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105 乖離
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「星くらい落とせるでしょ、そっちの古い勇者もさ」
ニタニタと笑いながら、『転移』してきた少女が言った。
紅蓮の髪を靡かせた炎の化身のような娘だ。
歳は十七くらいに見えるが、神クラスの相手だと外見に意味はない。
「あ、あの娘が皇帝を守護する女勇者です!」
「あらら、皇帝も可哀想だね。信じてた奥さんに裏切られるなんてさ」
ライラを嘲笑する女勇者だ。
かなり好戦的な性格をしているらしい。
「ジロジロ見て気持ち悪いなぁ。噂通りの女好きなんだね?」
美しい顔立ちだが、溢れ出る悪意が俺を落ち着かない気分にさせる。
「お前が皇帝を守護する女勇者、カイリだな」
「うん、そうなるね。ま、肩書に意味なんてないけど。私の目的は最初からお前の抹殺なんだよ、タクマ」
「ちょっと待って」
一緒に来ていたラリエがカイリに疑いの眼差しを向けている。
「どうしたんだ?」
「この女の気、どこかで見た気がする」
「さすが管理神ラリエ様だ。しかし、気づいたところで私を止めることはできないよ。『冥王』と私は相性が最悪だからね。こいつを殺す為だけに、私は生まれてきたんだ。本当は前世の記憶を取り戻したあとで始末する予定だったけど、これ以上成長されるとさすがに困るからさ」
嫌な予感がする。俺はラリエの『凍結』を解除しようとしたが、その前に自分の手足が凍りついていることに気づいた。
「あ?」
「知ってるよねぇ。『永久凍土』。破壊神から奪った力だよ」
空間が、時が凍りついていく。
停止していく世界を見つめながら、俺は自分に何ができるかを考えた。
だが、何も思いつかない。気づけば思考が凍りつき始めている。
「君の思考は先に進まない。さあ、一緒に終わろうか」
「お前、何者だ?」
「ガランドウの心から生まれた神さ。ずっとお前が来るのを待ってた」
訳も分からないまま終わりを覚悟するが、その前に俺は『冥王』で自分を殺した。
命が終わり、肉体の枷から解き放たれる。
魂になればこの場は逃げられるかもしれないという賭けだったが、カイリの力で魂まで凍りつきそうになる。
(万事休すか……)
だが、終わりを覚悟したところで、まさかの救いの手が伸びてきた。
『あんちゃんはやらせへんで』
俺は魂ごと掴まれ、カルマオンラインの外に連れ出された。
気づけば、俺は白い部屋にいた。
転生前に見た白い部屋に似ていたが、こっちにはソファーやテーブルなど生活感がある。
上等な白い調度品に囲まれた、豪邸だ。
「久しぶりやな、あんちゃん」
「ああ……」
俺を救い出してくれたのは、俺に恨みがあるはずのクリュウだった。
エセ関西弁の神様が疲れた顔で俺を見てる。
「まー、なんで助けてくれたん? って聞きたそうやけど、あれやで。あんちゃん、わいのこと管理神に推薦してくれてホンマおおきにな。おかげさんで、この通りちょっといい暮らしができとるで」
潮の匂いに釣られて見てみれば、夕日に照らされオーシャンビューが見えた。
孤島でも買ったのだろうか。
ここには喧騒も何もない。
あるのは潮の匂いと管理神の豪邸だけだ。
「いい家だな。一軒家か。夢のマイホームを手に入れたってわけだ」
「まあな……って、それどころやないやろ。カイリのことや」
「あいつ、ただの勇者じゃないな。何者なんだ」
俺の力が通用しなかった。
新勇者のキクチ・ユウタも雰囲気があったが、カイリから感じた力はそれを遥かに上回った。
「あれは最近悪さしとる外道神や。あんちゃんが破壊神の仕事やめとる間に色々あってな。ガランっちゅう外道神の元締めの神様がわいらの大将の創造神、アスエルとやりあって死んで、そのあとガランの娘のカイリっちゅうんがあちこちで暴れ始めて、なんか知らんけどあんちゃんに目つけて帝国に加勢してしもたんや」
まるで意味が分からないな。
「まあ、俺を呼んだ理由は分かってる。『冥王』でカイリを始末しろってことだろ」
