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第90話 1555年(天文二十四年)8月〜9月 諸国
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足利義輝は三好との和睦後、将軍山城から京へと向かい、妙覚寺に入り将軍としての政務を始めた。
六角、三好、尼子という当代の有力大名三家を従えた義輝は、応仁の乱以降失墜しまくりだった足利幕府の権威を大きく取り戻すことに成功した。将軍直属の動員兵力はよくて二千程だがやはり【権威】は無視できないものであり(特に畿内を離れ地方に行くほど)それが強化されたということは、将軍としてある程度の独立性を持って義輝が動くことを可能にした。
義輝は諸国の動きに考えを巡らせる。
加賀に出陣した朝倉宗滴が陣中で倒れたという。朝倉が優位と聞いていたがこれで潮目が変わるな。
景虎は川中島で晴信とやりあっておる。決着はついておらんそうだ。
奥州の伊達晴宗を奥州探題に任じた。伊達が幕府に尽くせば良い。遙か東国の事ゆえあまり関心はわかん。
九州の大友がよく献金をしてくるのう。よきかな。見返りを与えねばならん。新たに肥前、豊前、筑前守護を与え九州探題に命じる。大内家督の継承も認めてやろう。毛利に安芸、備後、備中の守護を与える。備後、備中は尼子から付け替えだ。尼子は何も言わんだろう。他の栄転を与えておるからな。大友と毛利は牽制し合えば良い。
兵が…足りんな。
義輝は色々考えて最後に将軍家の武力について考え始めた。守護大名に兵を出させる。足利幕府の形である。朝廷と連携し高い権威を纏い、各地の守護大名を統治する。これでいいのかと義輝は思うようになっていた。偉大なる三代将軍義満様は類稀なる政治力を発揮し守護大名たちを抑え、なおかつ明との貿易で大きな富を築いた。だが直属の兵はほぼいなかった。儂は義満様に遠く及ばん…ただ一つ己が武においては勝っていると思う。師に伝授された一之太刀。これは誇れるものだ。。。
考えの袋小路に陥った義輝は思考を止め庭に出ていった。
毛利が陶晴賢を討ち周防、長門を支配してから一年が過ぎた。安芸、備後、備中、周防、長門の瀬戸内五カ国を領有し、山陽の雄へと変貌を遂げた毛利は着々と国内統治体制の構築を進めている。
今や毛利家の棟梁として、父に迫らんとする存在感を放ちだした毛利隆元は、此度の守護補任(安芸、備後、備中)について、身が引き締まる思いだと語り、国人衆からは祝いの言葉を多く貰っていた。毛利が山陽地方における盟主だと国人達は認めたのだ。隆元が進めている支配に追い風が吹いている。
このようなある種お祭りムードが家中に漂う中、隆元の心の中は違うことを考えていた。
(大友が大内家督の継承を認められた。周防、長門の守護は明言されていない。幕府は大名同士を牽制させ均衡を保とうとする。義弟殿も三好、六角と相対しておるしな。結局最後は力だな)
顔には神妙な表情を張り付かせて、中では次の事を考えている。結構物騒な考えを。
(そろそろ動けるか?東は三村にまかして置けば良い。義弟から援助も入るし特に問題はないだろう。南蛮船…は難しい、朱印船は手に入るだろう。アユタヤで作ればいいからな。さて腰を入れて博多を取るとするか)
毛利隆元は博多を欲していた。元々大内家は遣明船を使った交易で財をなした。尼子も明、朝鮮と交易し、義弟が出てきた頃から朱印船を作り、大名自らが商いを始めだした。豊後に南蛮船がやってきてバテレンの坊主がバテレンの神を広める。同時に南蛮との交易が盛んになり大友は潤っていく。今、外の国との交易が国を富ます重要な柱になろうとしているのだ。瀬戸内を抑えつつあるが交易船が目指すのは堺だ。毛利には交易港がない。故に博多は必ず手に入なくてはならない。亡き御館様の意志を継ぐためにも。
戦の準備と共に国内においても検地、戸籍の整備を始めた。三国の守護就任もあり、国人たちの反発は少ない。それに国人たちの中で毛利に対する信頼は高い。大内、尼子の狭間で生き残り、ここまで大きくなった毛利に畏怖、尊敬に似た思いが国人衆の中にはあった。吉川、小早川が真っ先に検知を始めそれに安芸の山内、備後の三吉、備中の三村ら主要国人たちが続く。国人連合から毛利が一元支配する形へと緩やかに変化が始まっていた。
六角義賢は苛立っている。三好との和睦後、これを良しとしない細川晴元は丹波に去っていった。上様は止めようともしなかった。晴元の妻は義賢の姉だ。上様と晴元。両者の仲を取り持ちやっと二人が和解したかと思いきや、此度の和睦でまたもや両者の関係は破綻してしまった。
三好そして尼子…両者共に守護に仕える家臣としての家格でありながら、主家を蔑ろにし権勢を振るう卑しい者共。義賢の三好と尼子に対する評価だ。面向きは冷静に協調しているが、佐々木氏嫡流である六角氏からすれば、自家とあれらが同格とみなされる事が我慢がならない。強烈な名門意識が義賢の心の芯に根ざしている。
同時に万事に慎重でよく考える資質も持つ。
(儂だけの力では三好にも尼子にも勝ち切ることは難しい。下手に手を出して連合されたらどうしようもない。やはり北近江を確と治めねばならん。全てはそこからだ)
六角義賢は浅井に対する支配を強化し完全に従属、最終的には直臣とする事を目標に定めた。浅井を直臣とすれば近江一統がなり、他の国人衆たちに対する支配も更に強める事ができる。そして叡山と上手く連携し、その力も利用する。
