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52 庇護する者
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「話は逸れたけど、女神教団はぶっ潰すってことでいいよね? ハジメに喧嘩売った時点で許せないしさ」
「大聖堂には恐らく聖堂騎士団がいますね」
クアラが俺の身を案じてくれる。
「そいつらは強いのか?」
「聖堂騎士一人がこの国の騎士10人分の力を持ちます。彼らは信仰心が高いほど力を増すという特殊な武技を使います」
「なるほどな。こちらに被害は出したくない。少数精鋭で終わらせよう。俺とフレア、それにエメリスとシロナがアタッカーチーム。あとは本邸の守りに残していく」
「たった四人で……」
「大丈夫だクアラ。アンナを奪って戻ってくるよ。それから、新しい教団を立ち上げよう。信仰を必要とする民もいるだろうからな」
「新女神教団ですね。皆さんに御武運がありますように」
俺はゲートを開き、三人と共に堂々と大聖堂の正面から侵入することにした。
大聖堂の入口はバリケードで封鎖されているな。
夜の帳が降りて今夜の業務は終了しているはずなのに、守りが万全な時点で怪しすぎるんだよな。
「邪魔だ」
入口のバリケードをフレアボムで消し飛ばす。
「止まれ! 大聖堂は現在封鎖している。何人たりともここを通ることはまかりならん!」
「騎士なら私が相手していいよねー」
勝手に剣を抜いたシロナが構える。
まだ何も指示してないんだが、バーサーカーだな。
「ガキが。我々聖堂騎士の力を侮っているようだな。今すぐ真っ二つにしてやろう! 聖光剣!」
「おっせー」
シロナの手が閃いた瞬間、聖堂騎士は四等分に両断されていた。
「あ……れ……?」
聖堂騎士が事切れる。
「これで十人分って弱すぎじゃない? 信仰心がゴミだったとかかなー」
「シロナが強すぎるだけだろ」
「何事だ!」
見回りをしていた聖堂騎士が殺到してくる。
乱戦になった俺達は、互いに背を守りながら聖堂騎士を相手にした。
この国の騎士達の実力を知る為でもあったのだが……。
「すみません、加減が分からずやり過ぎてしまいました」
(……レインニードルか)
俺が作成し、彼女に譲った魔法の一つだ。
エメリスが手をかざすと、空中に魔法陣が無数に現れ、敵を穿つ魔法の針が降り注ぐ。それらは鎧さえも容易く貫通し、彼らを致命傷に至らせた。
「これじゃ一方的よね。逃げてもらっても構わないのだけど」
フレアボムで騎士を粉々に消し飛ばしていくフレア。こちらも戦いの体を為してすらいない。シロナは――
「相手がまずは何をしてるか見ないと。はぁー。全然ダメ。つまんない」
斬撃を空間に残すという離れ業で、殺到する騎士達を皆殺しにしている。
ものの数分もしない内に大聖堂の守備隊は全滅し、無傷の俺達だけが残った。フレアとシロナの実力は分かっていた通りだが、やはりエメリスも腕がいい。彼女は魔法を発動する速度が早く、相手に剣を抜かせる前に始末するのが得意なようだ。
四人で大聖堂に侵入する。
中に入ると司教達が着席し、会議を進めようとしていたところだった。
奥にいた大司教が詰問するような視線を向けてきた。
「次期国王陛下……。いえ、ここに至っては国王陛下とお呼びしましょう。表には聖堂騎士も配置していたはずですが」
「俺達は無事に到着した。つまりはそういうことだろ」
「はは……。恐ろしい方達だ。今から裁判を行う予定だったのですが」
大聖堂の中央に椅子が置かれ、腕を縛られた聖女アンナが座っている。
「え、あたしのこと助けに……きてくれたの?」
アンナは憔悴しているようだ。
外傷の類はないが、尋問されたのかもな。
「聖女にかけられた罪状を確認したい。もうじき王になるからな。貴重な人材をみすみす死なせるわけにもいかないだろう」
「彼女にかけられた罪は、聖女偽証罪です。自らを聖女と偽り教団に在籍していた罪です」
「なるほどな。くだらない」
大司教を正面切って否定したことで、場は騒然としている。
「王族が国教の大司教を否定するなど……」
「我々は持ちつ持たれつでやってきたのでは?」
「これは内政干渉です!」
「黙れ」
殺気を飛ばしてやると、喚いていた司教達は黙り込んだ。
「下らんな。俺に言わせれば獣人の子供を監禁して暴行していた大司教の方がよほど罪が重い」
「言いがかりはやめていただきたい。証拠はあるのですか? まあ、仮にあったとしても亜人の子供をいたぶったところで罪には問われませんが。連中はペットと同じです。ペットをどう扱おうが我々の勝手ではありませんか」
