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第一章 タイルの闇
三話・聖夜の宴
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朝の六時頃、俺が目を覚まし顔を洗っているとドアをノックする音が聞こえる。
トントントンッ
「バン~?起きてるー?」
どうやらミラが俺のことをおこしに来てくれたようだ。
「ちょっと待ってくれ。今行く。」
「朝食の準備はできてるからいつでも食べに来なって宿屋おばちゃんが!私は用事あって出かけるから、何かあったらおばちゃんかイースさんのところに行ってねー。」
「わかったー。」
ミラはあれでも商人だ。この時間から用事とは、結構多忙なのだろう。
俺は食事を済ませたらギルドに行って冒険者登録をしようと思っている。ギルドの場所は誰かに聞くとして街の様子を見ながらゆっくり向かうとしよう。
「服も早く買わなきゃだな。いつまでも同じ服はいろいろとまずい。」
顔を洗い目を覚ました俺はおばちゃんの用意してくれたパンとトリルと呼ばれる一般家庭の食事ではよく使われる動物のおばちゃん特製シチューをおいしくいただき、宿屋を出た。
タイル王国の王都の町並みは煉瓦でできた家がほとんどで色鮮やかでとても綺麗な印象を受ける。
「昨日は暗くてよくわからなかったが、さすがは王都、道も建物もゴルズの村とは違ってよく整備されているな…確か宿屋を出て右に進んだ広場にギルドがあるんだったな。」
おばちゃんに聞いたところ時計台の真下の広場に《聖夜の宴》とよばれるギルドがあるそうだ。ギルドは二十四時間やっているそうなのですぐにむかうことにした。
俺はギルドに向かう道中すれ違う人を片っ端から鑑定した。結果、時計台が見えてきたころには鑑定のLvが2も上がってLv4になった。
スキル
《鑑定Lv4》
鑑定対象の基本ステータスとスキル及び特殊スキルを鑑定することができる。また植物などのアイテムの場合、名称、効果、入手方法を鑑定できる。
スキルと特殊スキルが見れるようになったのはかなり大きいな。戦闘の時もある程度予測して行動できるようになる。それにしてもゴルズの村の人全員を鑑定してもLv2までしか上がらなかったLvがいまの短時間で2も上がるなんてもう反則なんてもんじゃないな。もう気にするのはやめよう。
▼
「ここが広場か?えっと…ギルドは…あれか。」
広場の中心に立って時計台と反対側に一際目立つ建物がある。入口の上にはでかでかと《聖夜の宴》と書かれた看板がある。なんともわかりやすい。
俺は少し緊張しながらギルドの中に足を踏み入れた。
中に入ると左右にたくさんの紙が貼ってあるボードがある。おそらく依頼書だろう。正面には三か所の受付スペースがあって、そこで受付嬢と冒険者たちが話をしていた。まだ七時半を回ったばかりからかそこまで人は多くないようだ。俺は空いている真ん中の受付へ進んだ。
「おはようございます。見たところここへは初めてのようですが、本日はどのようなご用件で?」
受付嬢は長耳に金髪の美人、おそらくエルフだろう。左右の受付嬢も皆見たところエルフのようだ。
「冒険者の登録をしたいんですが。」
そう言いながら俺は、例のごとく鑑定を発動させる。
《サーリャ ブローニャ》
性別 女
年齢 21
種族 エルフ
Lv.125
HP 10020/10020
MP 2300/2300
STR 1480
DEX 1100
AGI 100
スキル
《弓術Lv.7》《治癒術Lv.5》《風魔術Lv.5》《光魔術Lv5》
特殊スキル
なし
称号
《エルフの王族》
(なんなんだこの受付嬢は。明らかに受付嬢をやるような人のステータスじゃないだろう。イースさんと差ほどLvも離れていないのにステータスが違いすぎる。それに《エルフの王族》っていったい。)
「…聞いていますか?」
「あ、はい!」
ステータスに驚きすぎてサーリャさんの話を聞いていなかったようだ。不思議そうな顔をしてサーリャさんは俺を見つめている。
「すいません、もう一度お願いします。」
「しっかり聞いてくださいね?冒険者の登録には身分証の提示とこちらの書類の記入、銀貨2枚の支払いが必要です。」
「なるほど。」