「正攻法でやっても勝てんからな。あんちゃんにしか頼めないんや。創造神クラスの神なんかそうおらへんのやけど、ガランはヤバい神やった。まだ創造神様も回復しとる途中なんや。せやから、あんちゃんの力でカイリが生まれた運命をなかったことにしてくれへんか?」
「卑怯ってレベルじゃないが、まあ分かった。ただ、俺を超えた神の存在を消す為には、奴の因果を遡って『冥王』を使うことになる」
「せやろな。きっと長い旅になるで。どんどん時間を逆行してカイリが生まれた瞬間まで追いかけていくんや」
本当に、面倒だ。
何より、戻ってこれる保証がない。
「……女達にはよろしく言っといてくれ。時の流れは無限に派生していく。場合によっては、ここに戻ってくることはないかもしれない」
「あんちゃんらしいって言ったららしいけど、手紙くらい残さんでええんか? それに、時間を掛ければここに戻る方法も思いつくかもしれへんで」
「そんな猶予もないだろ。あいつは俺に恨みを持ってる。女達にも何をするか分からない。まあ、短い間だったが楽しかった」
「あんだけ好き放題やったら楽しかったやろな」
「そういうことだ。俺は十分に楽しめた。女も愛してやれた」
俺は『タイムロード』のスキルを習得し、カイリ誕生の因果を遡ることにする。
「あんちゃん……男やな。わいらの未来、あんちゃんに託したで」
「任せろ。これ以上、あいつの好きにはさせない」
肉体を捨てた魂だけの状態で、俺はカイリの生きた時間を逆行、観測していく。
過去へ……過去へ……過去へ――
いつかあいつの生まれた時代を特定し、その因果を『冥王』で消し去るまで。
今回は長い旅になる。
人の一生などとは比べ物にならない程の、長い旅だ。
ひとまず、さようならだ世界。
さようなら、女達。
例え戻ってこれなくとも、もし来世があったなら、きっと俺はまた巡り合うだろう。
俺の中には奇妙な確信があった。
だから、何も恐れるものなどない。
女達がいれば、俺の心が折れることなどない。
いつかまた、俺が愛し抜いた彼女達と……。
いつかを夢見て、俺は永劫の時へ回帰していった――
ニタニタと笑いながら、『転移』してきた少女が言った。
紅蓮の髪を靡かせた炎の化身のような娘だ。
歳は十七くらいに見えるが、神クラスの相手だと外見に意味はない。
「あ、あの娘が皇帝を守護する女勇者です!」
「あらら、皇帝も可哀想だね。信じてた奥さんに裏切られるなんてさ」
ライラを嘲笑する女勇者だ。
かなり好戦的な性格をしているらしい。
「ジロジロ見て気持ち悪いなぁ。噂通りの女好きなんだね?」
美しい顔立ちだが、溢れ出る悪意が俺を落ち着かない気分にさせる。
「お前が皇帝を守護する女勇者、カイリだな」
「うん、そうなるね。ま、肩書に意味なんてないけど。私の目的は最初からお前の抹殺なんだよ、タクマ」
「ちょっと待って」
一緒に来ていたラリエがカイリに疑いの眼差しを向けている。
「どうしたんだ?」
「この女の気、どこかで見た気がする」
「さすが管理神ラリエ様だ。しかし、気づいたところで私を止めることはできないよ。『冥王』と私は相性が最悪だからね。こいつを殺す為だけに、私は生まれてきたんだ。本当は前世の記憶を取り戻したあとで始末する予定だったけど、これ以上成長されるとさすがに困るからさ」
嫌な予感がする。俺はラリエの『凍結』を解除しようとしたが、その前に自分の手足が凍りついていることに気づいた。
「あ?」
「知ってるよねぇ。『永久凍土』。破壊神から奪った力だよ」
空間が、時が凍りついていく。
停止していく世界を見つめながら、俺は自分に何ができるかを考えた。
だが、何も思いつかない。気づけば思考が凍りつき始めている。
「君の思考は先に進まない。さあ、一緒に終わろうか」
「お前、何者だ?」
「ガランドウの心から生まれた神さ。ずっとお前が来るのを待ってた」
訳も分からないまま終わりを覚悟するが、その前に俺は『冥王』で自分を殺した。
命が終わり、肉体の枷から解き放たれる。