「蒲生を呼べ」
近習に命じ今後の戦略を練ることにした。
六角、三好、尼子という当代の有力大名三家を従えた義輝は、応仁の乱以降失墜しまくりだった足利幕府の権威を大きく取り戻すことに成功した。将軍直属の動員兵力はよくて二千程だがやはり【権威】は無視できないものであり(特に畿内を離れ地方に行くほど)それが強化されたということは、将軍としてある程度の独立性を持って義輝が動くことを可能にした。
義輝は諸国の動きに考えを巡らせる。
加賀に出陣した朝倉宗滴が陣中で倒れたという。朝倉が優位と聞いていたがこれで潮目が変わるな。
景虎は川中島で晴信とやりあっておる。決着はついておらんそうだ。
奥州の伊達晴宗を奥州探題に任じた。伊達が幕府に尽くせば良い。遙か東国の事ゆえあまり関心はわかん。
九州の大友がよく献金をしてくるのう。よきかな。見返りを与えねばならん。新たに肥前、豊前、筑前守護を与え九州探題に命じる。大内家督の継承も認めてやろう。毛利に安芸、備後、備中の守護を与える。備後、備中は尼子から付け替えだ。尼子は何も言わんだろう。他の栄転を与えておるからな。大友と毛利は牽制し合えば良い。
兵が…足りんな。
義輝は色々考えて最後に将軍家の武力について考え始めた。守護大名に兵を出させる。足利幕府の形である。朝廷と連携し高い権威を纏い、各地の守護大名を統治する。これでいいのかと義輝は思うようになっていた。偉大なる三代将軍義満様は類稀なる政治力を発揮し守護大名たちを抑え、なおかつ明との貿易で大きな富を築いた。だが直属の兵はほぼいなかった。儂は義満様に遠く及ばん…ただ一つ己が武においては勝っていると思う。師に伝授された一之太刀。これは誇れるものだ。。。
考えの袋小路に陥った義輝は思考を止め庭に出ていった。
毛利が陶晴賢を討ち周防、長門を支配してから一年が過ぎた。安芸、備後、備中、周防、長門の瀬戸内五カ国を領有し、山陽の雄へと変貌を遂げた毛利は着々と国内統治体制の構築を進めている。
今や毛利家の棟梁として、父に迫らんとする存在感を放ちだした毛利隆元は、此度の守護補任(安芸、備後、備中)について、身が引き締まる思いだと語り、国人衆からは祝いの言葉を多く貰っていた。毛利が山陽地方における盟主だと国人達は認めたのだ。隆元が進めている支配に追い風が吹いている。
このようなある種お祭りムードが家中に漂う中、隆元の心の中は違うことを考えていた。
(大友が大内家督の継承を認められた。周防、長門の守護は明言されていない。幕府は大名同士を牽制させ均衡を保とうとする。義弟殿も三好、六角と相対しておるしな。結局最後は力だな)
顔には神妙な表情を張り付かせて、中では次の事を考えている。結構物騒な考えを。
(そろそろ動けるか?東は三村にまかして置けば良い。義弟から援助も入るし特に問題はないだろう。南蛮船…は難しい、朱印船は手に入るだろう。アユタヤで作ればいいからな。さて腰を入れて博多を取るとするか)
毛利隆元は博多を欲していた。元々大内家は遣明船を使った交易で財をなした。尼子も明、朝鮮と交易し、義弟が出てきた頃から朱印船を作り、大名自らが商いを始めだした。豊後に南蛮船がやってきてバテレンの坊主がバテレンの神を広める。同時に南蛮との交易が盛んになり大友は潤っていく。今、外の国との交易が国を富ます重要な柱になろうとしているのだ。瀬戸内を抑えつつあるが交易船が目指すのは堺だ。毛利には交易港がない。故に博多は必ず手に入なくてはならない。亡き御館様の意志を継ぐためにも。
戦の準備と共に国内においても検地、戸籍の整備を始めた。三国の守護就任もあり、国人たちの反発は少ない。それに国人たちの中で毛利に対する信頼は高い。大内、尼子の狭間で生き残り、ここまで大きくなった毛利に畏怖、尊敬に似た思いが国人衆の中にはあった。吉川、小早川が真っ先に検知を始めそれに安芸の山内、備後の三吉、備中の三村ら主要国人たちが続く。国人連合から毛利が一元支配する形へと緩やかに変化が始まっていた。
六角義賢は苛立っている。三好との和睦後、これを良しとしない細川晴元は丹波に去っていった。上様は止めようともしなかった。晴元の妻は義賢の姉だ。上様と晴元。両者の仲を取り持ちやっと二人が和解したかと思いきや、此度の和睦でまたもや両者の関係は破綻してしまった。
三好そして尼子…両者共に守護に仕える家臣としての家格でありながら、主家を蔑ろにし権勢を振るう卑しい者共。義賢の三好と尼子に対する評価だ。面向きは冷静に協調しているが、佐々木氏嫡流である六角氏からすれば、自家とあれらが同格とみなされる事が我慢がならない。強烈な名門意識が義賢の心の芯に根ざしている。
同時に万事に慎重でよく考える資質も持つ。
(儂だけの力では三好にも尼子にも勝ち切ることは難しい。下手に手を出して連合されたらどうしようもない。やはり北近江を確と治めねばならん。全てはそこからだ)
六角義賢は浅井に対する支配を強化し完全に従属、最終的には直臣とする事を目標に定めた。浅井を直臣とすれば近江一統がなり、他の国人衆たちに対する支配も更に強める事ができる。そして叡山と上手く連携し、その力も利用する。
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