二年三組の愉快な日常

木苺

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本編

普通 凡の願望

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俺は普通 凡!!「名は体を表す」っていうあだ名が幼稚園の時につけられたように、ザ・普通の男。それが俺。うちのクラスのアイツら見てると悲しくなってくる。ばいうとか?黒羽とか?無限とか、丹和とか。普通もいいもんだが、やっぱり俺はイケメンになりたいっ…妹はすごく可愛いのに。
ばいうが話しかけてくる。
「凡?」
くっ…こんな時もイケメンだぜっ腹立つぅ
「あ?イケメンが」
「それ褒めてんの貶してんの?」
「さぁな」
こいつらイケメンどもはバレンタインの時は敵だからな。俺はチョコ百個しかもらってないのに、あいつら二百個貰ってるからな!?この学校の人口六百人だぞ?もはや外部から貰ってるからな?すごく貰ってるの限度超えてるわ!!
俺は拳を握り、ばいうを睨む。涙が出そうだ。
「お前の何がいいんだっ!!」
ばいうは真顔で言う。
「ツッコミ役だからじゃね?」

俺は固まった。
「返す言葉もありません…」
根っからのモテ男だコイツ。
そしてばいうは真顔のまま続ける。
「俺としてはモテるならワニくんがいいわ。丹和の」
ワニくん…え、ワニくんっていつも丹和の肩に乗ってるビミョーな奴?アレ…?
俺は驚きの視線をばいうに送る。その視線をばいうは華麗に避けてキメポーズをとる。
「色木(白)が可愛いって言ってたからよく見てみたんだよ。そしたら結構可愛かった。」
ドォン
何かが飛んできて、爆発した。ばいうはいつもツッコミ役だからこういう時の反応が早い。3,2、
「丹っ和ァァァァァァァァ!!!」
カウントさせてくれよ…
遠くでロケランを飛ばした丹和が黒い笑顔で星を飛ばしている。
「ワニくんの事をビミョーと思った罰だぁー!!」
うっわ心読まれてる!!
ばいうはすかさずツッコむ。
「思ってないわ!」
なんかいや~な予感がする。
ばいうは何かに気づいたようでこちらをゆっくり振り向いた。
「も~し~か~し~て~…」
あ~…
「…」
せめて何か喋ってほしいな…ばいう。
「…」
…よし。
にっげろォォォォォ!!
俺は全力疾走をした。
「待てぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ばいうは相変わらずの真顔で追いかけてくる。
お前ツッコミ役だろ!?なんで追いかけてんだよ!!
そして向かった先に。
「なんダおまえラ」
ドゴオオ
まさかのロケラン持ったワニくん。マジスカ…
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