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一章 本命じゃないくせに嫉妬はやめて!
44、話し合い ☆
しおりを挟む微エロ注意!
ー ー ー ー ー
次第に気持ち良すぎて頭がぼーっとしてきた俺は、もう羞恥心なんて無くなってきていた。
「デオの目、少しトロンとなってきたね?可愛いよ……でももっと気持ちよくなるために、色々使ってあげるからね?」
「やぁっ、え?あぁんっ!はぁっ……」
気持ちいいのに胸だけじゃ物足りなくて、体を揺らして自分で乳首が揺れるように動いてしまう。
それなのに、ウルは半球の物を取り外してしまったのだ。
「っな、なんで……?」
「これだけじゃイけないでしょ?もっと気持ちよくなるのつけてあげるからね」
「もっと……?」
これよりも凄いのがあるのかと、俺は少し期待の目をウルに向けてしまっていた。
「その前に、感度もう少し上げようね?」
「え……こ、これ以上は……」
「だって、まだ余裕あるでしょ?」
「で、でもっ!!」
「大丈夫、ちゃんと乳首だけてイかせてあげるから」
そう言うと、ウルはまた筆を手にして数回俺の乳首撫でたのだ。
そして、今の俺には先程とは違い乳首周りを包み込むような、はたから見れば女性の下着に見える物を付けさせられていた。
違うのは前部分しかない事、中側にイボイボが付いている事。そして乳首の先端部分に両乳首を結ぶ紐がついている事だった。
「ねぇ、イボイボが動いてるのわかる?」
「この動き、だめっだぁっあぁっ!!」
つけられた瞬間から、俺はイボイボによって乳首をコリコリとされているのだ。それはまるでシーメトレントの触手に乳首を覆われたときの感覚に似ていて、その気持ち良さに流石に俺はおかしくなりそうだった。
「これが凄いのはさらにこの紐を引っ張ると……」
「あぁっ!やっ、ひっぱらないでぇっ!!」
「乳首が引っ張られるせいで、強くつままれてるみたいにもっと気持ちよくなるんだよ?」
普通につけてるだけでもダメなのに、そんなことしないで欲しい。引っ張られるたびに、頭が痺れるほど気持ちよくておかしくなりそうだった。
そんな俺はもう殆ど喘ぎ声しか先程から出なくなっていた。
「あぁっん!ひゃぁっ!!」
「凄くいい声だよ、デオ。もっと聞かせて欲しいから、その声で話し合いしようか」
「やぁっ、あぁ!!む、むりぃっ!」
「よっと、じゃあ契約書を一緒に見ようね?」
そう言ってウルは俺の顔を押さえて、無理矢理契約書の方に向けた。しかし俺は気持ちよくて喘ぎ声しか出せない。
もちろん、文字なんて読めるわけがなかった。
「えっと契約は『デオが進化したらイルレインには手を出さない。そしてデオは俺のものになる』だったね。ねえ、デオは気がついてた?この契約はデオが進化した場合の事が書いてあるだけだから、実はこれだけだと今の俺がイルに手を出す事は止められないんだよね~?」
「だっ、だめだぁっ!それだけはぁ、絶対にっさせないからぁっ!!」
「じゃあさ、俺をしっかり引き止めてよ。だから今までとかわらず、デオを俺の好きなように可愛がっても文句は言わないよね?」
「わかってるっ、俺がウルを全部受け止めてみせるけど……でも……」
それは話し合いをすると決めたときから、言おうと思っていた事だから問題ない。
でも本当はウルに契約なんて関係なしで、側にいて欲しいと思ってしまって……それなのにその言葉は出てこない。
「でも、って何かな?デオは今の現状に何か不満があるの……?あ!もしかして、俺がイルや他の誰かにこんなエッチなことをするのが許せなかったりするのかな?」
見当違いな発言に俺は少しムッとしてしまう。
でも確かにウルの言う通り、イルが変なことをされるのは許せない。でもそれよりも、ウルが他の誰かとする事を考えるだけで胸がもやっとしてしまう。
