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4話
しおりを挟む「脚を開きなさい」
雛子がぎょっとして由鷹を見ると、由鷹はカメラを雛子に向けたまま、
「脚を開きなさい。綺麗に撮ってやるから」
と、もう一度言った。
雛子が恐る恐る脚を開くと、またバシャリと音がする。
由鷹はまた吐き出されたその写真を雛子に見せた。
ゆっくりと浮かび上がるそこには、雛子の手入れされた少ない毛まで鮮明に写っている。
雛子はそのしっとり濡れて軽く光っている自分のそこを見せつけられて、あまりの恥ずかしさにまた身悶えをした。
由鷹はその写真をまた雛子のそばに置き、もう一度雛子の足元に立った。
「今度は、その脚を開いたまま持ち上げなさい。いつも俺を受け入れているときの格好をするんだ」
雛子は素直に膝を持ち上げた。
全部が見えるように。
またバシャリと音がして、それでも今度は、由鷹はそれを雛子には見せなかった。
カメラを畳に置いてしまって、そこに座り込む。
そうして、雛子に食い込んでいる玉結びにされているところを、くん、と指で押さえた。
雛子は声を上げて身体を飛び上がらせた。
たったそれだけでいってしまいそうだったのだ。
由鷹は黙って雛子のそこを触り続けた。
縄ですっかり刺激されたそこは、すっかりとろとろに溶け切っていた。
由鷹は、その具合を一頻り確かめるようにして触ってから、雛子の背中に手を回し、器用に股の間を通る縄だけを緩めて外した。
そうして、鞄からコンドームを探ると、自分のそれをおもむろに取り出し、コンドームを取り付けると、雛子のそこにそのまま充てがった。
「入れるか」
「はい、ください、由鷹さん」
由鷹は雛子の膝の裏をぐっと押さえ、そのままゆっくりと雛子の中に入り込んだ。
ゆっくり、ゆっくりと推し進められるその動きは、まるで雛子の中をさっきの煙草と同じように堪能しているような、または自分の形をはっきりと記憶させているかのようで、雛子は内腿を震わせた。
すっかり奥まで埋め込まれると、またゆっくりと引かれていく。
激しさの一切ないその動きに、雛子はいつもと違う、いつまでも終わりの見えない緩やかな絶頂に引きずり込まれた。
奥まで押し込まれて、ゆっくりと抜けていく。
雛子は内腿を震わせ続けた。
「満足出来たか」
と由鷹が見下ろしてくる。
雛子は恍惚としながら頷くと、由鷹はよしよしと雛子の桃色に染まった頬を撫でた。
そうして一度全てを抜き取り、おもむろに立ち上がった由鷹は押し入れを開いて中から大きな白い枕を取り出してきた。
クッションのようなサイズだ。
それを、雛子を今度はうつ伏せにして、額に枕が当たるように調整し、雛子に尻を持ち上げさせた。
そうして、後ろ手に纏められている両手の縄を掴んで固定し、もう一度由鷹は雛子に自分のものを押し入れた。
今度はさっきのゆっくりとした動きではなく、激しく肌を打ち付けるようなそれだった。
雛子は今度こそひっきりなしに声を洩らし、一切の自由を与えられないその衝撃と緊縛にひたすら興奮した。
一連の行為が終わったあと、丁寧に縄を解かれた雛子の身体にはところどころ鬱血したような痕が残っていた。
風呂場で由鷹に身体を洗い流してもらいながら、雛子は手首についたその痣を眺めた。
「それを見ながら、今夜ひとりで自慰でもするのか」
由鷹がからかうと雛子はまた頬を染めた。
「また今度、ここに連れてきてやろう。ここならひと目を気にすることなく雛子を可愛がってやれる」
胸を舌で転がし、また雛子の奥深くまで指を差し込みながら由鷹が言う。
雛子はまたそこをぬるつかせながら喘いだ。
今度来たら、次は何をされるだろう。
辱められたい。
辱められるのが、いい。
そう思うと身体の疼きはより一層酷くなった。
この人になら何をされてもいい。
欲しいものをくれる。
雛子はカメラで写された自分の姿を思い出した。
あの写真、どれか一枚くれるだろうか。
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