渡された書類に目を通す。
書類には、主な使用武器とLv、スキルの有無の記入をする欄の三つがある。
「これだけですか?」
「はい。」
「じゃあ、身分証と銀貨2枚をだしますね。」
俺は身分証と銀貨2枚を出し、書類を書きだした。
主な使用武器は特に決めていないのでスキルがある短剣にしておいた。Lvは24.スキルは有で記入した。
「はい、確かに受け取りました。ギルド証を発行しますのでしばらくお待ちください。」
そう言ってサーリャさんは受付の奥へ入っていった。
▼
暫くするとサーリャさんが茶色のカードをもって戻ってきた。
「まずは身分証をお返しします。」
「はい。」
「そしてこちらがギルド証になります。」
サーリャさんから渡されたそれは、茶色のカードに名前とFと書かれた簡単なものだった。
「このFっていうのはなんです?」
「それは冒険者のランクになります。下からF級.E.D.C.B.A.S.SS.Zの九段階でランク分けされています。ランクに応じて受けられる依頼の難易度が変わり、ランクCまでは、自身のワンランク上の依頼まで受けることができます。また討伐したモンスターの種類と討伐数が本人の魔力を通じて記録されます。」
「便利ですね。どうしたらあがるんですか?」
「主には、ギルドの依頼書ボードの依頼を達成したことによるPTの累積ですね。後は、年に一度、王都で開催される《大武道会》での結果によって上がることもあります。また、特例の処置で上がることもあります。これは、新種のモンスターの捕獲や討伐をした際などが当てはまります。」
どうせ冒険者になるなら、目指すはZ級。魔王を倒すならそのくらいいかなきゃだろう。
「因みに、今現在のランクごとの冒険者の数はどうなってるんですか?」
「世界には、タイル王国、ソディアス王国、アイザル王国に三つの本部があるのですが、すべてのギルドを合わせるとZ級は0名、SS級は7、S級24、A級は256といった感じです。B級までは誰でもとはいきませんが比較的、簡単に上がります。ただそのあとのA級、更にZ級に至っては約百年前から到達した者はおりません。」
Z級を甘く見すぎていたと俺は深く後悔した。だが、あきらめはしない。
「な、なるほど。最後にもう一ついいですか?」
「なんなりと。」
笑顔でサーリャさんは答えてくれる。ミラは可愛いが、サーリャさんは凄く綺麗だ。ついにやけそうになるが我慢して質問を続ける。
「冒険者や王国の騎士のある程度のLv帯を教えてください。」
これでミラやイースさん、サーリャさんの実力がある程度わかるかもしれない。
サーリャさんによるとLv帯は以下のようになっているそうだ。
冒険者
F Lv.1-20
E Lv.21-40
D Lv.41-60
C Lv.61-80
B Lv.81-100
A Lv.101-150
S Lv.151-180
SS Lv.181-200
Z Lv.250以上(約百年前)
王国一般兵
B級相当
王国騎士団
A級相当
騎士団長
S級相当
あくまである程度の平均であって確実ではないようだ。理由は同じLvでもステータスには個人差があるし個人の技量も大きく変わるからだそうだ。
単純に聞くとイースさんやサーリャさんはA級、ミラでもD級相当になる。早いとこLvを上げてみんなに追いつきたいものだ。
「ありがとうございました。」
「いえいえ。いつでもわからないことがあれば聞いてください。あ、申し遅れましたが、私はサーリャ ブローニャっていいます。これからよろしくお願いします。」
「こちらこそ。早速依頼を受けたいんですけど、何か討伐系で今からできるものってありますか?」
Lvを上げつつランクも上げてやっていこう。
「でしたら近くの森でのゴブリンの討伐依頼はどうでしょうか?10匹以上の討伐が条件でランクはFなので丁度いいと思いますよ?契約金は銅貨5枚、達成報酬は契約金+銀貨1枚になります。あ、でも失敗すると契約金は戻りませんのであしからず。」
「それでお願いします!」
「ではギルド証を出してください。」
サーリャにギルド証を渡すと、依頼書の上にギルド証を乗せる。すると依頼書が光に変わりギルド証に取り込まれていく。
「これで依頼が受理されました。気を付けてくださいね。」
