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後編

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 えづきそうになるギリギリのところまでくわえたまま頭を揺らしていると、不意に先生が赤ペンから手を離して俺の頭を両手で強く押さえ込んだ。
「ん゛んッ!!」
 そのまま喉の奥に吐き出される。
 慌てて引き離そうと力を込めると、少しだけ口から零れて床に落ちた。
 残りは吐き出そうとする間もなく喉の奥に流れていく。
「げほっ、……出すなら出すって言いなよ……」
 喉痛い。
「好きなときにイくって言っただろ。床に落ちたぞ、舐めとるのか?」
「ティッシュで拭くわ!」
 誰がそんな犬みたいなことするか。
 数滴の汚れを拭き取ってから、座ったままの先生に跨がってみる。
「丸付けは?」
「終わった」
「俺何点だった?」
「お前のクラスのやつじゃない」
「なーんだ」
 首に腕を絡めて、先生に抱っこしてもらってキスをする。
 先生が俺のベルトを外すから、握らせて俺も上から手を重ねて動かした。
「おい、人の手ぇ使ってオナってんじゃねぇ」
「だって……先生の手のほうが、気持ちいいし……」
「そりゃどうも。前だけでいいのか?」
「え、後ろも触ってくれんの?」
「お前がセックスがしたいって言ったんだろうが。なんだ、後ろも自分ですんのか」
「やってみよっかな、先生もういっこ手ぇ貸してよ」
 跨がったままではどうにもならないから、一度降りてから下だけ全部脱いで、もう一度跨がり直した。
「濡らすもんないから痛いかな」
「ならこっちの手使えば。ぬるぬるしてるし。っていうかお前は校内で尻を出すことに躊躇いはないのか」
「いやらしい先生以外誰も見てないから平気だよ。……ん、んぅ……」
 自分のものでべとべとになった先生の右手を尻に宛がって、指を一本拝借する。
 中指はいとも簡単に潜り込んでいった。
「ん、ん、……っはぁ」
 まったく動く気のない先生の指を差し込んだまま軽く腰を揺すっていると、突然先生の指が、俺の意思と無関係に奥まで突っ込んできた。
「あっちょっとせんせっ、いきなり、ちょ、」
「これだと俺が暇だった」
「そんな、いきなり……はげし……っ」
 音がしそうなほど大袈裟に動かされる指が気持ちいい。
「声を出すな。煩い」
「ごめ……っ」
 前は全然触ってもらえてないけど、それでいい。
 後ろの刺激をダイレクトに感じることが出来る。
「二本にしてやるから、ケツだけでイってみるか」
「へ、え? せんせえ、入れてくんないの?」
「俺さっきイったもん」
「あっあっあっ」
 でも、無理だよ、俺そんなんやったことない。
 それにこのまま出たら先生汚れちゃうよ。
 気持ちいいのにイくにイけなくて、快楽が腹の中でぐるぐるとぐろを巻いたみたいになる。
「せんせえ、むりだよ、俺、もうイきたいよぉ」
「仕方がねぇなぁ。ならこっちも貸してやるよ」
 左手で包み込まれて、でも俺の手は先生にしがみついてるから自由にはできなくて、困っていると先生がそこにティッシュを宛がって固定した。
「イけるだろ」
 前立腺を刺激しているらしい指がぐねぐねと動かされる。
「は、も、むりぃ」
 焦らして焦らして、限界まで耐えて出したときみたい。
「あ、でるっ、でる……」
 半泣きでイったのはいつ以来だろうか。
 身体に力はいんない。
「せんせえ、ちょっと、あの、指ぬいて」
「どうした」
「入ったままだと落ち着かない……」
「ああ、こんな風に?」
「あっ! ちょ! っと……」
 イったあとに尚も刺激されると本当に辛い。
 下腹の筋肉が痙攣しそうになってる。
「よし、じゃあ職員室帰るわ。鍵閉めるから早く出ろよ」
 ずるりと指を引き抜いた先生は、俺を床にポイっと落として自分だけさっさと手を拭いて、身支度を済ませた。
「あとお前、今使ったティッシュ全部トイレのごみ箱に捨ててこい。ここにあったら明日の掃除の時間にバレる」
「ドエスめ……」
 ごめんけど俺ちょっと、まだ、立てない。
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