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49 聖女
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俺は一人教会に来ていた。
女神教の聖女であるアンナは、治癒力の高さを買われた元冒険者だった。聖女らしい雰囲気は皆無で、気だるげな雰囲気を隠そうともしない。以前にウェガから聞いた話では、黒髪ツインテールの巨乳冒険者を大司教が囲ったらしいのだが、肉体関係はあったのだろうか。俺だったら確実にお手つきしていたな。
「洗礼名、レンをあなたに与えるわ。えーと、なんだっけ。なんでもないわ。たぶん」
(……台詞を忘れてるな)
適当な性格の十六才。そんな印象だ。しかし、胸は本当にでかいな。パイズリさせたい。
女神教会の聖女、アンナから洗礼名を受け取った俺は、サイハラ・ハジメ・レン・トリテインという名になった。
「じゃ、終わったから帰ってちょうだい。私、今日まだお昼食べてないのよ」
「だったら俺と食事にでも行くか?」
「はぁ? なんであんたとメシなんか行かないといけないわけ? 教会と王族ってそんな仲良くないし、むしろ敵対してるし」
トリテアでは、貴族や王族は女神からの加護を受ける為に洗礼名を授かる習わしだ。俺のように実際に効果のある加護が与えられるのではなく、ただの迷信に近いものではあるのだが。
しかし、その水面下では王族と教会で利権争いをバチバチしているらしい。民から税収を絞りたい王族と、民からお布施を搾り取りたい教会。互いに仲はあまりよくないようだ。
「次期国王陛下、申し訳ありません。このあとは二人きりで食事をする予定となっておりまして」
「ライアス大司教、聖女とは随分と仲がいいんだな」
「ええ、それはもう。では行きましょうか」
わざわざ俺の方から教会を訪れたにも関わらず、洗礼が済んだらすぐに帰そうとする姿勢は気に入らないな。
俺は時間停止を使い、俺と聖女以外の全ての時を止めた。
「えっと……何これ。意味わかんないんだけど」
聖女アンナは綺麗だな。修道服の上からでも分かる巨乳で、目の毒だ。二人きりの時間を作ってやっただけだが、アンナは目に見えて狼狽していた。
「アンナ、怯えるな。俺が時を止めただけだ」
「そんな魔法あるわけないでしょ!? 何したのよ!」
「騒ぐなって。俺のスキルを使っただけだ」
「スキル? 何言ってんの!?」
説明するのも面倒だ。俺はアンナに近づいていき、逃げないよう腕を掴んでからキスをした。
「ん……っ!?」
パシン! 頬を打たれる。
俺はアンナの好感度を操作し、500に上げてやった。
「ひぃぃぃぃ!!!!」
ガニ股になったアンナが一人で悶えている。
「聖女アンナ、これは愚かなお前に対する罰だ」
「さっきから意味わかんない! つーか、あんたの方こそ悔いなさいよ! 人の胸ジロジロ見て、あからさまだっつーの!」
好感度操作を解除して落ち着かせてやる。
洗礼名をもらうだけならわざわざ教会に足を運ぶ必要などなかった。彼女を王城に呼びつければいいだけだ。それくらいの力は王族にもある。俺がわざわざ教会まで足を運んだのは、協会に巣食う悪を裁く為だ。
俺が治める国に、邪悪な司教など必要ない。
「大司教が獣人に暴力を振るってることは知っているか?」
「知らないわよ。あたし、自分の仕事で結構忙しいの。それに獣臭いあいつらがどうなろうが知ったことじゃないし」
「救われないな。それでも聖女かよ」
「……ッ」
おっと、威圧してしまったらしい。だが、上に立つ者がこれでは獣人は一生救われないだろう。
「お前に現実を見せてやる。真実を見る覚悟があるならな」
俺はゲートを開いた。漆黒の渦の向こうには、剥き出しになった現実がある。
「こいつ、詠唱もなく魔法を……」
「どうした。怖気づいたか」
「恐れてなんかないし。あたしは選ばれた人間なのよ。あんた如きにビビるわけないでしょ」
「そういう割には時間停止にビビってたな」
「これは例外! ……こんな力あるなら働かなくても食べていけるんじゃない?」
「そうだな。俺は仕事熱心なのかもしれない」
