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異世界こんにちわ
9,側近さん。こんにちわ
しおりを挟む亜希side
誰だろ?
「魔王様。いらっしゃいますか?」
なんと。
シルさん呼ばれていますよ。
しばらく、無言が続いた。
「その、シルさん。出るか入れてあげた方がいいんじゃないかな?」
「うっ。はぁ。」
僕の方を見てシルさんは仕方なさそうに扉に向かった。
ガチャッ
取っ手を押しシルさんが
「入れ。」
と冷たく言った。
えっ?怖っ……。さっきまでなんか怖いくらい上機嫌だったのに。別の意味で怖くなったんだけど。
「失礼いたします。」
「失礼しまーす。」
入ってきたのはまたまた人外イケメンだった。
この世界顔面偏差値高くない?
先に入ってきたメガネをかけた知的に見える人外は青い肩甲骨まである髪を束ねている。目はシルさんと似て赤いがシルさんより少し薄いようだった。
はっ!ケモ耳っ!
あと、1人は少し癖のある腰まである暗い桃色の髪を三つ編みにしている。かなりチャラそうに見える。目はメガネの人と同じくらいの色だった。
わぁ、遊び人風だァ。
2人とも歯は尖ってるし、メガネさんは狐みたいな尾もあるし、チャラそうな人は角も生えているからシルさんと同じ魔族なんだろう。
なんの種族かは分からないけど。
「亜希。紹介しておこう。こっちのメガネがミトリア・コールディ。こっちのピンク頭がディコル・マーリアン。2人とも俺の側近だ。」
「メガネとは何ですか。」
「ピンク頭って酷いよォ。」
「何も間違ってないだろ?」
仲良いんだなぁ笑
「それから、2人に説明するが真山亜希だ。俺の生涯の伴侶になる人でもあるから扱いは丁重に。」
紹介はありがたいけd……。
んっ?今聞き捨てならんことが……。
「伴侶って……?」
恐る恐る聞く。
「そのままだよ。亜希は俺の奥さんになって貰いたくて……。」
「なっ、まさか了承もなしに成人も迎えてなさそうな子を伴侶に迎えようとしていたんですか!?」
「魔王様……。俺、びっくりだよ。」
「えっと……待って!奥さん!??あと、僕の名誉のために言うけどミトリア?さんでしたっけ?ん。まぁ、とにかく僕成人はしてますからっ!」
脳みそパンクしそう……。
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