大司教が演説すると司教達が悪意のある笑みを共有した。
なるほど、こいつら全員グルか。
伯爵の言っていた顧客はこいつらで間違いないな。
「この国のルールはクソだ。弱者が強者に食い物にされ、それを阻む法もない。ルールが存在しないなら、俺がルールになる」
王の加護を使い、『聖域』を形成する。
「『一得一失』。聖域のなかで俺に逆らった者は、最も大切なモノを差し出さなければならない」
「それこそ無法ではないか!」
司教が叫ぶ。すると、次の瞬間に俺の前に獣人の少女がいた。
片耳を欠損した娘だ。服は着ておらず、下着姿である。
「リエル……!?」
「リエルというのか。リエル、お前は俺の所有物になった。文句はあるか?」
「リエルは誰にも所有されたくないです」
「バカな娘め! お前も大事なモノを失うがいい!」
半狂乱になった司教が叫ぶが、リエルが何かを失うことはない。
「な、なぜこいつは何も失わない! 私は金貨50枚で買った奴隷を失ったのに……!」
「言っただろう。俺がルールだと」
リエルの目線に合わせる為に屈む。
「美味い飯と暖かい寝床を約束する。お前の許可なく触れたりしないとも約束しよう。俺の家にこないか?」
「他にも獣人……いる?」
「ああ、いるとも。きっと友達になれるぞ」
「じゃあ行ってもいい」
庇護してやろう。今まで傷ついた分、心をケアしてやらないとな。
「エメリス、悪いがこいつを連れ帰ってくれるか。……いや、もう少し待ってからだな。他にも獣人が出てくるかもしれない」
「承知しました。ハジメ様は亜人にもお優しいですね。私はそれを誇りに思います」
人も亜人も関係ない。王となったからには弱者は救済する。
それが力を持った者の役目でもあるだろう。
「お前達司教に問うぞ。亜人の奴隷を持っているか答えろ。答えない場合は反抗とみなす。黙秘で逃げ切れると思うなよ」
「私は……持っている」
司教達が口々に告白する。結局、こいつらは司教ぐるみで亜人をペットにしていたというわけだ。
「亜人の名前を教えろ」
俺は最近手に入れた『探知』のスキルを使い、亜人の奴隷達をここに転移させた。
「な、名前を聞いただけで転移させられるのか!?」
「王様なんだ。それくらいできて当然だろ」
「……怪物め」
他の獣人達にも食事と寝床を約束し、引率役はエメリスに頼んだ。
さて、大司教とのお喋りを再開しようか。
「大聖堂には恐らく聖堂騎士団がいますね」
クアラが俺の身を案じてくれる。
「そいつらは強いのか?」
「聖堂騎士一人がこの国の騎士10人分の力を持ちます。彼らは信仰心が高いほど力を増すという特殊な武技を使います」
「なるほどな。こちらに被害は出したくない。少数精鋭で終わらせよう。俺とフレア、それにエメリスとシロナがアタッカーチーム。あとは本邸の守りに残していく」
「たった四人で……」
「大丈夫だクアラ。アンナを奪って戻ってくるよ。それから、新しい教団を立ち上げよう。信仰を必要とする民もいるだろうからな」
「新女神教団ですね。皆さんに御武運がありますように」
俺はゲートを開き、三人と共に堂々と大聖堂の正面から侵入することにした。
大聖堂の入口はバリケードで封鎖されているな。
夜の帳が降りて今夜の業務は終了しているはずなのに、守りが万全な時点で怪しすぎるんだよな。
「邪魔だ」
入口のバリケードをフレアボムで消し飛ばす。
「止まれ! 大聖堂は現在封鎖している。何人たりともここを通ることはまかりならん!」
「騎士なら私が相手していいよねー」
勝手に剣を抜いたシロナが構える。
まだ何も指示してないんだが、バーサーカーだな。
「ガキが。我々聖堂騎士の力を侮っているようだな。今すぐ真っ二つにしてやろう! 聖光剣!」
「おっせー」
シロナの手が閃いた瞬間、聖堂騎士は四等分に両断されていた。
「あ……れ……?」
聖堂騎士が事切れる。
「これで十人分って弱すぎじゃない? 信仰心がゴミだったとかかなー」
「シロナが強すぎるだけだろ」
「何事だ!」
見回りをしていた聖堂騎士が殺到してくる。
乱戦になった俺達は、互いに背を守りながら聖堂騎士を相手にした。
この国の騎士達の実力を知る為でもあったのだが……。
「すみません、加減が分からずやり過ぎてしまいました」
(……レインニードルか)
俺が作成し、彼女に譲った魔法の一つだ。
エメリスが手をかざすと、空中に魔法陣が無数に現れ、敵を穿つ魔法の針が降り注ぐ。それらは鎧さえも容易く貫通し、彼らを致命傷に至らせた。