だけどそんなのまるで嫉妬しているみたいだと、そんなことあり得ないのに俺は動揺を隠せないでいた。
そのせいで自分のこんな感情にイライラしはじめた俺は、ウルに対して思ってもない事を口にしてしまったのだ。
「べ、別にウルがっ、誰としたって関係ないっ!んぅっ、俺はイルを守るためにぃ、抱かれて……っこうされてるだけだからぁっ……」
こんなのただの強がりだった。
それなのに俺の答えを聞いたウルは何か思ったのか、突然乳首同士を結ぶ紐を引っ張ったのだ。
「なぁっ!?!!いっぁ!!」
「そっかぁ~。うん、これならもっと引っ張れるねぇ~」
そして痛すぎる程引っ張られてしまい、なんなのかとウルを見る。
その顔は柔かに笑っている、でも俺からはウルが怒っているようにしか思えない。
でも今のどこに怒る原因があったのかわからない俺は、痛みに声をあげる。
「ウルっ、いっいたいからぁ……ぁあっ!」
「違うでしょ、気持ちいいだよね?」
「やぁっ!紐揺らさないでぇっ、ぁん!!」
ウルが引っ張ってる紐を上下に動かしはじめたせいで、乳首がさらにキュッと吸われてるような気持ち良さに、俺は喘いでしまう。
でもまだ怒っているらしいウルは、俺に言うのだ。
「ねぇ。デオはさ~、本当にわかってるんだよね?俺がイルと誓約したらイルにこんな事しても、もう文句は言えないんだよ?そうなったらどんなにデオに引き止められたって、無駄なんだから」
「そんなこと、ダメだっ!俺がさせないからぁっ!俺が、イルよりも先に進化してみせるからっ!」
「……そのことなんだけどね、ずっと言おうか迷ってたんだけど、イルはもうきっと進化してるから」
「へっ?」
え、イルがもう進化してる?そんなはずは……。
「疑ってるみたいだけど、イルは進化してないとおかしいはずなんだよね~」
「う、嘘だっ!!」
「じゃあさ、イルが進化してたら……イルと誓約して俺のパートナーにしても良いよね?」
その言葉に俺の血の気は引いていき、先程までの気持ちよさなんて拭き飛んでしまう。
な、なんで俺はこんなにショックを受けてるんだ。イルが認めたら諦めるしかないのに……それになんでウルは俺にそんなこと聞いてくるんだ!?俺には拒否権なんてないのに……!
そう思うと俺は怒りのあまり動かない手で握り拳をつくり、ウルに思ってもない事を叫んでいた。
「そんなの、俺に言わずに勝手にすればいい!!俺は……俺はもうウルなんて最低男の事なんて知らないからな!それにどうせウルはイルと誓約なんてできるわけない!!イルがそんな事認めるわけない……。それでもしイルと誓約できたなら、俺はウルのおもちゃでも何にでもなってやる!!」
言い切ってから、しまったと口を閉じた。
ついカッとなった俺は、絶対に要らない事まで言ってしまった気がしたのだ。
「……そうだね、なら俺は今すぐにイルと誓約してくるよ」
「え……?今すぐに?」
「それで誓約できたらデオは俺のおもちゃ……いや、デオも俺のものにしちゃえばいいんだ。そうだよ、俺は悪魔なんだから欲しいものは全て手に入れればよかったんだよね。くくく……どうして今まで気がつかなかったんだろう?」
「いや、え……?」
「じゃあ、すぐにイルのもとへ行かないとね。こんな途中だけど、これはデオを早く手に入れるためだから仕方ないよね?」
どうみても、ウルはまだ怒ってる。
だからイルのところへすぐに行くなんて言い出したのだろうし、俺のことも手に入れるなんて勢いでいってしまっているのだろう。だって俺はもうウルのものである筈だし……いや、それとも違う意味なのだろうか?
そしてウルはその顔をニヤリとさせたまま、すぐに出かける準備を始めたのだ。
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