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アイスと契約を交わしてから、一週間が経過した。
俺は『ウォーターカッター』と『アクアランス』の魔法を契約をし、自在に扱えるようになった。
両方とも基本の魔法らしいが、使い勝手はかなり良さそうだ。
「魔法の発動にも慣れてきましたね。次は注ぐ魔力を一定に保つ練習を行いましょう。そうすることで覚えられる魔法が一気に増えます。とはいえ、何事も一歩ずつ着実に進めていくことが重要ですから焦らずにいきましょう。朝はいつものメニューから始めます」
「分かった。じゃあ、今日もまずは発動からだな」
女神様にもらったスキルは、勝手に魔力を消費する感じだった。しかし、魔法っていうのは自分で魔力を注がないといけない。扱う為に練習が必要なのは、圧倒的に後者だな。
「マスター、集中です」
部屋が広いので、魔法を生成するだけの練習なら室内でも行える。
アイスは部屋の端に置いた椅子に座って、足を組んだ状態で俺を見守ってる。
薄いドレス以外には何も羽織ってないので、正直に言って目の毒だ。
「アクアランス」
「いいですよ。発動には成功してます。ただ、魔力量が多すぎたせいで不安定に崩れてしまってます」
「うん。慣れてきたと思ったけど、やっぱり難しいな」
つーか、今さらなんだけど、アイスの外見的な見た目は15歳くらいで、二人きりでいるのが気まずく感じる。何も悪いことはしてないはずなのに、何だか隠れていけないことをしている気分になる。集中できないのは彼女の外見のせいでもあるかもしれない。
「煩悩の波動を感じます」
「いや、すまない」
「こんな慎ましい身体に欲情するなど、マスターは特殊性癖かもしれませんね」
「すみません」
これではユウスケのことを馬鹿にできない。
「精霊の身体など仮初の受肉に過ぎません。一応、人間の女性と同じように性器もつけていますし、なかには人間との子を孕む精霊までいますが、私のはただの飾りだと思っていただいて構いません。意識を向けないように、理性を強く保ってください」
(性器がついてるとか言われたら尚更気になるんだよ!)
アイスが男だったら良かったのにと思った。
「……ところで、魔法を契約するだけじゃなくてちゃんと修得するまで見てくれるんだな」
「そうですね。暴発して死なれても困りますし、自分が契約した主人のことは傍で見守っていくのが精霊のスタンスです」
「なるほど。ところで、精霊って同時に複数の人間と契約したりはするのか?」
「それは精霊の考えにもよりますね。まあ、大体の精霊は一人と契約するだけです。自分の契約者を強く育て、強力な魔法を契約した方が実入りもいいですし」
「現実的だな」
話をしている内にアイスにも慣れてきたのか、魔法が安定し始めた。
「いいですね。初級魔法とはいえ、一週間でここまで安定してきたのは目覚ましいと思います」
「アイスのお陰だよ」
「ただ、実戦で魔法を安定させるのはとても難しいことです。例えば……」
言いながら、アイスがドレスを脱いだ。
「……っ」
「魔法が崩れましたね。相手が男であれば、このように裸体を見せて油断を誘う魔人もいます。というか、こういう誘惑で負ける術師が多すぎます」
「アイス、分かったから」
「いえ、分かっていません。冷静に魔法を再構築してください」
言われたとおり魔法を再構築しようとするが、頭がいっぱいになってしまう。
俺は我慢できなくなり、アイスに迫って抱きしめてしまった。
この無垢な天使のような少女を今すぐ穢してやりたい。
「これはどういうことですか」
「誘ってきたのはアイスだろ。一週間も女に触れず我慢してきたんだぞ」
「呆れましたね。契約を破棄されてもいいんですか?」
「それでも、俺は……」
アイスの唇に強引にキスを重ねる。長くキスを重ねたあと、アイスの下腹部に手を伸ばした。
「愛してる。俺とこの先もずっと一緒に……」
「契約を破棄します。あなたは私のマスターではありませんでした」
スッと彼女は姿を消してしまった。
「アイス? おい、アイス! 戻ってきてくれ!」
叫ぶが、彼女からの返事はない。
嫌な汗が流れた。
「アクアランス!」
魔法が発動すらしなくなってる。
手の甲に刻まれていた刻印も消えていた。
なんということだ。
俺は、つまらない失敗でアイスとの契約を破棄されてしまった。
