疼いて困ったりはしないはずだよ?」
「っ!?」
そういう問題じゃないと、文句をいってやりたかったのに、ウルはゆっくりとそのローションを俺の中へと塗り始めたのだ。
「どうかな、少しずつ中がコレを欲しがって疼いてきたんじゃない?」
「んっ……そ、そんな事……ない」
「そう言う割に、指だけですでに気持ちよさそうだけど?それにもう腰が動いてるよ?」
「そ、そんな意地悪いわないでくれよぉ……!」
本当は塗られてから、もう中に欲しくてたまらなくなっていた俺は腰が止まらない。
「体は本当に素直だね。じゃあこれ入れてあげるからね~」
「は、はやくっ!」
ウルは焦らすようにディルドをペロっと舐めると、俺の中へとゆっくりそれを沈めていく。
「んっ、んんっ……」
「よし、全部飲み込んだね。ふふ、デオのお尻から尻尾が見えてて、凄く可愛い……」
「はぁっぁん!やぁ、可愛いっていうなよぉ!!」
「ごめんごめん、こんな姿を見たらそう言いたくて仕方なかったんだよ。あとは尻尾がフリフリ動くようにするから、少し待ってね?」
これだけでもいっぱいいっぱいなのに、さらに動く?そう思ったときには尻尾が横に揺れるように、中のディルドも合わせて振動し始めたのだ。
「ぁあぁっ!!やだぁっ、止めろ!外せよぉ!!」
「そう言われても、尻尾ブンブン振って喜んでるようにしか見えないよ?」
「それはぁっん、俺の、意思じゃないからぁっ!」
ディルドは勝手に動いているだけなのに、一緒にされても困る。
でもウルの形をしたディルドは流石にサイズが大きいだけはある、動くたびに俺のいいところをグリット潰していくのだ。
「後側はコレでよし!次は前側にコレをつけようね~」
「な、やだ!これ以上、なにもつけるなぁっ!!」
嫌がる俺を仰向けにすると、ウルは首輪に手綱用の紐をつけた。それだけかとホッとしていたら、その紐は後二つ残っていたのだ。
「まずは、この紐を乳首にとめるね」
「え?いっ、いたっ!痛いからぁっ……んっ……乳首、強く挟むなよぉっ!」
ウルは余っていた二つの紐の先端を俺の乳首にパチンっと止めたのだ。どうやら紐の先は挟めるようになっていたようで、今俺の乳首を見ると乳首がギュッと挟まれているのが見えた。
「大丈夫、大丈夫。そんなに強くないから!」
「そう言う、問題じゃぁっぁん……」
「それじゃあこの最後の紐はどこに行くか、なんとなくわかったんじゃない?」
ウルが持ち上げた紐の先端には何かを通すための輪っかがついていた。
そんなのつける場所は一つしかない気がする。
俺の目線を追ったウルは嬉しそうに服を持ち上げると、俺のそれに手を伸ばして輪っかを取り付けた。
「はい、正解。そこら中で簡単にイっちゃうと困るからね~」
「んんっ!」
俺のモノが軽く締めつけられたのがわかる。確かにこれなら簡単に射精はできなさそうだけど……。
それよりも今は俺の格好が気になってしまう。
犬耳に、丸見えのお尻にはディルドのしっぽ、首輪と、こちらも丸出しの乳首と、服を押し上げる男根から伸びる紐。
「ああ、やっぱりよく似合ってるよ!今すぐ襲いたいところだけど、今は我慢する……お楽しみは後でとっておかないとね?」
お楽しみというのが何かわからないけど、それよりも俺は気になる事があった。
「んぁっ、まって!ちょ、ちょっと話したいからぁっ……だから、一旦とめてくれぇ!!」
「うーん、このままだと話すのも大変そうだし仕方ないなぁ~」
そう言って俺はなんとかディルドを一度止めてもらったのだった。
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