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一章 本命じゃないくせに嫉妬はやめて!
50、1人での夜 ☆
しおりを挟む微エロ注意!
ー ー ー ー ー
気がつけば何事もなく、俺は宿に帰って来ていた。
本当に呆気ないほど、ガリアは観光スポットを親切に教えてくれただけだった。もしかすると俺が少し警戒し過ぎていただけなのかもしれない。
それなのにガリアはニコニコと優しい顔で説明してくれたので、俺もつい聞き入ってしまったのだ。
でもそのおかげで、ウルが戻ってきたときに一緒に行きたい場所が増えたのだから、着いていってよかったのかもしれない。
こうやってすぐにウルの事を考えてしまう俺は、やはりウルが恋しくてたまらないのだろう。
だから宿について寝巻きに着替えた俺は、すぐベッドに横たわっていた。
そして気がつけば、ウルがいなくなってから日課になってしまっている事を、自然とはじめてしまう。
それはウルを想いながら、1人でオナニーすることで……毎回やめようと思っても、全く止められないのだから仕方がない。
でもウルがいたときは、毎日のようにエロい事をしていたのだ。
突然やめられても体がそれを求めてしまう。
だからベッドに入るだけでその事を思い出して、したくなってしまうのは全部ウルのせいに違いない。
そして俺はあの日、乳首だけでイけるようになってから、自分で乳首ばかり触るようになっていた。
それは乳首が普段から感じ過ぎてしまって、服が擦れるだけでムズムズしてしまう体になってしまったからだ。
防具で隠せるときならいいけど、こういう寝巻きや普段着を着ていると、常に乳首が立っているのが目立ってしまい恥ずかしくて仕方がない。
しかもやはり胸が大きくなったのだろうか?
胸筋のせいで服がパツパツになりやすくて、余計に目立ってしまう。
寧ろ自分から見せにいってるように見られるじゃないかと気にってしまって、今の俺はこの部屋から殆ど出られなかった。
そんな事を考えながらも、俺の手は既に乳首へと伸びていた。
既にピンピンになってしまっている乳首を服の上からゆっくりと触れる。
「んっ……」
それだけなのに、声が漏れてしまう。
何度かさすっていたけど物足りなくなった俺は、服の中に手を入れて直接乳首を弄り出してしまった。
「っぁあっ……はぁっ……」
両手でコリコリと乳首を摘むと先程よりも気持ちよくて、俺は体を捩る。
そしてウルにされている事を思い出しながら、引っ張ったり弾いたりして、その気持ちよさに声を上げていた。
「……っん、ぁあっ!」
そして暫く乳首だけを弄り続けた俺は、少しずつもどかしくなってきたのだ。
確かにとても気持ちいいのだけど、やはりいつも乳首だけではイクことはできない。
だから乳首を触っていた右手を離した俺は、無意識に下半身にも手を伸ばしてしまう。
もうすでにパンパンに膨らんでいるソレを取り出し触れると、すでに先走りで濡れていた。
「っふぁ……ぁあっ」
少し上下に動かすだけで気持ちいい。
だから俺は、左手で乳首を弄りながら右手でソレを扱きはじめたのだった。
「ぁっ、……ウルっ、ウル!」
そして気がつけば俺は無意識に、その名前を呼んでしまう。
そんな俺はウルのが欲しくて仕方がなくて……先程からお尻の方がずっとヒクヒクしてるのがわかってしまい、恥ずかしいのに止められない。
でもどうにもできない俺はその疼きを抱え、ウルの名を呼びながらイっていた。
「ぁあっ、ウル!!イクからぁっ!ウルぅ!!!」
そしてビグビクと震えた後、暫くして冷静になった俺はやらかしてしまった事に、また頭を抱える事になったのだ。
「また、やってしまった……」
オナニーをしてしまう事は仕方がないとは俺だって思ってる。
行為に詳しくないだけで、今まで全くそれをしてこなかったわけじゃない。
でもウルの名前を叫びながらやるのは、どう考えてもおかしい……!
しかもウルがいなくなってから毎日のように、その名前を呼んでオナニーをしてしまっているのだ。
流石に俺はこのままではいけないと思い始めていた。
もしウルがこのまま戻ってこなかったら、俺はただの変態になってしまう。
どうにかしなくてはと思った俺は、考えた。
その結果、名前を呼ばなくてもオナニーできるように特訓すれば、この恥ずかしい癖もなおるのでないかと、真面目に思ってしまったのだ。
だから俺は、それをなおすために再び乳首を触りはじめたのだった。
「うっ、ウルぅっ!!」
しかしその後、何度やってみても俺はウルの名前を何度も何度も叫んでは、余計に恋しくて止まらなくなってしまったのだ。
そして気づけばまた、ウルの幻聴まで聴こえてきてしまっていた。
『デオは俺のこと考えてオナニーする変態さんなんだね?そんな変態さんにはとっておきのお仕置きしてあげないといけないよね……?』
「ぁっ!ウルぅ!!してぇっ!!」
そしてイった後の俺は……再び頭を抱えて落ち込んでいた。
これでは俺がお仕置きされたいと思っている、ただの変態じゃないか……。
でもここまできたら、俺はもう調教されすぎてウル無しじゃ生きられない変態なのだと、認めるしかなかった。
その後悶々と考えてみた結果。
これは俺がウルの事をこんなにも好きだからなのだと、前向きに思うことにしたのだ。
そして安心した俺はすぐに眠りに落ちていた。
でもこんなに求めているのだから、ウルの夢ぐらい見させて欲しかった。
本当、夢の中だけでも会えたらいいのに……。
そう願ってもなかなか上手く夢は見られないものだと思いながら、俺は少しガッカリして目を覚ましたのだった。
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