俺は『ウォーターカッター』と『アクアランス』の魔法を契約をし、自在に扱えるようになった。
両方とも基本の魔法らしいが、使い勝手はかなり良さそうだ。
「魔法の発動にも慣れてきましたね。次は注ぐ魔力を一定に保つ練習を行いましょう。そうすることで覚えられる魔法が一気に増えます。とはいえ、何事も一歩ずつ着実に進めていくことが重要ですから焦らずにいきましょう。朝はいつものメニューから始めます」
「分かった。じゃあ、今日もまずは発動からだな」
女神様にもらったスキルは、勝手に魔力を消費する感じだった。しかし、魔法っていうのは自分で魔力を注がないといけない。扱う為に練習が必要なのは、圧倒的に後者だな。
「マスター、集中です」
部屋が広いので、魔法を生成するだけの練習なら室内でも行える。
アイスは部屋の端に置いた椅子に座って、足を組んだ状態で俺を見守ってる。
薄いドレス以外には何も羽織ってないので、正直に言って目の毒だ。
「アクアランス」
「いいですよ。発動には成功してます。ただ、魔力量が多すぎたせいで不安定に崩れてしまってます」
「うん。慣れてきたと思ったけど、やっぱり難しいな」
つーか、今さらなんだけど、アイスの外見的な見た目は15歳くらいで、二人きりでいるのが気まずく感じる。何も悪いことはしてないはずなのに、何だか隠れていけないことをしている気分になる。集中できないのは彼女の外見のせいでもあるかもしれない。
「煩悩の波動を感じます」
「いや、すまない」
「こんな慎ましい身体に欲情するなど、マスターは特殊性癖かもしれませんね」
「すみません」
これではユウスケのことを馬鹿にできない。
「精霊の身体など仮初の受肉に過ぎません。一応、人間の女性と同じように性器もつけていますし、なかには人間との子を孕む精霊までいますが、私のはただの飾りだと思っていただいて構いません。意識を向けないように、理性を強く保ってください」
(性器がついてるとか言われたら尚更気になるんだよ!)
アイスが男だったら良かったのにと思った。
「……ところで、魔法を契約するだけじゃなくてちゃんと修得するまで見てくれるんだな」
「そうですね。暴発して死なれても困りますし、自分が契約した主人のことは傍で見守っていくのが精霊のスタンスです」
「なるほど。ところで、精霊って同時に複数の人間と契約したりはするのか?」
「それは精霊の考えにもよりますね。まあ、大体の精霊は一人と契約するだけです。自分の契約者を強く育て、強力な魔法を契約した方が実入りもいいですし」
「現実的だな」
話をしている内にアイスにも慣れてきたのか、魔法が安定し始めた。
「いいですね。初級魔法とはいえ、一週間でここまで安定してきたのは目覚ましいと思います」
「アイスのお陰だよ」
「ただ、実戦で魔法を安定させるのはとても難しいことです。例えば……」
言いながら、アイスがドレスを脱いだ。
「……っ」
「魔法が崩れましたね。相手が男であれば、このように裸体を見せて油断を誘う魔人もいます。というか、こういう誘惑で負ける術師が多すぎます」
「アイス、分かったから」
「いえ、分かっていません。冷静に魔法を再構築してください」
言われたとおり魔法を再構築しようとするが、頭がいっぱいになってしまう。
俺は我慢できなくなり、アイスに迫って抱きしめてしまった。
この無垢な天使のような少女を今すぐ穢してやりたい。
「これはどういうことですか」
「誘ってきたのはアイスだろ。一週間も女に触れず我慢してきたんだぞ」
「呆れましたね。契約を破棄されてもいいんですか?」
「それでも、俺は……」
アイスの唇に強引にキスを重ねる。長くキスを重ねたあと、アイスの下腹部に手を伸ばした。
「愛してる。俺とこの先もずっと一緒に……」
「契約を破棄します。あなたは私のマスターではありませんでした」
スッと彼女は姿を消してしまった。
「アイス? おい、アイス! 戻ってきてくれ!」
叫ぶが、彼女からの返事はない。
嫌な汗が流れた。
「アクアランス!」
魔法が発動すらしなくなってる。
手の甲に刻まれていた刻印も消えていた。
なんということだ。
俺は、つまらない失敗でアイスとの契約を破棄されてしまった。
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