「これじゃ一方的よね。逃げてもらっても構わないのだけど」
フレアボムで騎士を粉々に消し飛ばしていくフレア。こちらも戦いの体を為してすらいない。シロナは――
「相手がまずは何をしてるか見ないと。はぁー。全然ダメ。つまんない」
斬撃を空間に残すという離れ業で、殺到する騎士達を皆殺しにしている。
ものの数分もしない内に大聖堂の守備隊は全滅し、無傷の俺達だけが残った。フレアとシロナの実力は分かっていた通りだが、やはりエメリスも腕がいい。彼女は魔法を発動する速度が早く、相手に剣を抜かせる前に始末するのが得意なようだ。
四人で大聖堂に侵入する。
中に入ると司教達が着席し、会議を進めようとしていたところだった。
奥にいた大司教が詰問するような視線を向けてきた。
「次期国王陛下……。いえ、ここに至っては国王陛下とお呼びしましょう。表には聖堂騎士も配置していたはずですが」
「俺達は無事に到着した。つまりはそういうことだろ」
「はは……。恐ろしい方達だ。今から裁判を行う予定だったのですが」
大聖堂の中央に椅子が置かれ、腕を縛られた聖女アンナが座っている。
「え、あたしのこと助けに……きてくれたの?」
アンナは憔悴しているようだ。
外傷の類はないが、尋問されたのかもな。
「聖女にかけられた罪状を確認したい。もうじき王になるからな。貴重な人材をみすみす死なせるわけにもいかないだろう」
「彼女にかけられた罪は、聖女偽証罪です。自らを聖女と偽り教団に在籍していた罪です」
「なるほどな。くだらない」
大司教を正面切って否定したことで、場は騒然としている。
「王族が国教の大司教を否定するなど……」
「我々は持ちつ持たれつでやってきたのでは?」
「これは内政干渉です!」
「黙れ」
殺気を飛ばしてやると、喚いていた司教達は黙り込んだ。
「下らんな。俺に言わせれば獣人の子供を監禁して暴行していた大司教の方がよほど罪が重い」
「言いがかりはやめていただきたい。証拠はあるのですか? まあ、仮にあったとしても亜人の子供をいたぶったところで罪には問われませんが。連中はペットと同じです。ペットをどう扱おうが我々の勝手ではありませんか」
大司教が演説すると司教達が悪意のある笑みを共有した。
なるほど、こいつら全員グルか。
伯爵の言っていた顧客はこいつらで間違いないな。
「この国のルールはクソだ。弱者が強者に食い物にされ、それを阻む法もない。ルールが存在しないなら、俺がルールになる」
王の加護を使い、『聖域』を形成する。
「『一得一失』。聖域のなかで俺に逆らった者は、最も大切なモノを差し出さなければならない」
「それこそ無法ではないか!」
司教が叫ぶ。すると、次の瞬間に俺の前に獣人の少女がいた。
片耳を欠損した娘だ。服は着ておらず、下着姿である。
「リエル……!?」
「リエルというのか。リエル、お前は俺の所有物になった。文句はあるか?」
「リエルは誰にも所有されたくないです」
「バカな娘め! お前も大事なモノを失うがいい!」
半狂乱になった司教が叫ぶが、リエルが何かを失うことはない。
「な、なぜこいつは何も失わない! 私は金貨50枚で買った奴隷を失ったのに……!」
「言っただろう。俺がルールだと」
リエルの目線に合わせる為に屈む。
「美味い飯と暖かい寝床を約束する。お前の許可なく触れたりしないとも約束しよう。俺の家にこないか?」
「他にも獣人……いる?」
「ああ、いるとも。きっと友達になれるぞ」
「じゃあ行ってもいい」
庇護してやろう。今まで傷ついた分、心をケアしてやらないとな。
「エメリス、悪いがこいつを連れ帰ってくれるか。……いや、もう少し待ってからだな。他にも獣人が出てくるかもしれない」
「承知しました。ハジメ様は亜人にもお優しいですね。私はそれを誇りに思います」
人も亜人も関係ない。王となったからには弱者は救済する。
それが力を持った者の役目でもあるだろう。
「お前達司教に問うぞ。亜人の奴隷を持っているか答えろ。答えない場合は反抗とみなす。黙秘で逃げ切れると思うなよ」
「私は……持っている」
司教達が口々に告白する。結局、こいつらは司教ぐるみで亜人をペットにしていたというわけだ。
「亜人の名前を教えろ」
俺は最近手に入れた『探知』のスキルを使い、亜人の奴隷達をここに転移させた。
「な、名前を聞いただけで転移させられるのか!?」
「王様なんだ。それくらいできて当然だろ」
「……怪物め」
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