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監禁十五日目
監禁十五日目⑬ 鼓動
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葉子は時折腰を動かしながら、優夜の乳首をなぜていた。
葉子が腰を動かすのに合わせ、呼吸を保つ。 ただ、ただ気持ち良かった。監禁され、今は逃げ出そうとしていたのに、なぜセックスをしているのか。そんな疑問さえ、今はどうでも良かった。監禁されてから、最も生きている実感がそこにあったからだ。
莉乃はペニスから口を離した。優夜からは葉子の背中しか見えないので、どうしているのか見えない。しかし、感じたのはベッドに莉乃も乗ったこと。そして、暫くして優夜のペニスは温かい膜に包まれた。莉乃の「ああっ!」という声が鼓膜を震わした。何度も交わした行為、しかしゴムを使わない莉乃のヴァギナは、優しさで満ちていた。
莉乃の動きは激しかった。まるで、激しさを増す葉子の喘ぎ声に嫉妬しているように、負けたくないという想いのように。それぞれが、それぞれの喘ぎ声をあげていた。優夜のペニスは、もう限界を迎えていた。
「莉乃、もうダメ、出ちゃう」
辛うじて声を出す。
「いいよ、優夜」
その声を待っていたように、優夜は莉乃の中で果てた。
ドクッドクッとした感覚だけが残った。それが精子を放出した感覚なのか、自分に流れる特別な、呪われた血が脈打つものかわからない。
莉乃は床にそのまま座り込み、葉子も俺の緊縛を解いてから、座り込んだ。俺はベッドからおり、黙って莉乃を抱きしめた。そこに言葉はいらなかった。ただ莉乃の心臓の鼓動を身体で感じられるだけで良かった。
暫くして、ガチャっとだけ音がした。アイツらも満足したということか、しかし今はそんなことはどうでも良かった。何も考えられなかった。
服を着て、部屋から出る。少しずつ頭に思考が戻ってくる。部屋は出たが、どうする。このフロアは他に入れる場所はなさそうだ。何より、もう居場所はバレている。待ち伏せすらしないということは、まだ遊び足りないとでもいうのか。
「優夜、これ」
莉乃が何かに気づいた。ドアに何かが貼ってある。まさか、今の間にこれを?
それは細長い茶封筒だった。テープで扉に貼りつけられてい。手に取ると、中には何か入っているようだ。確認すると、そこにはプラスチック製のカードが入っていた。
葉子が腰を動かすのに合わせ、呼吸を保つ。 ただ、ただ気持ち良かった。監禁され、今は逃げ出そうとしていたのに、なぜセックスをしているのか。そんな疑問さえ、今はどうでも良かった。監禁されてから、最も生きている実感がそこにあったからだ。
莉乃はペニスから口を離した。優夜からは葉子の背中しか見えないので、どうしているのか見えない。しかし、感じたのはベッドに莉乃も乗ったこと。そして、暫くして優夜のペニスは温かい膜に包まれた。莉乃の「ああっ!」という声が鼓膜を震わした。何度も交わした行為、しかしゴムを使わない莉乃のヴァギナは、優しさで満ちていた。
莉乃の動きは激しかった。まるで、激しさを増す葉子の喘ぎ声に嫉妬しているように、負けたくないという想いのように。それぞれが、それぞれの喘ぎ声をあげていた。優夜のペニスは、もう限界を迎えていた。
「莉乃、もうダメ、出ちゃう」
辛うじて声を出す。
「いいよ、優夜」
その声を待っていたように、優夜は莉乃の中で果てた。
ドクッドクッとした感覚だけが残った。それが精子を放出した感覚なのか、自分に流れる特別な、呪われた血が脈打つものかわからない。
莉乃は床にそのまま座り込み、葉子も俺の緊縛を解いてから、座り込んだ。俺はベッドからおり、黙って莉乃を抱きしめた。そこに言葉はいらなかった。ただ莉乃の心臓の鼓動を身体で感じられるだけで良かった。
暫くして、ガチャっとだけ音がした。アイツらも満足したということか、しかし今はそんなことはどうでも良かった。何も考えられなかった。
服を着て、部屋から出る。少しずつ頭に思考が戻ってくる。部屋は出たが、どうする。このフロアは他に入れる場所はなさそうだ。何より、もう居場所はバレている。待ち伏せすらしないということは、まだ遊び足りないとでもいうのか。
「優夜、これ」
莉乃が何かに気づいた。ドアに何かが貼ってある。まさか、今の間にこれを?
それは細長い茶封筒だった。テープで扉に貼りつけられてい。手に取ると、中には何か入っているようだ。確認すると、そこにはプラスチック製のカードが入っていた。
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