「王様の鏡ね」
褒めてくれたのでおっぱいを揉むと叩かれた。
「調子乗んな!」
女神教の聖女であるアンナは、治癒力の高さを買われた元冒険者だった。聖女らしい雰囲気は皆無で、気だるげな雰囲気を隠そうともしない。以前にウェガから聞いた話では、黒髪ツインテールの巨乳冒険者を大司教が囲ったらしいのだが、肉体関係はあったのだろうか。俺だったら確実にお手つきしていたな。
「洗礼名、レンをあなたに与えるわ。えーと、なんだっけ。なんでもないわ。たぶん」
(……台詞を忘れてるな)
適当な性格の十六才。そんな印象だ。しかし、胸は本当にでかいな。パイズリさせたい。
女神教会の聖女、アンナから洗礼名を受け取った俺は、サイハラ・ハジメ・レン・トリテインという名になった。
「じゃ、終わったから帰ってちょうだい。私、今日まだお昼食べてないのよ」
「だったら俺と食事にでも行くか?」
「はぁ? なんであんたとメシなんか行かないといけないわけ? 教会と王族ってそんな仲良くないし、むしろ敵対してるし」
トリテアでは、貴族や王族は女神からの加護を受ける為に洗礼名を授かる習わしだ。俺のように実際に効果のある加護が与えられるのではなく、ただの迷信に近いものではあるのだが。
しかし、その水面下では王族と教会で利権争いをバチバチしているらしい。民から税収を絞りたい王族と、民からお布施を搾り取りたい教会。互いに仲はあまりよくないようだ。
「次期国王陛下、申し訳ありません。このあとは二人きりで食事をする予定となっておりまして」
「ライアス大司教、聖女とは随分と仲がいいんだな」
「ええ、それはもう。では行きましょうか」
わざわざ俺の方から教会を訪れたにも関わらず、洗礼が済んだらすぐに帰そうとする姿勢は気に入らないな。
俺は時間停止を使い、俺と聖女以外の全ての時を止めた。
「えっと……何これ。意味わかんないんだけど」
聖女アンナは綺麗だな。修道服の上からでも分かる巨乳で、目の毒だ。二人きりの時間を作ってやっただけだが、アンナは目に見えて狼狽していた。
「アンナ、怯えるな。俺が時を止めただけだ」
「そんな魔法あるわけないでしょ!? 何したのよ!」
「騒ぐなって。俺のスキルを使っただけだ」
「スキル? 何言ってんの!?」
説明するのも面倒だ。俺はアンナに近づいていき、逃げないよう腕を掴んでからキスをした。
「ん……っ!?」
パシン! 頬を打たれる。
俺はアンナの好感度を操作し、500に上げてやった。
「ひぃぃぃぃ!!!!」
ガニ股になったアンナが一人で悶えている。
「聖女アンナ、これは愚かなお前に対する罰だ」
「さっきから意味わかんない! つーか、あんたの方こそ悔いなさいよ! 人の胸ジロジロ見て、あからさまだっつーの!」
好感度操作を解除して落ち着かせてやる。
洗礼名をもらうだけならわざわざ教会に足を運ぶ必要などなかった。彼女を王城に呼びつければいいだけだ。それくらいの力は王族にもある。俺がわざわざ教会まで足を運んだのは、協会に巣食う悪を裁く為だ。
俺が治める国に、邪悪な司教など必要ない。
「大司教が獣人に暴力を振るってることは知っているか?」
「知らないわよ。あたし、自分の仕事で結構忙しいの。それに獣臭いあいつらがどうなろうが知ったことじゃないし」
「救われないな。それでも聖女かよ」
「……ッ」
おっと、威圧してしまったらしい。だが、上に立つ者がこれでは獣人は一生救われないだろう。
「お前に現実を見せてやる。真実を見る覚悟があるならな」
俺はゲートを開いた。漆黒の渦の向こうには、剥き出しになった現実がある。
「こいつ、詠唱もなく魔法を……」
「どうした。怖気づいたか」
「恐れてなんかないし。あたしは選ばれた人間なのよ。あんた如きにビビるわけないでしょ」
「そういう割には時間停止にビビってたな」
「これは例外! ……こんな力あるなら働かなくても食べていけるんじゃない?」
「そうだな。俺は仕事熱心なのかもしれない」
「王様の鏡ね」
褒めてくれたのでおっぱいを揉むと叩かれた。
「調子乗んな!」
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