俺を気に入らないで!!

木苺

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プロローグ

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ヤッホー俺勿忘 桔梗!心はうるさいが表情も帰れないし何もしゃべれないやつだぜ!!
隣にいるのは幼馴染の乙女 桜!!普段はおしとやかだがたまに怖くなる。
そしてこのクラス。
このクラスはゾンビに食べられたり実験に使われる人間用のクラス。なんか大体の実験は前やってたらしいがこのクラスは違う。幼いころに薬をうたれて、授けられた植物の力が使える。俺だと勿忘草と桔梗とかな。俺は二つだが一つの奴もいる。一つの奴はその分力が強い。
そして、実験に使われるのは十五~十六歳ぐらいであり、俺たちは明日から。早くゾンビに殺されたいな、すごく名誉なことなんだってよ~
「桔梗…」
桜が話しかけてきた。俺は返事をしない。ひどいなんて思うなよ?
だって俺、俺を捨てたお母さんに「喋らないでね(はぁと)」っていわれたもん。俺が言うとキモイな…。喋れないんだよねっ
桜は俺を無視してしゃべり続ける。
「明日誰か殺されるかな?私殺されたいなぁ」
そして笑顔でこっちを見る。
「桔梗は私より前に死なないでねっ。桔梗を殺すのは私だよ。もしほかの奴に殺されたら…どーしよっかなぁ~」
桜の変なとこはココ!!もし俺が別の奴に殺されたら俺の死体がすっごいことになりそう。殺されないようにがんばろ。まぁ表情は変わんないんですけどねッ
「おい桔梗…」
俺と桜の間に入ってきたのは水上 睡蓮。
このクラスで一番常識人っぽいが、正直空気は数もの主義なんじゃないかなと思ってる。俺の前に佇むおしとやかな乙女の皮をかぶった怖い桜の前に立つのはそーとー勇気がいるよ。
「あ、睡蓮…」
睡蓮の乱入により桜はいつものおしとやかモードに戻った。
「ぎゃあああ」
奇襲か何事
「げほっ」
俺の背中に強い衝撃が走った。当たってきたのは葉月、四葉、紅、孫斗だった。
ギェアアアアアいってぇぇぇぇぇ
心の中では大騒ぎだが顔には何も出ていない。
うっ俺の能力便利ィィィィィィ
「ごめんな桔梗!!」
葉月が手を合わせていった。
いってぇよお前ら!!何してんだよ!!
「ごめんねぇ桔梗。ちょっと四人で連結しててさ。」
胡散臭い感じで孫斗がしゃべる。
「今日も限りなくかっこいいね桔梗。
うるせぇ孫斗。照れるだろ。
孫斗はこういう風にみんなを可愛いとかカッコイイだとか褒めまくる。紅がニコニコ笑った。
「やっぱ桔梗はこれだけのことをしても表情変えないんだなぁ。」
いっや紅、めっちゃ痛かったですよ!?普通に叫ぶとこだった!!ま~声でねぇんだけどね!!
さっきから皆に流されている四葉は白結 四葉と言って幸運なやつである。でも幸福と不幸は表裏一体だから正直普通の人となっている。
「葉月たちは誰が殺されると思う?」
桜が意気揚々と話す。
「ん~俺は蓮華とか?」
四葉がやっと喋った。ちなみに蓮華はうちのクラスのとっても優しい男子のことである。カッコイイが優しすぎてモテない。まったく不憫なやつだ。
そう言えば俺の周りに桜以外の女子が集まらないのなんで!?孫斗はモテるんだよ俺もモテたいよっ
桜が笑顔で振り向く。
「桔梗。今、私以外の女の子と考えたでしょ。」
そんな彼女奈後ろには心なしか黒いオーラが漂ってる気がする。桜って心読めたっけ?
俺の周りのクラスの様子は大体こんな感じ。変なやつがたくさんいて、変なことをする。そして俺がたまに心の中で叫ぶ。
そんな箱庭の中に閉じ込められたモルモット実験動物たちの楽しい日常を皆楽しんでいってくれよな。
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