サーリャから笑顔でギルド証が返される。この笑顔を見るだけで頑張れるな。
俺は、サーリャに見送られギルドをあとにした。
トントントンッ
「バン~?起きてるー?」
どうやらミラが俺のことをおこしに来てくれたようだ。
「ちょっと待ってくれ。今行く。」
「朝食の準備はできてるからいつでも食べに来なって宿屋おばちゃんが!私は用事あって出かけるから、何かあったらおばちゃんかイースさんのところに行ってねー。」
「わかったー。」
ミラはあれでも商人だ。この時間から用事とは、結構多忙なのだろう。
俺は食事を済ませたらギルドに行って冒険者登録をしようと思っている。ギルドの場所は誰かに聞くとして街の様子を見ながらゆっくり向かうとしよう。
「服も早く買わなきゃだな。いつまでも同じ服はいろいろとまずい。」
顔を洗い目を覚ました俺はおばちゃんの用意してくれたパンとトリルと呼ばれる一般家庭の食事ではよく使われる動物のおばちゃん特製シチューをおいしくいただき、宿屋を出た。
タイル王国の王都の町並みは煉瓦でできた家がほとんどで色鮮やかでとても綺麗な印象を受ける。
「昨日は暗くてよくわからなかったが、さすがは王都、道も建物もゴルズの村とは違ってよく整備されているな…確か宿屋を出て右に進んだ広場にギルドがあるんだったな。」
おばちゃんに聞いたところ時計台の真下の広場に《聖夜の宴》とよばれるギルドがあるそうだ。ギルドは二十四時間やっているそうなのですぐにむかうことにした。
俺はギルドに向かう道中すれ違う人を片っ端から鑑定した。結果、時計台が見えてきたころには鑑定のLvが2も上がってLv4になった。
スキル
《鑑定Lv4》
鑑定対象の基本ステータスとスキル及び特殊スキルを鑑定することができる。また植物などのアイテムの場合、名称、効果、入手方法を鑑定できる。
スキルと特殊スキルが見れるようになったのはかなり大きいな。戦闘の時もある程度予測して行動できるようになる。それにしてもゴルズの村の人全員を鑑定してもLv2までしか上がらなかったLvがいまの短時間で2も上がるなんてもう反則なんてもんじゃないな。もう気にするのはやめよう。
▼
「ここが広場か?えっと…ギルドは…あれか。」
広場の中心に立って時計台と反対側に一際目立つ建物がある。入口の上にはでかでかと《聖夜の宴》と書かれた看板がある。なんともわかりやすい。
俺は少し緊張しながらギルドの中に足を踏み入れた。
中に入ると左右にたくさんの紙が貼ってあるボードがある。おそらく依頼書だろう。正面には三か所の受付スペースがあって、そこで受付嬢と冒険者たちが話をしていた。まだ七時半を回ったばかりからかそこまで人は多くないようだ。俺は空いている真ん中の受付へ進んだ。
「おはようございます。見たところここへは初めてのようですが、本日はどのようなご用件で?」
受付嬢は長耳に金髪の美人、おそらくエルフだろう。左右の受付嬢も皆見たところエルフのようだ。
「冒険者の登録をしたいんですが。」
そう言いながら俺は、例のごとく鑑定を発動させる。
《サーリャ ブローニャ》
性別 女
年齢 21
種族 エルフ
Lv.125
HP 10020/10020
MP 2300/2300
STR 1480
DEX 1100
AGI 100
スキル
《弓術Lv.7》《治癒術Lv.5》《風魔術Lv.5》《光魔術Lv5》
特殊スキル
なし
称号
《エルフの王族》
(なんなんだこの受付嬢は。明らかに受付嬢をやるような人のステータスじゃないだろう。イースさんと差ほどLvも離れていないのにステータスが違いすぎる。それに《エルフの王族》っていったい。)
「…聞いていますか?」
「あ、はい!」
ステータスに驚きすぎてサーリャさんの話を聞いていなかったようだ。不思議そうな顔をしてサーリャさんは俺を見つめている。
「すいません、もう一度お願いします。」
「しっかり聞いてくださいね?冒険者の登録には身分証の提示とこちらの書類の記入、銀貨2枚の支払いが必要です。」
「なるほど。」
渡された書類に目を通す。
書類には、主な使用武器とLv、スキルの有無の記入をする欄の三つがある。
「これだけですか?」
「はい。」
「じゃあ、身分証と銀貨2枚をだしますね。」
俺は身分証と銀貨2枚を出し、書類を書きだした。