魂になればこの場は逃げられるかもしれないという賭けだったが、カイリの力で魂まで凍りつきそうになる。
(万事休すか……)
だが、終わりを覚悟したところで、まさかの救いの手が伸びてきた。
『あんちゃんはやらせへんで』
俺は魂ごと掴まれ、カルマオンラインの外に連れ出された。
気づけば、俺は白い部屋にいた。
転生前に見た白い部屋に似ていたが、こっちにはソファーやテーブルなど生活感がある。
上等な白い調度品に囲まれた、豪邸だ。
「久しぶりやな、あんちゃん」
「ああ……」
俺を救い出してくれたのは、俺に恨みがあるはずのクリュウだった。
エセ関西弁の神様が疲れた顔で俺を見てる。
「まー、なんで助けてくれたん? って聞きたそうやけど、あれやで。あんちゃん、わいのこと管理神に推薦してくれてホンマおおきにな。おかげさんで、この通りちょっといい暮らしができとるで」
潮の匂いに釣られて見てみれば、夕日に照らされオーシャンビューが見えた。
孤島でも買ったのだろうか。
ここには喧騒も何もない。
あるのは潮の匂いと管理神の豪邸だけだ。
「いい家だな。一軒家か。夢のマイホームを手に入れたってわけだ」
「まあな……って、それどころやないやろ。カイリのことや」
「あいつ、ただの勇者じゃないな。何者なんだ」
俺の力が通用しなかった。
新勇者のキクチ・ユウタも雰囲気があったが、カイリから感じた力はそれを遥かに上回った。
「あれは最近悪さしとる外道神や。あんちゃんが破壊神の仕事やめとる間に色々あってな。ガランっちゅう外道神の元締めの神様がわいらの大将の創造神、アスエルとやりあって死んで、そのあとガランの娘のカイリっちゅうんがあちこちで暴れ始めて、なんか知らんけどあんちゃんに目つけて帝国に加勢してしもたんや」
まるで意味が分からないな。
「まあ、俺を呼んだ理由は分かってる。『冥王』でカイリを始末しろってことだろ」
「正攻法でやっても勝てんからな。あんちゃんにしか頼めないんや。創造神クラスの神なんかそうおらへんのやけど、ガランはヤバい神やった。まだ創造神様も回復しとる途中なんや。せやから、あんちゃんの力でカイリが生まれた運命をなかったことにしてくれへんか?」
「卑怯ってレベルじゃないが、まあ分かった。ただ、俺を超えた神の存在を消す為には、奴の因果を遡って『冥王』を使うことになる」
「せやろな。きっと長い旅になるで。どんどん時間を逆行してカイリが生まれた瞬間まで追いかけていくんや」
本当に、面倒だ。
何より、戻ってこれる保証がない。
「……女達にはよろしく言っといてくれ。時の流れは無限に派生していく。場合によっては、ここに戻ってくることはないかもしれない」
「あんちゃんらしいって言ったららしいけど、手紙くらい残さんでええんか? それに、時間を掛ければここに戻る方法も思いつくかもしれへんで」
「そんな猶予もないだろ。あいつは俺に恨みを持ってる。女達にも何をするか分からない。まあ、短い間だったが楽しかった」
「あんだけ好き放題やったら楽しかったやろな」
「そういうことだ。俺は十分に楽しめた。女も愛してやれた」
俺は『タイムロード』のスキルを習得し、カイリ誕生の因果を遡ることにする。
「あんちゃん……男やな。わいらの未来、あんちゃんに託したで」
「任せろ。これ以上、あいつの好きにはさせない」
肉体を捨てた魂だけの状態で、俺はカイリの生きた時間を逆行、観測していく。
過去へ……過去へ……過去へ――
いつかあいつの生まれた時代を特定し、その因果を『冥王』で消し去るまで。
今回は長い旅になる。
人の一生などとは比べ物にならない程の、長い旅だ。
ひとまず、さようならだ世界。
さようなら、女達。
例え戻ってこれなくとも、もし来世があったなら、きっと俺はまた巡り合うだろう。
俺の中には奇妙な確信があった。
だから、何も恐れるものなどない。
女達がいれば、俺の心が折れることなどない。
いつかまた、俺が愛し抜いた彼女達と……。
いつかを夢見て、俺は永劫の時へ回帰していった――
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