主な使用武器は特に決めていないのでスキルがある短剣にしておいた。Lvは24.スキルは有で記入した。
「はい、確かに受け取りました。ギルド証を発行しますのでしばらくお待ちください。」
そう言ってサーリャさんは受付の奥へ入っていった。
▼
暫くするとサーリャさんが茶色のカードをもって戻ってきた。
「まずは身分証をお返しします。」
「はい。」
「そしてこちらがギルド証になります。」
サーリャさんから渡されたそれは、茶色のカードに名前とFと書かれた簡単なものだった。
「このFっていうのはなんです?」
「それは冒険者のランクになります。下からF級.E.D.C.B.A.S.SS.Zの九段階でランク分けされています。ランクに応じて受けられる依頼の難易度が変わり、ランクCまでは、自身のワンランク上の依頼まで受けることができます。また討伐したモンスターの種類と討伐数が本人の魔力を通じて記録されます。」
「便利ですね。どうしたらあがるんですか?」
「主には、ギルドの依頼書ボードの依頼を達成したことによるPTの累積ですね。後は、年に一度、王都で開催される《大武道会》での結果によって上がることもあります。また、特例の処置で上がることもあります。これは、新種のモンスターの捕獲や討伐をした際などが当てはまります。」
どうせ冒険者になるなら、目指すはZ級。魔王を倒すならそのくらいいかなきゃだろう。
「因みに、今現在のランクごとの冒険者の数はどうなってるんですか?」
「世界には、タイル王国、ソディアス王国、アイザル王国に三つの本部があるのですが、すべてのギルドを合わせるとZ級は0名、SS級は7、S級24、A級は256といった感じです。B級までは誰でもとはいきませんが比較的、簡単に上がります。ただそのあとのA級、更にZ級に至っては約百年前から到達した者はおりません。」
Z級を甘く見すぎていたと俺は深く後悔した。だが、あきらめはしない。
「な、なるほど。最後にもう一ついいですか?」
「なんなりと。」
笑顔でサーリャさんは答えてくれる。ミラは可愛いが、サーリャさんは凄く綺麗だ。ついにやけそうになるが我慢して質問を続ける。
「冒険者や王国の騎士のある程度のLv帯を教えてください。」
これでミラやイースさん、サーリャさんの実力がある程度わかるかもしれない。
サーリャさんによるとLv帯は以下のようになっているそうだ。
冒険者
F Lv.1-20
E Lv.21-40
D Lv.41-60
C Lv.61-80
B Lv.81-100
A Lv.101-150
S Lv.151-180
SS Lv.181-200
Z Lv.250以上(約百年前)
王国一般兵
B級相当
王国騎士団
A級相当
騎士団長
S級相当
あくまである程度の平均であって確実ではないようだ。理由は同じLvでもステータスには個人差があるし個人の技量も大きく変わるからだそうだ。
単純に聞くとイースさんやサーリャさんはA級、ミラでもD級相当になる。早いとこLvを上げてみんなに追いつきたいものだ。
「ありがとうございました。」
「いえいえ。いつでもわからないことがあれば聞いてください。あ、申し遅れましたが、私はサーリャ ブローニャっていいます。これからよろしくお願いします。」
「こちらこそ。早速依頼を受けたいんですけど、何か討伐系で今からできるものってありますか?」
Lvを上げつつランクも上げてやっていこう。
「でしたら近くの森でのゴブリンの討伐依頼はどうでしょうか?10匹以上の討伐が条件でランクはFなので丁度いいと思いますよ?契約金は銅貨5枚、達成報酬は契約金+銀貨1枚になります。あ、でも失敗すると契約金は戻りませんのであしからず。」
「それでお願いします!」
「ではギルド証を出してください。」
サーリャにギルド証を渡すと、依頼書の上にギルド証を乗せる。すると依頼書が光に変わりギルド証に取り込まれていく。
「これで依頼が受理されました。気を付けてくださいね。」
サーリャから笑顔でギルド証が返される。この笑顔を見るだけで頑張れるな。
俺は、サーリャに見送られギルドをあとにした。
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